【急増するオーバードーズ(薬物の過剰摂取)の危険性と対策】
アイズ ルームは、障害福祉に特化した事業を行っています。
障害のある方の就労支援や、地域での生活を支える居住支援など、一人ひとりが自分らしく生活できるようお手伝いをしています。
近年、社会構造の変化に伴うストレスなどから精神的な病を発症し、オーバードーズに陥ってしまう方が増えています。
病気や障害、学校・職場での人間関係、恋愛や家族関係、そして強い孤独感など、その原因はさまざまです。
急増するオーバードーズの危険性とその背景
オーバードーズ(薬物の過剰摂取)は、命に関わる非常に危険な行為です。近年、若い世代を中心に急増しており、社会問題となっています。
オーバードーズが増えている要因
オーバードーズが増加している背景には、次のような要因が考えられます。
精神疾患の増加: 現代社会のストレスにより、うつ病や不安障害などの精神疾患を抱える人が増えています。
薬の入手経路の多様化: 病院で処方される薬だけでなく、インターネットやSNSを通じて個人間でやり取りされるケースが増えています。
「OD(オーバードーズ)」という言葉の浸透: SNSなどで気軽に「OD」という言葉が使われるようになり、危険性が軽視されやすい傾向があります。
孤独感や孤立: 居場所がないと感じる人や、相談できる相手がいないと感じる人が、現実から逃避するためにオーバードーズに走ることがあります。
オーバードーズになりやすい薬とその成分
オーバードーズの原因となるのは、市販薬や処方薬、違法薬物など多岐にわたりますが、特に注意が必要なのは以下のようなものです。
市販薬: 風邪薬、咳止め、鎮痛剤などに含まれる「メチルエフェドリン」「コデイン」「ジヒドロコデイン」といった成分は、多量に摂取すると興奮や幻覚などの症状を引き起こし、依存性が高くなることがあります。
処方薬: 睡眠薬や抗不安薬、抗精神病薬は、医師の指示通りに服用しなければ、重篤な副作用や依存を引き起こす可能性があります。
違法薬物: 覚せい剤や大麻などの違法薬物は、一回の使用でも依存や健康被害をもたらし、オーバードーズの危険性が非常に高いです。
オーバードーズによる健康被害と副作用
オーバードーズは、呼吸停止、心停止、意識障害など、命に関わる重篤な症状を引き起こすことがあります。また、死に至らなくても、以下のような深刻な健康被害をもたらします。
身体的な影響: 肝機能障害、腎機能障害、胃腸からの出血など。
精神的な影響: 依存症、うつ病の悪化、幻覚、妄想、記憶障害など。
これらの影響は、一度引き起こされると完治が難しく、その後の生活に大きな支障をきたすことがあります。
国の対策と今後の課題
国による対策
国もオーバードーズ問題に対し、様々な対策を講じています。
薬事法の改正: 医薬品の適正使用を促すため、一部の薬物乱用につながりやすい成分を含む市販薬を販売する際に、薬剤師が対面で説明を行うよう義務付けるなど、規制が強化されています。
啓発活動: 薬物乱用防止キャンペーンなどを通じて、危険性についての情報提供や注意喚起を行っています。
相談支援体制の強化: 精神保健福祉センターなどを中心に、薬物依存症に関する相談窓口を設けています。
今後の対策
しかし、これらの対策だけでは不十分なのが現状です。今後、より効果的な対策を進めるためには、以下の点が重要になります。
包括的な支援体制の構築: 医療、福祉、教育、行政が連携し、一貫した支援体制を築く必要があります。
早期発見と介入: 学校や地域社会が協力し、薬物乱用の兆候に気づき、早期に適切な支援につなげる仕組みが必要です。
居場所づくりの支援: 孤立している人々が安心して過ごせる場所や、悩みを相談できるコミュニティを増やすことが重要です。
最後に
オーバードーズは、誰にでも起こりうる問題です。
もし、あなた自身や身近な人が薬物の問題で悩んでいたら、一人で抱え込まず、専門機関に相談してください。
精神保健福祉センター
保健所
などの相談窓口があなたの力になります。
アイズルームは、オーバードーズにより精神疾患を患ってしまった方に対して、就労支援と居住支援を実施しております。
薬物依存症だけではなくアルコール依存症など、その他の依存症に関してもカウンセリングを行っております。依存症によりお仕事が困難になった方に関しては、就労支援作業所からの再起をお手伝いしています。
東葛地域を対象にサポート体制を整えていますので、お気軽にお問い合わせください。