犯罪は誰にとっても無縁なものではありません。障害の有無に関わらず、家庭環境や周囲の環境が悪ければ、犯罪に手を染めてしまうことがあります。これは障害者を憎む理由にはなりません。

しかし、福祉の現場では、発達障害や知的障害、軽度の認知症を持つ人々が、悪気なく軽犯罪を繰り返してしまうケースに直面することがあります。窃盗などの行為が繰り返され、施設側が謝罪と弁償をしても、最終的に刑務所に入所せざるを得ない状況に陥ることも少なくありません。刑期を終えて戻ってきても、また同じ行為を繰り返してしまうこともあります。

このような事態は、高齢化に伴い増加しており、警察をはじめ関係機関も対応に苦慮しています。たとえ本人に犯罪の自覚がなくても、事件が起きれば警察は出動します。家族がいない場合や、連絡が取れない夜間や休日には、福祉課などへの連絡もスムーズにいかず、対応が遅れてしまうこともあります。

繰り返される軽犯罪のメカニズムと、社会が抱える課題
発達障害や知的障害、軽度の認知症を抱える人々が軽犯罪を繰り返してしまう背景には、様々な要因が複雑に絡み合っています。

軽犯罪に繋がるメカニズム
衝動性のコントロールが難しい: 特に発達障害を持つ方の中には、欲しいものを我慢する、衝動的な行動を抑えるといったことが苦手な方がいます。目の前に欲しいものがあると、その衝動を抑えきれず、結果として万引きなどの行為に及んでしまうことがあります。

社会的なルールの理解が不十分: 知的障害を持つ方の場合、善悪の判断や「お金を払わずに物を持っていくことはいけないこと」という社会的なルールを十分に理解できていないことがあります。罪の意識がなく、無邪気な気持ちでやってしまうケースも少なくありません。

記憶力の低下や状況判断の難しさ: 軽度の認知症を持つ高齢者の場合、万引きをしたこと自体を忘れてしまったり、自分がなぜその場所で何をしているのかが分からなくなってしまうことがあります。状況を正しく判断できないために、意図せず犯罪行為に及んでしまうことがあります。

孤立と孤独: 家族や社会から孤立し、頼れる人がいない状況が、軽犯罪のリスクを高めることがあります。寂しさや満たされない気持ちから、衝動的に行動してしまうこともあります。

社会全体で取り組むべき課題
福祉と司法の連携強化: 犯罪に至る前に、個々の特性を理解し、適切な支援を提供できる体制が必要です。警察、司法、福祉、医療機関が連携し、事件後の対応だけでなく、再犯防止に向けた継続的なサポートを行うことが重要です。

適切な居場所と役割の提供: 犯罪を繰り返してしまう背景には、孤独や居場所のなさが潜んでいることがあります。彼らが社会と繋がりを持ち、生きがいや役割を見つけられるような環境を整えることが、何よりの再犯防止策になります。

社会全体の理解促進: 障害や認知症に対する偏見をなくし、地域社会全体で彼らを温かく見守り、支え合う意識を育むことが不可欠です。

千葉県東葛地域に拠点を置く私たちアイズルームは、このような福祉の課題に日々向き合い、事業を運営しています。代表自身も重度の視覚障害者であり、性別、国籍、学歴、障害、病気、年齢に関係なく、お互いの「できない」を補い合いながら、障害者が中心となって会社を運営しています。

仕事を通して社会と繋がりを持ち、個人のアイデンティティを大切にすることが、会社の成長に繋がると私たちは確信しています。

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