【高市総理時代の国会を歩く。視覚障害者の私が見た、歴史的建造物のバリアフリーの限界と、五感で学ぶ参議院見学ツアーの深い裏側】

      

【高市総理時代の国会を歩く。視覚障害者の私が見た、歴史的建造物のバリアフリーの限界と、五感で学ぶ参議院見学ツアーの深い裏側】

国会の議論をする場所を高い所から撮影した画像で、国会議員が座る席が扇状に並んでいます。

​本日、国会の見学に行ってまいりました。私は視覚障害があるため、今回は特別に展示用の補足資料もいただき、非常に濃密な時間を過ごすことができました。
​普段、NHKの番組で国会中継を聴いているだけでは分からない、建物の構造や空気感を肌で感じることができました。現在、国会のトップは高市早苗総理大臣です。会館内のセブンイレブンでは高市総理のお饅頭が販売されており、多くの方で賑わっていました。短命に終わった石破前総理のお饅頭はすでに姿を消しており、政治の世界の移り変わりの早さを実感します。ちなみに、衆議院会館側にはファミリーマートが入っているという違いも面白い発見でした。
厳しい現実としてのバリアフリー
​私は障害福祉をテーマに活動しているため、特にバリアフリーの状況を厳しく確認してきました。結論から申し上げますと、国会のバリアフリーは決して優れているとは言えません。
​現在の建物は、重度障害を持つれいわ新選組の議員たちが活動できるよう、後付けでどうにか工夫を凝らしている状態です。段差や通路の狭さなど、古い建物の制約が至る所に残っています。「バリアフリーで行ける」というのと「快適なバリアフリーである」というのは全く別問題です。障害を持つ当事者が国会という政治の中枢で活動することのハードルの高さを、改めて痛感する機会となりました。
ガイドから教わった国会の深い知識
​今回のツアーでは、資料やガイドさんの説明から、教科書には載っていない貴重な情報をたくさん得ることができました。
​まず、国会議事堂の建物そのものについてです。この建物は、実はそのほとんどが日本産の素材で作られています。外装の石材は広島県の議事堂島(黒田島)の花崗岩、内装には沖縄のサンゴ礁からなる琉球石灰岩などが使われており、まさに「日本の地質」の結晶ともいえる建物です。
​有名な「ふかふかの絨毯」についても驚きがありました。実はこの赤い絨毯は、国会全体で全長約4キロメートルにも及びます。すべて純毛の特注品で、足から伝わるその厚みは、ここが日本の最高機関であることを無言で物語っていました。
​また、前庭にある「都道府県の木」のコーナーも興味深いものでした。日本全国から集められた木々が、各県を象徴するように植えられています。視覚障害者にとっても、その葉の形や幹の感触、あるいはガイドさんの解説を通じて、全国の風土を感じることができる場所でした。
参議院の食堂とサポートへの感謝
​お昼にいただいた参議院会館の食堂のカツカレーは、1000円という価格以上にボリュームと深みのある味で、大変満足できるものでした。
​今回の見学にあたっては、立憲民主党の国会議員および県議会議員の方々に多大なるご協力をいただきました。白杖を使っての移動をきめ細やかにサポートしていただき、安全に見学を終えることができました。
​国会はこれから内部の大規模な修繕に入る予定だそうです。歴史を守ることと、誰もが利用しやすいバリアフリーを両立させることが、今後の大きな課題であると感じました。
​次回は、今回とは異なる視点から衆議院側を見学したいと考えています。千葉県にお住まいの方で、この貴重な体験に興味がある方は、県議会議員の関根ジロー先生が手配をサポートしてくださいます。私どもの問い合わせフォームからご連絡いただければ、お繋ぎすることも可能です。
​政治を身近に感じるためには、まずその「場」を知ることから始まります。皆さんもぜひ、今の国会の姿をその目で、あるいはその五感で確かめてみてください。