【視覚障害は認知症の引き金か?見過ごされがちなリスクと予防策】

      

【視覚障害は認知症の引き金か?見過ごされがちなリスクと予防策】

中年男性のスーツを着た視覚障害が、白杖を使用しホームドアの付いている乗車口から電車に乗り込もうとしている画像です。

アイズルームのブログへ本日もお越しいただきありがとうございます。

私たちアイズルームは、千葉県東葛地域で障害のある方の就労支援と居住支援をしています。

私は中途視覚障害者です。視覚障害になってから、仕事や生活にもさまざまな制限が出てきました。外を歩く時は、白杖で地面をトントンと叩いたり、左右に振ったりして段差や障害物がないか確認しないと、転んだり電柱や放置自転車にぶつかったりしてしまいます。

目から入る情報がなくなったため、音声体重計や音声体温計、音声血圧計、音声腕時計、音声温度計など、音でさまざまな情報を得るようになりました。

視覚障害者向けの便利な機器はたくさん販売されています。パソコンやスマートフォンも、音声読み上げ機能を使って使いこなすことができます。エアコンやシーリングライト、テレビなどの家電製品は、スマートスピーカーのAlexaに接続し、音声で操作することが可能です。

外出する際は、同行援護のガイドヘルパーを依頼します。公的なサービスからボランティア団体まで、さまざまな支援があります。住居に関する困りごとを相談できる、アイズルームのような居住支援の会社が、地域に必ずあるはずです。また、当事者同士のネットワークを広げるには、各地域にある視覚障害者協会に参加するのも良い方法です。

ここまで私が生活できるようになったのは、一つひとつを自分の力で探し、見つけてきたからです。このような経験から、私は「視覚障害者のバイブル」となる本を執筆したいと準備を進めています。この本一冊を読めば、視覚障害になっても最低限の生活で困らないように、「見えないことは解決できる手段がある」と伝える内容にしたいと考えています。YouTubeのラジオ放送で、本の内容を音声で届けることも計画中です。

さて、前置きが長くなりましたが、今日のテーマは視覚障害者と認知症の因果関係、そしてそのエビデンスについて深く掘り下げていきます。

視覚障害と認知症のつながり
近年、視覚障害と認知症には密接な関係があるという研究が進んでいます。以前は「年のせい」と見過ごされがちでしたが、視力の低下や喪失が認知症のリスクを高めることが明らかになってきました。

なぜ視覚障害者は認知症のリスクが高いのか?
視覚障害が認知症のリスクを高める要因は、主に以下の3つが考えられます。

社会活動の減少:視覚情報が失われることで、外出や趣味の活動が減り、人との交流が少なくなります。これにより、脳への刺激が減り、認知機能の低下を招きやすくなります。

脳への刺激の低下:脳の約8割は視覚情報処理に使われていると言われています。視力が低下すると、その情報が激減し、脳の活動が鈍くなります。これは、使われなくなった筋肉が衰えるのと同じような現象です。

うつ症状や不安:視覚障害による生活の変化や将来への不安が、うつ症状を引き起こすことがあります。うつ病は認知症のリスク要因の一つです。

認知症を見分けるポイント
視覚障害のある方が認知症になると、そのサインに気づきにくいことがあります。以下のような変化が見られたら、注意が必要です。

記憶力の低下:最近の出来事を思い出せないことが増える。

判断力の低下:簡単な計算ができなくなったり、日付や場所を間違えたりする。

意欲の低下:これまで楽しんでいたことに興味を示さなくなる。

性格の変化:怒りっぽくなったり、疑い深くなったりする。

新たな困難:慣れた場所で道に迷ったり、新しい機器の操作を覚えられなくなったりする。

これらのサインは視覚障害によるものと混同されがちですが、普段の様子と比べて「おかしいな」と感じたら、かかりつけ医や専門機関に相談することが重要です。

認知症を予防するためにできること
視覚障害があっても、認知症を予防するためにできることはたくさんあります。

積極的に社会とつながる:趣味のサークルに参加したり、ボランティア活動をしたりして、積極的に人と交流しましょう。視覚障害者協会などのネットワークも活用してください。

脳を活性化させる:ラジオやオーディオブックを聴く、手芸や料理をする、点字を習うなど、五感や指先を使う活動を続けることが大切です。

体を動かす習慣をつける:散歩や体操など、無理のない範囲で体を動かすことは、脳の血流を良くし、認知機能の維持に役立ちます。

規則正しい生活を送る:バランスの取れた食事、十分な睡眠を心がけましょう。

定期的な健康チェック:持病がある場合は、かかりつけ医と相談しながら健康管理を徹底しましょう。

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