【発達障害は「発見」の時代へ!急増する子どもの発達支援、最新の取り組みとは?】

文部科学省の調査によると、発達障害などを理由に通常学級のほかに別室で指導を受ける小中高生が過去最多を更新し、その数は18万人を超えました。これは、発達障害そのものが増えたというよりも、診断基準が広がったことや、周囲の理解が深まり、早期に気づく機会が増えたことが主な要因と考えられています。
早期発見の最前線!AIや最新技術が担う役割
これまでの発達支援は学童期から始まるケースが多かったですが、最近では乳幼児期からの「早期発見・早期支援」の重要性が高まっています。これは、子どもの生きづらさを軽減するだけでなく、将来的な社会全体の負担を減らすことにも繋がると考えられているからです。
現在、この早期発見を加速させるために、様々な新しい取り組みが進んでいます。
AIによる簡易チェックシート: 公式な発達検査は待ち時間が長いという社会課題を解決するため、AIを搭載した簡易チェックシートが無料で提供され始めています。
超音波画像検査: 研究段階ではありますが、MRIよりも負担の少ない超音波画像検査で、生後半年という早い時期から発達障害の兆候を予測する技術も開発されています。
支援は「個」に寄り添い、家族全体を支える時代へ
早期発見の進化と並行して、支援のあり方も多様化しています。
ペアレントトレーニング: 子どもだけでなく、保護者向けの支援プログラムも充実してきています。子どもの行動の理解や適切な対応方法を学ぶことで、家族全体のストレス軽減にも繋がっています。
VRを活用した啓発: 発達障害への理解を深めるためのVR体験型プログラムも登場し、周囲が合理的配慮を学ぶためのツールとして活用され始めています。
2026年には「こども誰でも通園制度」の始動も予定されており、官民を問わず、子ども一人ひとりの特性に応じた柔軟な支援体制が構築されつつあります。
これらの動きは、発達障害のある子どもとその家族が、より社会で暮らしやすくなるための大きな一歩です。アイズルームが毎日発信するブログのように、正確な情報を届け、誰もが安心して相談できる環境を築いていくことが、これからの社会にますます求められています。