【夢を乗せたセンチュリー、そして今。 還暦コンサルタントが歩む、新たな道】

昨日は日曜日でしたが、電話とメールでのヒアリング、そしてアドバイスを行いました。依存症に悩んでいる方、引きこもりからゴミ屋敷になってしまった方、難病が悪化して階段を降りられなくなり引っ越しを余儀なくされた方、親がカルト宗教にハマってしまい困っている中学生など、本当に様々なご相談を承りました。まずは相談者の方のお話を詳細にヒアリングし、現状を打開する方法を一つひとつ見つけ出し、実行に移していきます。相談者と私が問題に対して思いを共有し、今できることを見つけ出すことで、必ず良い方向に進めていけると信じています。
私自身、視覚障害者となり、第一線で活躍する大きな組織から、失敗もありリタイアしました。還暦を迎え、地元に戻り、障害福祉に関わるボランティア活動を中心としたコンサルタント企業を運営しています。過去の経験を生かし、ベンチャー企業やスタートアップの育成も行っています。

現在は身の丈に合った生活で、会社の車は軽自動車、移動の中心は白杖を使った電車移動です。過去を振り返れば、20歳で起業し、がむしゃらに事業に打ち込んできました。会社がある程度の規模になれば、移動中も常に連絡を取り合う必要があり、専属の運転手を雇い、黒塗りの高級車に乗っていた時代が20年間ほどあります。ベンツやBMWのセダンも社用車にしましたが、私が一番好きだったのはトヨタのセンチュリーです。
日本全国を飛び回っていたので、3台のセンチュリーと時間を共にしました。初めて乗ったのは、初代の希少なリムジンタイプ。二代目と三代目は2代目センチュリーです。この車は30年間にわたってフルモデルチェンジをせず、匠の職人が特別なラインで月間50台ほどを製造するという、大変貴重な車でした。
最新のセンチュリーは3代目となり、SUVにも似た新しいタイプのセンチュリーが1年ほど前から発売され、日本だけではなく海外でも話題になっています。中東のアラブ諸国から500台もの発注が入ったという噂もあるほどです。なぜセンチュリーがこれほどまでに優れているのか、その理由を詳しくご紹介します。
センチュリーの「匠」の技
センチュリーの類まれな品質は、熟練した職人の手作業によって生み出されます。その製造工程は、まさに日本の伝統工芸そのものです。
究極の塗装「鏡面仕上げ」
センチュリーの圧倒的な存在感を放つ漆黒のボディは、7層にもわたる塗装と5回の焼き付けという、非常に手間暇をかけた工程で作られます。通常、自動車の塗装はロボットが担いますが、センチュリーは熟練の職人が手作業で丁寧に塗り重ねていきます。この「鏡面仕上げ」は、わずかな凹凸や歪みも見逃さない職人の目と手によって実現されます。最後の磨き上げも手作業で行われ、まるで漆塗りのような深みと光沢を放ちます。この塗装は「黒い鏡」とも称され、光の反射を美しく映し出し、周囲の景色を車体に溶け込ませるほどの透明感を生み出しています。
伝統工芸品のような内装
センチュリーの車内は、移動空間であると同時に、日本の伝統美を凝縮した工芸品です。助手席には桐生織のオーナメントが配され、源氏物語にも登場する日本の伝統文様が刻まれています。これは単なる装飾ではなく、日本の美意識と職人の技を象徴するものです。
そして、センチュリーの代名詞とも言えるのがウール100%の特別仕様モケットシートです。一般的に高級車では本革シートが主流ですが、センチュリーがあえてモケットシートにこだわるのは、日本の「おもてなし」の精神に基づいています。本革にはない、ふわりとした柔らかさと上質な肌触りは、長時間の乗車でも疲れを感じさせません。夏は蒸れにくく、冬は冷たくなりにくいという日本の気候に最適な素材であり、その座り心地は唯一無二です。
さらに、後部座席には電動で角度調整ができるリフレッシュ機能付きのシートや、マッサージ機能、読書灯などが備えられ、乗る人に最高の安らぎを提供します。ドアハンドルや各種スイッチに至るまで、手触りや操作感にこだわり抜いて作られており、細部にわたる職人技が凝縮されています。
このような特別な製造ラインでは、40人もの職人が手作業で一台一台を丁寧に組み上げていきます。月間50台程度という希少性も、この手作業を主体とした製造工程によるものです。
今となっては、センチュリーに乗っていた時代は、大きな仕事に夢を持ち、若かったこともあり野心家でした。都会の喧騒の中を黒塗りの高級車の後部座席に乗り、都心のビル群を眺めていると、「自分は何でもできるんじゃないか」という大きな誤解をしていたような気がします。
今は堅実に過ごしておりますが、人のためになる会社を作ろうと考えています。あの当時の私は反省する点もあったかと思います。今となっては、苦くもあり、良い思い出です。そんなことを思いつつ、今週も白杖をついて零細企業の顧問先を回ります。困っている人がいればヒアリングをして、一緒に問題点を見つけ出し、寄り添いながら解決して参ります。
還暦を迎え、自分の私利私欲ではなく、日本の社会のため、困っている人のために一つでも多くの問題を解決したいと願っています。