​皆様、こんにちは。アイズルームです。私どもは日々、社会が抱える様々な問題と向き合っていますが、組織や政治、行政に働きかけても、個人の声が届くのはほんのわずかな一部に過ぎないという現実に直面しています。本日は、社会を揺るがした3つの企業の事例を挙げながら、巨大な組織の中で私たちがどのように自分自身を守るべきかについてお話しします。
まず、昭和ゴムの事件についてです。この会社の工場は、かつてレース用のタイヤまでをも手がけ、現在はソフトテニスボールや、巨大なタンクの腐食を防ぐゴムライニングなどの特殊技術で国内シェアの頂点に立つ、素晴らしい技術を持った場所です。日本のインフラを支える、他には代えがたい誇り高い工場です。しかし、どれほど優れた技術や歴史を持つ会社であっても、内部でいじめや孤立が生まれ、個人が追い詰められてしまうことがあります。先日、元従業員が15人を殺傷するという痛ましい事件が起きましたが、このような行為は、いかなる理由があっても決して許されることではありません。しかし、そこまで心が壊れてしまう前に、会社を恨んで自他を破壊するのではなく、自分の身を守るためにその場を去る権利を、どうか行使していただきたかったと強く感じます。
次に、広告業界の最大手である電通についてです。電通は業界2位の博報堂を大きく引き離す圧倒的な規模を誇り、誰もが一目を置く存在です。しかし、その輝かしい実績の裏で、2015年に若手女性社員が過労により自ら命を絶つという悲劇が起きました。当時の記録によりますと、彼女の残業時間は月100時間を超え、睡眠時間はわずか2時間という日もありました。SNSには、休日返上の勤務や、上司からの厳しい叱責に苦しむ切実な言葉が残されていました。どれほど規模の大きな一流企業であっても、心身を破壊してまで留まる価値のある場所など存在しません。
​また、電通を巡っては、東京オリンピックにおける不透明な資金の流れも大きな問題となりました。大会組織委員会の元理事に対する贈収賄事件などで、組織ぐるみの結託が指摘され、現在は裁判が行われています。圧倒的な力を持つ組織が、その規模ゆえに闇を抱えてしまう恐れがあることを、私たちは直視しなければなりません。
​3つ目に、精密小型モーターで世界をリードするニデック、旧日本電産についてです。創業者は情熱、熱意、執念を掲げ、誰よりも早く出社して現場と対話し、多くの中小企業経営者から尊敬を集めてきたカリスマです。しかし、最新の報道によりますと、その強力なリーダーシップと絶対的な増収増益を求める姿勢が、現場を極限まで追い詰めていました。子会社では利益を水増しする不適切な会計処理が行われ、結果として信頼を失い、上場廃止が懸念される事態にまで発展しました。どれほど尊敬される経営者であっても、経済の浮き沈みを無視した過度な圧力は、組織に深い歪みを生じさせてしまいます。
これら巨大な組織の問題に触れるとき、私たちは一人の従業員が声を上げることの難しさを痛感します。兵庫県では、知事の言動を告発しようとした優秀な職員が、逆に事実無根の批判を受け、精神的に追い詰められて命を落とすという痛ましい出来事も起きました。権力を持つ組織は、不都合な真実を隠蔽しようとする性質があります。
​資本主義社会は冷酷であり、不条理に満ちています。大きな会社や強い者が、必ずしも正しいわけではありません。また、平等を目指すはずの社会主義であっても、一部の権力者の暴走を止めることは困難です。
アイズルームとしてお伝えしたいのは、組織を変えようと一人で立ち向かい、自分を犠牲にする必要はないということです。従業員であっても経営者であっても、その場所から去る権利、すなわちやめる権利があります。自分の生活を守るために逃げることは、決して恥べきことではありません。1からやり直す勇気を持ってください。会社の大きさや社会的な肩書きは、あなたの人間としての優劣とは一切関係ありません。あなたが心穏やかに、健やかに働ける場所は必ず他にあります。
本日は2025年12月29日、月曜日です。今年も残すところあとわずかとなり、多くの皆様が年末年始の休暇に入られていることとお察しします。私どもアイズルームの各事務所も冬休みをいただいておりますが、苦しみの中にいる方々を独りにすることはありません。問い合わせフォームや自動応答AI電話による問題解決の受付は、年末年始も休まず年中無休で対応を続けております。
​私どもは、利益を追い求める集団ではありません。社会貢献を目的とした民間団体であり、ボランティア活動を軸としております。そのため、複雑な企業案件などを除き、基本的には無償で皆様の支えとなるべく活動しています。私どもは、「会社」、「事業」、「学校」、「進路」、「障害」、「病気」、「家族」、「恋愛」、「事故」など、どのような悩みに対してもできる限りお力になりたいと考えております。
​対応にあたるスタッフ自身も、障害を抱えていたり、家族に難病患者がいたり、あるいは人生の荒波に揉まれ、筆舌に尽くしがたい苦難を乗り越えてきた者たちばかりです。行政や既存の法人が語るような、綺麗事や机上の空論で皆様を諭すつもりはありません。痛みがわかるからこそ、本当の問題に深くメスを入れ、あなたという唯一無二の存在に寄り添った解決策を共に導き出したいと考えています。
​学校や仕事が休みになるこの年末年始、ふと立ち止まった時に、拭いきれない悩みや今後の生き方に迷いが生じることもあるでしょう。独りで抱え込み、心をすり減らしてしまう前に、どうぞ私どもにその重荷を分けてください。
​不条理な社会に押し潰される必要はありません。新しい年を、新しいあなたで迎えるために。私たちはいつでも、ここであなたをお待ちしております。お気軽にお問い合わせください。