【《船橋市》介護人材不足の「ミスマッチ」を解消する新たな挑戦 無料入門研修が示す福祉業界への導線と確かなキャリアパス】

      

【《船橋市》介護人材不足の「ミスマッチ」を解消する新たな挑戦 無料入門研修が示す福祉業界への導線と確かなキャリアパス】

生活困窮者が生活保護申請の相談をしている画像

​障害福祉に関するブログを毎日配信している「アイズルームブログ」です。
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本日は介護現場での人材不足解消のための船橋市の先進的な取り組みについて報告いたします。
​船橋市「第2回介護に関する入門的研修」の概要
​船橋市は介護職員の不足解消のため、12月2日から東部公民館で無料の「第2回介護に関する入門的研修」を実施します。
​研修の目的は介護職員の不足解消と介護へのきっかけづくりです。期間は5日間で合計21時間の集中講義となっており、介護の基礎知識、基本、介護方法、認知症や障害の理解、安全確保などを学びます。
​特徴として、希望者には就労相談や施設見学も実施されます。講義ではオンラインで市内の介護施設と繋ぎ、現場のケアの工夫(声掛けや入浴拒否への対処法など)を学べるようです。
第1回の実習では、車いすの操作を体験し、利用者への声掛けの重要性を学びました。
​講師の山岸大輔氏は、介護現場のスタッフが利用者や家族に「入ってよかった」と感じてもらうため一生懸命働いていると強調しました。参加者からは「社会で通用する資格が欲しくて参加した」という声がありました。
​この研修は、短期間で介護の基本を学び、現場の状況を理解する機会を提供し、地域で介護人材を育成することを目指しています。
​介護業界への扉を開く、入門的研修の必要性
​日本は高齢化社会が急速に進んでおり、現在では3人に1人が65歳以上の高齢者となっています。この社会構造の中で、福祉サービスの需要は高まり続けていますが、介護従事者の職員が不足しており、現場は疲弊しております。特に、私たちが日頃接する障害者や難病患者の方々への質の高いケアを維持するためにも、人材の確保は喫緊の課題です。
​仕事がしたいという意欲はあっても、介護の内容に自信がない、あるいは現場の状況が見えないという不安から、職場と働きたい人の間にミスマッチが生じております。このミスマッチを解消するためには、船橋市が実施したような「まずは体験し、基礎を学べる」という入門的な研修が不可欠なのです。
​このような研修を通じて、知識や技術の入り口を知ることで、不安が軽減され、福祉の業界へ新しい人を導くことができます。また、参加者の方の「社会で通用する資格が欲しくて参加した」という声にもあるように、確かなキャリア形成への意欲を引き出す効果も期待できます。
​介護の現場に入り、経験を重ね、さらに資格を取得していくことで、最終的にケアマネージャーの資格取得という確かなキャリアパスを描くことができます。ケアマネージャーは、多様な福祉サービスをコーディネートする専門職として非常に必要とされ、現在も不足しているため、その資格があれば仕事に困ることはなくなります。また、ケアマネージャーは専門性が高く、年齢を重ねても比較的長く働き続けることが可能です。
​誰もが安心して暮らせる社会を実現するため、このような地域に根差した新しい取り組みが必要であり、この先進的な取り組みを千葉県全体で進めていただきたいと強く思います。
アイズルームは松戸市が運営するスタートアップオフィスに事務所を構えており、船橋と同じような取り組みを松戸でもできないかということで、地域の議員さんや福祉関係部署と調整したいと考えております。
​以上が本日のブログとなります。
​介護現場の人材不足は、利用者である障害者や難病患者の方々の生活の質に直結する相当大変な問題となっており、その現状に風穴を開けようとする船橋市の取り組みは素晴らしいものです。
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