【精神疾患や障害への偏見を科学的根拠で打破し、誰もが自分らしく生きられる共生社会の実現へ。犯罪統計が証明する真実と、マスメディアやSNSの偏った報道に惑わされないための本質的視点】

      

【精神疾患や障害への偏見を科学的根拠で打破し、誰もが自分らしく生きられる共生社会の実現へ。犯罪統計が証明する真実と、マスメディアやSNSの偏った報道に惑わされないための本質的視点】

40代男性犯罪者が手錠を掛けられ、警官3名に連行されて、パトカーに乗車する前の画像です。

​こんにちは、アイズルームです。
私たちは障害当事者やその家族が集まり、現在の社会にある偏見や暮らしにくさを改善するために活動しています。
誰もが生きていることを普通に感じられる共生社会を作りたい、それが私たちの願いです。
今日は、非常に重いテーマではありますが、避けては通れない「障害と犯罪」という偏見について深く掘り下げていきたいと思います。
世の中で悲しい事件が起こると、すぐに犯人の精神疾患の有無や、責任能力の有無が問われます。
あたかも精神疾患や障害が事件の引き金であるかのような報道がなされますが、これは大きな誤解です。
​本来、人を傷つけるという行為は、どのような立場であっても通常の心理状態ではできないはずです。
正当防衛などのやむを得ない事情を除き、無関係な人を傷つける行為は、たとえ健常者と呼ばれている人であっても、その心の状態は健康とは言えません。
​客観的なデータを見てみましょう。
警察庁が公表している「犯罪白書」などの統計資料を分析すると、驚くべき事実が見えてきます。
精神障害者による刑法犯検挙人数の割合は、例年、全体の1パーセントから2パーセント程度にとどまっています。
日本の全人口に占める精神障害者の割合と比較しても、障害者が健常者に比べて凶悪犯罪を犯しやすいというデータはどこにも存在しません。
むしろ、犯罪件数そのものは健常者よりも少ないのが現状です。
​一方で、障害を持つ方が万引きなどの軽犯罪や、女性の場合には生活苦から売春防止法違反などで検挙されるケースがあります。
これらは、決してその人の特性が犯罪を呼んでいるわけではありません。
社会の理解不足や支援の欠如により、法に触れることへの知識が不十分であったり、そうせざるを得ないほど困窮していたりするという背景があります
つまり、これらは「個人の問題」ではなく、適切な支援の手が届いていない「社会の問題」なのです。
​マスメディアやSNS、動画配信サイトでは、視聴者の関心を引くために特定の側面を強調し、一方的な判断基準で偏った知識を拡散することがあります。
しかし、過去の統計データや判例という事実は嘘をつきません。
一部の個別の事象を、障害者全体の特性であるかのように語ることは、明らかな偏見です。
​健常者であっても障害者であっても、罪を犯すのはごく一部の人間です。
その一部の例をもって、すべての人を危険視することは、共に生きる社会を阻害する大きな壁となります。
私たちアイズルームは、こうした根深い偏見をなくし、お互いに協力し合いながら暮らせる社会を実現したいと考えています。
活動の原動力は、真実に基づいた正しい理解です。
​私たちは常に社会への問題提起を行っています。
過去のブログでも、私たちの理念や具体的な活動について詳しく発信していますので、ぜひ以下のリンクから読んでみてください。
そして、この社会を変える活動に、一人でも多くの方が参加してくださることを願っています。
​アイズルーム公式ブログ
https://eyesroom.com/blog
これからもアイズルームの活動へのご支援をよろしくお願いいたします。