【手のひらで感じた雪の冷たさと新しい志への決意:South-West Windと共に目指す共生の未来】 ​

      

【手のひらで感じた雪の冷たさと新しい志への決意:South-West Windと共に目指す共生の未来】 ​

お正月の夜、人工芝の庭に降り積もった雪の写真です。

【夜の静寂に舞う雪とボランティアへの信念】
2025年1月2日の夜21時。元旦の休息を終え、私は事務所でスタッフと共に書類の整理や伝票処理に励んでいました。その時、娘から「雪すごいよ、見てごらん」とLINEが入りました。
私は全盲のため、その光景を視覚で捉えることはできません。しかし、窓を開け、外にそっと手を差し出すと、手のひらの上で雪が静かに、そして冷たく溶けていくのを感じました。松戸の積雪は3センチ。かつて晴眼者としてホームレス支援に奔走していた頃、こうした雪の夜は、凍える人たちの元へ夜回りに出かけていたことを思い出します。
障害を抱え、会社の運営も厳しさを増す中で、以前のような直接的な支援は難しくなりました。しかし、私は今でも、自らの意志で手を差し伸べるボランティアの本質を大切にしたいと考えています。行政の補助金を受けて仕事として行う福祉を否定するわけではありませんが、市民の血税を原資に「支援」という名目を掲げることは、私の哲学とは異なります。余裕のある者が、自らの力で困っている人を助ける。その純粋な志こそが、私の目指す支援の形なのです。
視覚障害者の方が主な出演者としているコンサートのイメージ画像です。
【尊敬すべき新たな出会い:South-West Windの志】
そんな中、2026年の元旦に素晴らしい団体と代表の方に出会いました。その団体の名は「South-West Wind」です。代表を務めるのは、伊佐勉さんです。
この会は「総意に基づき、個人の思いや願いを尊重する」ことを理念とし、運営も会員や非会員からのカンパのみで行われています。自立した運営姿勢と、何よりも代表の伊佐さんの真摯な姿勢に、私は深い尊敬の念を抱きました。
主な活動目的は、音楽を通じた交流や、障害者福祉について共に考える場を作ることです。要点をまとめれば、それは「属性を問わず、誰もが個性を認め合える共生社会の実現」に他なりません。
2026年3月には、この志を形にした大きなイベントが予定されています。還暦を迎えた私に対し、代表の伊佐さんは古希を迎えられたとのこと。実は、弊社の副社長も同じ古希の70歳であり、代表と同じ年であることに強い縁と深い共有感を覚えずにはいられません。ボランティアの任意団体を運営され、障害という壁を抱えながら歩んでこられた大先輩から、私は多くのことを吸収させていただきたいと願っています。
視覚障害者の集団がガイドヘルパーと一緒に、カラオケを楽しんでいる画像をAIで生成しました。
【音楽を愛する心と私なりの関わり方】
ここで少し、私自身のカラオケに関するお話をさせてください。
私は、音楽そのものや、人が歌うのを聴くことは大好きです。松戸市視覚障害者協会の稲葉会長のように、演歌歌手のように素晴らしい歌声を持つ方のパフォーマンスには、いつも感動し、心から拍手を送っています。
ただ、私と副社長は、人前で歌うことだけがどうしても苦手なのです。昨年の大会では無理やり歌わせていただきましたが、視覚がないため音程のスタート位置も掴めず、納得のいく表現ができませんでした。私にとって、苦手なことを無理に披露して負けるような振る舞いをすることは、自らの生き方に反します。
誤解していただきたくないのは、カラオケ大会という場や、歌のイベントそのものを敬遠しているわけではないということです。むしろ、音楽を通して皆が笑顔になる場所は素晴らしいと感じています。ただ、私は「歌い手」としてではなく、心からの「応援団」として、手を叩き、相槌を打ち、場を盛り上げる役割で貢献したいのです。
​【共生社会という夢に向かって】
新しく出会ったSouth-West Windの3月のイベントも、音楽を通して様々な障害や福祉について考える素晴らしい機会になると確信しています。
歌が得意な人はその歌声で、そうでない人はそれぞれの形での応援や参加を通して、お互いを認め合う。それこそが私の夢であり目標である「共生社会」の姿です。
伊佐代表、そして同じ年の副社長と共に、私も自分の活動や人生をより豊かなものにしていきたいと思います。この新しい出会いに感謝し、情熱を持って共に歩んでいく決意です。