2日間にわたる猛暑でしたが、このブログをお読みいただいている頃には、暑さも少し落ち着いているかと思います。

先日、「松戸市視覚障害者協会」の秋の恒例イベント、ぶどう狩りに参加してきました。場所は京成線の常盤平駅から徒歩約15分ほどのところにある「加藤ぶどう園」です。

社会福祉協議会から派遣していただいた同行援護のガイドヘルパーさんに誘導してもらい、汗だくになりながらも、なんとかたどり着くことができました。白杖を利用して歩行をすると、安全確認もあり、一般の方よりも遅く20分掛かってしまいました。
道中も車の交通量が激しく道が狭い為、同行援護者と一緒でも危険性を感じました。歩道が整備されると視覚障害者には優しいと思います。

ぶどう狩りの前に、試食として2種類のぶどうをいただきました。一つは巨峰で、もう一つはわかりません(笑)。視覚障害者協会のイベントなので、私も当然目が見えません。巨峰は皮が比較的厚く、その食感で巨峰だとわかります。皮が薄いぶどうは、みんな同じように感じてしまうんですよね。

ぶどう園の方からぶどうの刈り取り方を教えてもらい、いざスタート!

実は、私は千葉県柏市育ちで、幼い頃からぶどう狩りをしてきたので、正直、ワクワク感はまったくありませんでした。なので、ぶどう狩りはガイドヘルパーさんにお任せしました。

参加者の皆さんが取りやすいように、ぶどう棚は日本人の平均身長にあったような高さで作られていました。身長180cmの私は、頭がぶつからないように腰をかがめる必要があり、園内を移動するだけでも一苦労でした。

一房ずつ丁寧に覆われていて、ぶどうを育てるのは本当に大変な作業なんだなぁ、としみじみ感じました。

ぶどう狩りの料金は、入場料と持ち帰り分の量り売り、それに試食もついて、一人約2,000円あれば十分に楽しめます。お持ち帰り分も含まれているので、お得ですよね。

健康な方は常盤平駅から15分歩いていただくのがおすすめです。駐車場もありますので足腰の不自由な方は、自家用車やタクシーを利用してください。常盤平駅は、タクシーがあまり止まっていない殺風景な駅なので、タクシー利用も少し大変かもしれません。

そうそう、視覚障害者には役所からガソリン料金券やタクシー利用券が配られます。私たちはこのタクシー利用券を使って通院したりします。このタクシー券は、基本料金の720円を上限として利用できます。

以上、「松戸市視覚障害者協会」のぶどう狩りイベントの報告でした。松戸市にお住まいで視覚に障害がある方、ぜひ当協会に加入してみませんか?年会費は3,000円です。

同じ障害を持った仲間たちが、みんな懸命に生きています。友達を増やすのも良いですし、視覚障害者としてどう生きるか、先輩に相談するのも良いでしょう。また、国や役所に対し、視覚障害者の生きづらさを改善してもらうための活動も行っています。

入会をご希望の方は、サイト下の問い合わせフォームからご連絡ください。

Q & A
Q. 同行援護ガイドヘルパーボランティアとは?
A. 同行援護とは、視覚に障害がある方が外出する際に、安全に移動できるよう支援するサービスです。ガイドヘルパーは、その支援を行う人のことで、ぶどう園まで付き添ってくれた方々のように、移動時の誘導や代読、代筆などを行います。ボランティアとして活動する方も多くいらっしゃいます。

Q. 常盤平の加藤ぶどう園とは?
A. 正式名称は「加藤ぶどう園」です。ブログに書かれている通り、最寄りの駅は京成線の常盤平駅です。ぶどう狩りができる時期は、例年8月中旬から9月下旬頃までです。

Q. 視覚障害者に配布されるタクシー券とは?
A. 視覚障害者をはじめとする特定の障害者に対して、市町村などの自治体から配布されるタクシーの割引利用券です。病院への通院や社会活動への参加を支援するため、タクシー料金の一部を補助する目的で交付されます。支給される枚数や金額は、自治体によって異なります。

Q. どんな団体なの?視覚障害者協会とは?
A. 視覚障害者が、より安心して社会で生活できるように支援する団体です。イベントや交流会を通じて仲間との絆を深めたり、行政に対して住みやすい環境づくりを働きかけたりします。情報交換の場を提供し、視覚障害者が抱える問題の解決や自立をサポートしています。