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私は緑内障のため、左目は光も感じなく失明しており、右目も視野の閉塞が進み、中央の一部だけがぼんやりと白いモヤの中で輪郭が確認できる程度の視力しかありません。数ヶ月後には完全に視力を失うことは覚悟しておりますが、希望を捨てず、眼圧を抑えるための内服薬2錠と点眼薬3本で治療を続けています。

慈恵医大病院の眼科で待っていると、私のような白杖を持った全盲の患者さんは、50人に1人いるかいないかです。このことから、完全に全盲になってしまうと、わざわざ大学病院の眼科には通わなくなるのだろうかと考えています。目の神経は一度損傷すると元に戻すことはほぼ不可能なため、私自身も来年には定期的な通院は必要なくなるかもしれません。

もちろん、お医者さんに聞けば「仕事ですから定期的に来てください」と言われるでしょう。しかし、実際に白杖をついている患者さんがほとんど病院にいないという現実があります。

最近、イーロン・マスク氏が米国で、脳か眼にICチップを埋め込んで視力を回復させるという最先端治療の治験を開始したという話を聞きました。現在の技術では全盲からの回復は難しいかもしれませんが、彼ならもしかしたら希望を繋いでくれるかもしれないと、かすかな期待を抱いています。

さて、前置きが長くなりましたが、本日の話題は緑内障の新薬についてです。

中年男性のスーツを着た視覚障害が、白杖を使用しホームドアの付いている乗車口から電車に乗り込もうとしている画像です。

先日、参天製薬が日本での製造販売承認を申請した新しい緑内障・高眼圧症の治療薬「ネタルスジル」について、皆さんにご紹介します。

ネタルスジルは、Rhoキナーゼ(ROCK)およびノルエピネフリン・トランスポーターという物質を阻害する作用を持つ、これまでの薬とは異なる新しいタイプの点眼薬です。この作用によって、眼内の房水(眼圧を保つ液体)が外へ流れ出る経路を広げ、眼圧を下げる効果が期待されています。

この新薬は、私のようにすでに重症化してしまった患者には効果が限定的かもしれませんが、緑内障の初期段階の方には非常に効果的かと思われます。私自身も、これまでに様々な手術を受け、現在までに認可されているほぼ全ての薬を試してきました。

緑内障の初期段階にある方が、私のように失明しないように、あらゆる可能性を試せるよう、これからも新しい情報を発信していきたいと思います。

「アイズルーム」では、視覚障害をお持ちの方の居住支援と就労支援を行っています。視力を喪失しても、人生を失うわけではありません。特に、私と同じ中途視覚障害者の皆さん。目が見えなくなり、人生に絶望しているかもしれません。そんな「どん底」の世界から、新しい価値観を見つけ、一緒に助け合い、生きていきましょう。そのお手伝いをするのが「アイズルーム」です。

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ブログ記事は、目が見えない私がAIアシスタントと格闘しながら、心を込めて発信を続けています。SNSの活動だけではなく、実際にカウンセリングやアドバイスもしておりますので、ご興味をお持ちの方はぜひ、ホームページにお越しください。

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