【社会との繋がりを取り戻すために・YouTubeとの向き合い方】

      

【社会との繋がりを取り戻すために・YouTubeとの向き合い方】

複雑な社会構造で精神疾患になり、引きこもっている男性の画像です。

アイズルームは、障害福祉をテーマに日々ブログ記事を配信しています。

「失われた30年」と言われる時代の中で生きづらさを感じ、精神障害を発症して引きこもってしまう大人が少なくありません。障害福祉の現場では、社会から孤立した生活を送っている方々から毎日ご相談をいただきます。

まずは週に一度でも就労継続支援B型事業所に足を運んでいただき、規則正しい生活を送ることから始めます。そして、少しずつ通所する頻度を増やしていただきます。

同じような障害や悩みを抱えた人たちと問題意識を共有し、少しずつ人間関係を取り戻していきます。精神的に安定して通所日数が増えてきたら、一般就労に向けて具体的な仕事を提案し、覚えてもらいます。

全員が仕事に就ければいいのですが、なかなか現実は甘くありません。精神疾患は他の障害に比べて離職率が高いのが現状です。それでも、何度でもチャレンジして再挑戦を後押しするのが私たちの仕事だと実感しています。

しかし、そうした方々へのカウンセリングの中で、YouTubeの弊害が問題になることがあります。

私自身もYouTubeでスマートフォンの使い方を学んだり、歴史や経済を勉強したりと、YouTubeを素晴らしい教材として活用しています。しかしその一方で、誹謗中傷や誤った情報が溢れており、冷静に判断できない方の場合、思考が悪い方向へ進んでしまうケースも少なくありません。

多様な意見によって社会は成り立っていますが、一部の誤った情報を信じてしまい、精神的に不安定になってしまう方もいらっしゃいます。こうしたYouTubeの問題点について、詳しくお伝えします。

YouTubeが抱える問題点と健全な利用法
YouTubeは、誰もが自由に情報を発信できる素晴らしいプラットフォームである反面、いくつかの問題点も指摘されています。

1. 誤った情報や偏った意見の拡散
YouTube上には、科学的根拠のない情報や、特定の思想に偏った意見を断定的に主張する動画が多数存在します。これらの情報を鵜呑みにしてしまうと、誤った知識を身につけたり、特定の集団や考え方に対する過度な不信感を抱いたりする可能性があります。特に、心の状態が不安定な時は、こうした情報に強く影響されてしまうことがあります。

2. 誹謗中傷や差別的な発言
動画のコメント欄や、一部の動画そのものに、他者への誹謗中傷や差別的な表現が含まれることがあります。こうした攻撃的な言動に触れることは、精神的なストレスとなり、自己肯定感を低下させる原因にもなります。

3. 視聴時間の増加による生活リズムの乱れ
興味を惹く動画が次々と表示されることで、つい長時間視聴してしまいがちです。これにより、睡眠不足になったり、食事の時間が不規則になったりするなど、生活リズムが乱れる原因になります。

問題を起こさないために、YouTubeとどう向き合うか?
YouTubeは使い方次第で、学習や趣味を楽しむための強力なツールになります。問題を起こさずに健全に利用するために、以下のポイントを意識してみましょう。

情報の出所を確かめる
専門家や公的機関が発信する情報か、複数の信頼できる情報源と照らし合わせてみましょう。発信者の肩書きや所属だけでなく、その内容が客観的な事実に基づいているかどうかも重要です。

多様な意見に触れる
特定のチャンネルだけでなく、様々な視点や考え方を持つチャンネルも見てみましょう。自分とは異なる意見に触れることで、物事を多角的に捉える力が養われます。

視聴時間に制限を設ける
あらかじめ「1日30分まで」のように、YouTubeを見る時間を決めておきましょう。スマートフォンの設定やアプリを使って、自動的に利用を制限することも可能です。

心に不調を感じたら一時的に離れてみる
動画の内容やコメントを見て心がざわついたり、嫌な気持ちになったりした時は、無理せずスマートフォンを閉じてYouTubeから離れましょう。散歩に出かけたり、温かい飲み物を飲んだり、現実世界でできることで気分転換を図ることが大切です。

YouTubeは、あなたの心を豊かにする道具となりえます。しかし、もし今、YouTubeの情報に振り回されて生きづらさを感じているなら、一度距離を置いてみることも一つの選択肢です。

もし一人で悩みを抱えているなら、私たちアイズルームにお気軽にご相談ください。