【障害福祉問題コンサルタントのプロが問いかける!「障がいのある子どもを育てながらどう生きる?」がベストセラーになった真の理由とは?~精神論を超えた具体的な答えを求め、読者の皆さんと議論します~】
ベストセラーの裏側にある、支援現場からの率直な疑問
私たちアイズルームは、民間企業として障害福祉をテーマにした事業を推進し、障害者が社会に溶け込み共生社会で暮らせる未来を目指しています。そのため、障害を持つご家族を真に救う情報に対しては、常に厳しい目で意見を交わしています。
今回、大きな注目を集めているクロカワナオキ氏の著書『障がいのある子どもを育てながらどう生きる? 親の生き方を考えるための具体的な52の提案』について、公開されている要約文を読み、私たちは深い関心と同時に、いくつかの率直な疑問を抱きました。
この疑問は、机上の空論ではなく、実際に障害を持つご家族を支援し、自らの親族にも重度障害者がいる私たちが、「本当にこの本が当事者の切実な課題を解決できるのか?」という真意を知りたいという、切実な思いから来ています。
本の要約(公開されている内容)
以下に、私たちが議論の出発点とした要約文章をご紹介します。
障がいが「ある子ども」と「ない子ども」の両方を育ててきた筆者は、子育てのために親が行うことは、障がいの有無によって変わらないと述べています。親の役割は、「子どもが健康的に生活できるように支援すること」と「生活環境を整えること」の2つに集約されるからです。
障がいの有無に関わらず、いつ何が起こるかわからないからこそ、今この瞬間、目の前の子どもに愛情を注ぐことが大切だと強調されています。
子どもの成長は「どのような環境に置かれたか」で決まるため、親ができることは「生活環境を整えること」に集約されます。具体的には、疑似体験が溢れる現代において、親が意図的に「さまざまな体験ができる生活環境」を準備することが重要だと提言しています。
さらに、子どもの環境について考えた経験は、親自身の将来設計にも活かされるという視点も示されています。
この要約を読んで私たちが抱いた5つの疑問
私たちは、この要約が提唱する「親の役割の本質」については理解を示しつつも、具体的な支援現場の現実を踏まえて、以下の疑問を抱きました。
1. 「愛情や環境整備」は当たり前では?(精神論への疑問)
子どものために命をかけて守り、育てるのは親として当然の義務であり、必死に頑張っていれば必ず光は見えるはずです。
「愛情を注ぐ」「良い環境で育てる」といった内容は、親であれば誰もが理解している「当たり前のこと」であり、あえて本にする必要性があるのか疑問に感じます。
2. 「損得感情」や「計算」で子育てをしてほしくない
子どもの育て方に対して「損得感情」を持つような計算高い思考そのものが、障害を持つ親の真意なのか、私は疑問を持ちます。
障害を持つ親が、「必死にわが子の命を守りたい」という純粋な思いから離れ、そのような「計算高いことばかり考える」とは、私たちには思えません。
3. 具体的な課題解決に役立つ内容なのか?
私たちが直面する課題は、重度障害がある場合の「世帯分離」や「生活保護」の具体的な受給方法、「障害者施設やグループホーム」の具体的な選び方と移行方法など、極めて具体的で専門的な知識を要するものです。
この本は、抽象的な精神論だけでなく、実際にこれらの制度や施設について詳しく解説し、親が具体的なアクションを起こせる内容になっているのでしょうか。
4. 重度障害を持つご家族の「現実」をどこまで理解しているか?
著者は福祉の専門職であり当事者の親でもありますが、一般のご家庭で、福祉サービスに関する知識を持たずに重度障害を持つ家族を抱える親の孤独や絶望、そして具体的な生活苦を、この本がどこまで深く捉え、寄り添えているのか真意を知りたいです。
5. 「本当に親が助かる」具体的なアドバイスの真意を知りたい
私たちは、この本を批判したいのではありません。本当の意味で障害を持つ親が助かり、未来に希望が持てるような、具体的で実践的な内容であってほしいと心から願っています。
読者の皆様へ:真実の答えを教えてください
私たちは視覚障害という制約から、このベストセラーをすぐに読むことができません。しかし、この本の真意と価値を知りたいという思いは強く持っています。
この本をすでに読まれた皆様、
どうか、私たちアイズルームの疑問にお答えいただけないでしょうか?
特に、以下の点について、本の中でどのような具体的なアドバイスがあったか教えていただけると幸いです。
「世帯分離」や「生活保護」など、具体的な経済的支援に関するアドバイスはありましたか?
重度障害を持つ子どもの「親亡き後」の生活、施設やグループホームの選択・移行に関する具体的な提案はありましたか?
この本が「抽象的な精神論」ではなく、「現場で使える実践的なアドバイス」であることを証明するような具体的な事例や記述があれば、ぜひお教えください。
皆様からの建設的なご意見、具体的な情報の提供を心よりお待ちしております。
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