【視覚障害者と盲導犬の住まい探しをサポートします】
私たちは、障害福祉に特化したブログを毎日更新し、障害を持つ方々が抱える課題について発信しています。本日のテーマは「盲導犬」です。
不動産業界では、盲導犬をペットとして扱い、大型犬とみなすことが多いため、盲導犬との部屋探しは非常に困難なのが現状です。これは不動産業界に限ったことではなく、多くの方が盲導犬と接する機会がなく、その役割や重要性を知らないことに起因します。
私自身も重度の視覚障害者であり、これまでさまざまな犬と共に暮らしてきました。盲導犬との生活を考えている方が直面する部屋探しの困難について、テレビやラジオで問題提起するなど、日本における盲導犬の権利擁護を牽引しています。賃貸物件のオーナー様や管理会社様に対し、盲導犬の役割を丁寧に説明し、入居審査が円滑に進むよう普及活動を行っています。
盲導犬との暮らしを望み、部屋探しに苦労されている方は、ぜひこちらをタップして私たちアイズルームにご相談ください。同じ障害当事者として、あなたの新しい生活を全力でサポートします。
盲導犬について
ここからは、盲導犬への理解を深めていただくために、その歴史や役割、生涯についてご紹介します。
盲導犬の歴史
盲導犬の歴史は古く、第一次世界大戦中にドイツで戦傷を受けた兵士のリハビリの一環として、犬が誘導の役割を担ったのが始まりとされています。日本に初めて盲導犬が来たのは1938年ですが、本格的な育成が始まったのは1957年以降のことです。当時はわずか2頭からスタートしましたが、現在では全国に約860頭の盲導犬が活躍しています。
盲導犬の役割
盲導犬は、単なるペットではありません。視覚障害者が安全に街を歩くためのパートナーです。段差や障害物を避け、交差点での停止、目的地への誘導など、視覚障害者の「目」となって危険から守ってくれます。盲導犬はユーザーの指示に従うだけでなく、危険を察知した際にはあえて指示に従わない「賢い不服従」という行動をとることもあります。これにより、ユーザーの安全が確保されます。
盲導犬の主な犬種
盲導犬として活躍している犬種は、おもに以下の3種類です。
ラブラドール・レトリーバー:盲導犬として最も多く活躍している犬種です。穏やかで人懐っこく、賢い性格が盲導犬に適しています。
ゴールデン・レトリーバー:ラブラドール・レトリーバーと同様、温厚で従順な性格です。
F1(ゴールデン・レトリーバーとラブラドール・レトリーバーのミックス):それぞれの犬種の良い部分を受け継いでおり、盲導犬としての適性が高いとされています。
これらの犬種は、遺伝的疾患が少なく、体格や性格が盲導犬に向いていることから選ばれています。
盲導犬になるまでと引退後の人生
盲導犬は、生後2か月から「パピーウォーカー」と呼ばれるボランティア家庭に預けられ、人や社会に慣れるための訓練を受けます。この期間は、愛情をたっぷり受けて育ち、社会性を身につけます。
1歳になると盲導犬訓練センターに戻り、約1年の専門訓練を経て盲導犬となります。そして、訓練を終えた盲導犬は視覚障害者とペアを組み、共に歩む生活が始まります。盲導犬としての活躍期間は、およそ10歳までです。
引退後は「リタイア犬飼育ボランティア」のもとで、静かに余生を過ごします。盲導犬として長年尽くしてくれた犬たちが、安心して穏やかな日々を送れるよう、多くの人々の愛情に支えられています。
社会での理解を深めるために
盲導犬への理解を深めるには、私たち一人ひとりの行動が大切です。
見かけたらそっと見守る:盲導犬は「お仕事中」です。声をかけたり、触ったり、食べ物を与えたりすることはやめましょう。
盲導犬用トイレ・休憩場所の設置:駅や商業施設などで、盲導犬が安心して利用できる場所を増やすことで、ユーザーと盲導犬がより快適に過ごせるようになります。
補助犬に関する正しい知識の普及:盲導犬はペットではなく、法律で定められた身体障害者補助犬です。このことを広く知ってもらうための活動が重要です。
盲導犬育成にかかる費用
盲導犬の育成には、1頭あたりおよそ500万円もの費用がかかります。しかし、盲導犬ユーザーに費用負担を求めることはありません。この費用は、盲導犬協会への寄付金や募金によって賄われています。ボランティアの方々の無償の協力とともに、こうした寄付がなければ、盲導犬の育成・普及は成り立ちません。
より多くの盲導犬が活躍できる社会を作るために、私たち一人ひとりが、盲導犬やその育成を支える人々への理解を深め、サポートしていくことが求められています。