【高齢者施設や障害者施設の闇について】

高齢者・障害者施設の課題と支援
高齢者施設や障害者施設の闇について
高齢者施設・障害者施設の課題と「その人らしい暮らし」の実現に向けて
長年にわたり居住支援に携わる中で、私たちは高齢者施設、障害者施設、グループホーム、無料低額宿泊所などが抱える深刻な問題に直面してきました。これらの施設は本来、社会のセーフティネットとして、利用者の皆様が安心して生活を送るための「終の住処」となるべき場所です。しかし、一部の施設では、利用者の尊厳を著しく損なうような事態が発生しています。
一部施設が抱える問題点
全ての施設に問題があるわけではありませんが、中には以下のような状況が見られます。
過度な行動制限や外出の禁止: 利用者の自由な行動や社会とのつながりが厳しく制限され、生活の質が著しく低下しています。
劣悪な食事環境: 栄養面だけでなく、精神的な充足も得られないほど貧困な食事が提供されることがあります。
不適切な利用者対応: 施設側への意見や要望が「問題行動」とみなされ、利用者やその家族、さらには職員が孤立させられるケースも報告されています。
高齢者や障害者であっても、日本国憲法によって「個人の尊厳」と「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利」は保障されています。これらの権利が施設内で軽んじられることは、決して許されることではありません。
施設の経営状況と課題の背景
一方で、施設の運営側にも厳しい現実があります。国の福祉予算が年々削減される中で、多くの施設が経営難に直面し、職員の待遇改善もままならない状況です。このような経済的制約が、サービスの質の低下や利用者への不適切な対応につながる一因となっていることも否定できません。
北欧諸国の事例に見る「尊厳ある暮らし」
福祉先進国である北欧諸国では、「一人ひとりの尊厳を守る」という理念が徹底されています。多くの高齢者が、ぎりぎりまで自宅での一人暮らしを継続し、本当に介護が必要になった時に初めて施設を利用するのが一般的です。日本のように、生活能力があるにもかかわらず、経済的な理由などからやむを得ず施設に入所するというケースは稀です。
高齢者・障害者の「当たり前の生活」のために
年金受給額が限られている低所得者の方々にとって、問題のある施設に入所せざるを得ない現状は深刻です。厚生年金の平均受給額が約14万円、国民年金に至っては約7万円という現実を鑑みると、これらの収入で十分なサービスを提供する施設の経営がいかに厳しいか、容易に想像できます
私たちは、高齢者や障害を持つ方々も、自由な時間に起きて好きなものを食べ、友人と自由に会い、語り合うといった「当たり前の生活」を送る権利があると考えています。富裕層向けの高級施設に入居できる方は別として、多くの人々にとって、可能な限り住み慣れた地域で一人暮らしを継続することが、これらの自由と尊厳を守る上で最良の選択肢となるのではないでしょうか。
居住支援の重要性と私たちにできること
既に施設に入所しており、その生活に後悔や不満を感じている方がいらっしゃいましたら、アイズルームまでご連絡ください。私たちは、皆様が望む「その人らしい暮らし」を実現できるよう、できる限りの居住支援と相談に応じます。
この問題は、個々の施設や個人の問題に留まらず、社会全体で取り組むべき課題です。高齢者や障害を持つ方々が、安心して、そして尊厳を持って暮らせる社会の実現に向けて、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。