【命の砦としての福祉・視覚を失っても消えない、現場の魂】

      

【命の砦としての福祉・視覚を失っても消えない、現場の魂】

アイズルームの業務内容に関する資料です。

おはようございます。アイズルームです。 今日も3時から、命の最前線を担う福祉の現実を見つめています。

間もなく朝の7時。多くの方が動き出す時間ですが、私たちが向き合う「本当に困っている人」たちの緊急事態は、公的な支援の手が届きにくい夜中や週末にこそ発生します。そして、その一線を越えた支援こそが、時に人の命を救う砦となります。

1. 「机上の空論」を打ち破る、人生をかけた支援
私は母子家庭で育ち、高校卒業後、病や障害に直面するなど、波乱万丈な人生を歩んできました。大学に進学し、資格を取り、公的機関で働くという「一般的な福祉の道」とは全く違う道のりです。

しかし、この波乱の人生こそが、私の福祉支援の「核」となっています。心の病、身体の障害、難病、貧困…。これらの苦しみを長年サポートしてきましたが、それは他人の教育本から学んだ知識ではなく、「自分の人生そのもの」をかけて得た、生きた知恵と経験です。

公的な支援が原則休みとなる土日や夜間。私自身が2年前に重度視覚障害となるまでは、365日、昼夜を問わず現場で対応してきました。本当に困っている人は、平日の昼間ではなく、夜中や週末にこそ窮地に立たされます。

私がサポートした半数は生活保護者でした。夜間や休日に彼らが問題を起こし、警察や救急から連絡が入っても、役所の福祉課や公的機関は原則として動きません。連絡の取れない状況で支援をする場合、時には自腹で費用を立て替えることも多々ありました。中途半端な気持ちでは、この仕事は務まらないのです。

2. 命の救出と、リスクを背負うジレンマ
「連絡が取れない」「自殺未遂を図っているかもしれない」。警察やクリニック、関係者からの緊急の連絡を受け、何度も現場に駆けつけました。

自宅に行っても応答がない時、私は人命救助のために一線を越える行動をとってきました。ガラスを割り侵入したり、時には玄関の鍵を壊して侵入し、命を救い出してきたのです。建築業(解体)の経験から、壊し方は熟知していましたし、緊急時には重い破壊用の機械を携帯していました。警察が間に合えば共に突入しますが、遅れる場合は「自分自身の責任」で侵入しました。

一つ間違えれば「犯罪」です。しかし、人命救急においては数分間の時間が何よりも大切です。おかげさまで、この行動で逮捕されたことは一度もありません。修理費用は、救出された本人や福祉課が後日負担してくれました。

お金が尽きて何日も絶食していた人、精神病が悪化して意識を失っていた人、人工透析の通院を怠り安否確認が必要となった人…。様々なケースの裏には、公的な支援だけではカバーしきれない、社会の深い問題が潜んでいます。

視覚障害一級となった、現在のジレンマ
しかし、現在、私は視覚障害一級となり、自ら飛んで現場に急行し、救急病院や警察と連携することが難しくなりました。長年、最前線で「命の砦」として体を張ってきただけに、この歯がゆさは言葉にできません。

今、何をすべきか。もし目の前で誰かが苦しんでいるなら、「ガラスを割ってでも、鍵を壊してでも侵入しなくては、死んでしまう命がある」。その思いは今も消えることはありません。

3. 現場の魂を、未来の福祉へ
現在の私は、福祉業界の経営コンサルタントとして活動しています。

これは、現場での経験と魂を、これからの福祉支援の仕組みに活かすためです。公的な支援の限界を知り、リスクを恐れて対応できないジレンマを見てきたからこそ、「命を守るための福祉」の実現に向けて、新たな道を切り開く必要があります。

私たちが発信し続けるのは、「制度の隙間でこぼれ落ちる命を、いかにして救い上げるか」という問いへの答えです。そして、この魂の叫びが、福祉の現場、そして社会全体を動かす力となることを信じています。

今後も、アイズルームは、経験に基づいた真の福祉支援を追求し続けます。 現場の熱量と、命への責任。その両輪で、私たちは進み続けます。

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