【白杖歩行者の必須の備え:万が一に備える「個人賠償責任保険」】

      

【白杖歩行者の必須の備え:万が一に備える「個人賠償責任保険」】

男性の視覚障害者が、混雑している駅で白杖を使用しながら自動改札を通過する画像です。

視覚障害者当事者が発信するBlog「アイズルーム」です。
私は重度の視覚障害者でありながら、中小企業の問題解決コンサルタントとして、日々、白杖一本でクライアント先へ単独歩行で向かっています。
仕事柄、様々な場所へ赴く中で、常に不安に感じていることがあります。それは、「もし他人にぶつかって怪我をさせてしまったら、どう責任を取るのか」ということです。
健常者の頃と比べ、収入は激減しました。万が一、大きな事故を起こして損害賠償責任を負った場合、とても支払いきれる余裕はありません。
私たちは故意に人にぶつかるわけではありませんが、白杖を使用する歩行には、以下のような様々な危険が潜んでいます。
《白杖歩行に潜む、賠償責任を問われるリスクの例》
* 交差点や人混みで、不意に体がぶつかり、相手が転倒して怪我を負う。特に、お年寄りや小さなお子様の場合は、大きな怪我につながる可能性があります。
* 階段の昇降中に、足腰の悪い方や小さな子どもと接触し、相手が転げ落ちてしまう。傾斜のある場所での事故は、重篤な怪我につながるリスクが非常に高いです。
* お店の中で、不注意で商品を落として壊してしまう。
* 歩行中に白杖が自転車の車輪に絡まり、自転車が転倒して乗り手が怪我をする。
自動車だけでなく、自転車の事故でも一億円近い賠償請求がされたケースがあります。私たちも、運が悪ければ同様の賠償責任を負う可能性があります。
《万が一に備える「個人賠償責任保険」》
このようなリスクに備えるために、AIに相談し、必要な保険を調査しました。それが「個人賠償責任保険」です。
この保険は、日常生活で他人に怪我をさせたり、他人の物を壊したりして、法律上の損害賠償責任を負った場合に保険金が支払われます。
一般的に、生命保険、自動車保険、火災保険などの特約として付帯されていることが多いのですが、視覚に障害がある私たちが、これらを一つ一つ調べて重複の確認をするのは非常に手間がかかります。
そこで、私が調査した結果、比較的安価な費用で単独に近い形で加入でき、私たちにとって分かりやすい「共済の掛け捨て保険」をおすすめします。
おすすめの保険:都道府県民共済の個人賠償責任保険
視覚障害者が単独歩行する際の万が一の備えとして、費用と補償内容のバランスが良い「都道府県民共済」の個人賠償責任保険特約をご紹介します。
1. 年間の掛金
* 月額掛金:140円
* 年額掛金:1,680円(年間一括払いの場合)
2. 補償内容(支払限度額)
* 賠償限度額:3億円
   * 日本国内、国外を問わず、日常生活における偶然な事故により、他人に怪我をさせたり、他人の財物を壊したりして、法律上の損害賠償責任を負った場合に補償されます。
* 示談交渉サービス:あり
   * 保険会社が、被害者との示談交渉をあなたに代わって行います。これは、事故後の精神的な負担を減らす上で非常に重要なサービスです。
3. 補償の対象となる人(家族全員)
* 契約者本人だけでなく、同居の家族全員(配偶者、子どもなど)も補償の対象となります。
《白杖利用者へ:安心のための推奨事項》
私たち視覚障害者が、白杖を頼りに単独で活動し続けるためには、万が一の事態への備えが不可欠です。
この個人賠償責任保険は、年間2,000円にも満たない費用で、大きな安心を買うことができます。
ぜひとも、白杖を使用して単独歩行されている方は、万が一の損害賠償のために加入をご検討ください。
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