【政治家の特権利用は許されない、社会保障の根幹を揺るがす国保逃れ問題と維新の会の責任】

      

【政治家の特権利用は許されない、社会保障の根幹を揺るがす国保逃れ問題と維新の会の責任】

視覚障害者であるアイズルームの代表が、白杖を右手に持ち国会議事堂の前で撮影した写真です。

​昨年末、日本維新の会の議員らによる「国保逃れ」の問題が表面化しました。この問題の本質は、議員という高い報酬を得ている立場にありながら、実態のない法人の役員に形だけで就任し、月額わずか1万数千円という極めて低い報酬を基準にして、本来支払うべき社会保険料や国民健康保険料を不当に安く抑えていたという点にあります。
​一般的に、国民健康保険は収入に応じて保険料が決まります。しかし、一部の制度の隙間を利用し、実態の伴わない法人から少額の給与を受け取っている形にすることで、社会保険料を劇的に安く済ませるという手法が存在します。これは一部の税理士系ユーチューバーなどが「節税」として紹介することもありますが、高い倫理観を求められる政治家が自らこれを行い、制度を悪用していたことは極めて悪質です。
​私たちアイズルームは、日々、障害福祉の現場から情報を発信しています。現在、福祉予算は厳しく制限され、介護や医療の現場では深刻なリソース不足が叫ばれています。皆様が汗水垂らして納めている保険料によって、世界に誇る日本の医療制度や福祉サービスは維持されています。それにもかかわらず、制度を作る側の政治家が、自らの負担を減らすために「抜け穴」をくぐり、国民を欺いていた事実は、到底容認できるものではありません。
​維新の会は、結党当初、橋下代表のもとで行財政改革や二重行政の解消を掲げ、既存の古い政治を壊すことを期待されていました。自民党の金権政治を厳しく批判し、透明性を訴えていたはずの維新の議員が、このようなセコい脱法的行為に手を染めていたことは、支持者に対する裏切りであり、原点を忘れたと言わざるを得ません。吉村代表には、身内に対して厳格な処分を下し、党全体の体質を根本から浄化することを強く求めます。
​この問題は、単に数名の議員を処分して終わらせるべきではありません。同様の手法で保険料を逃れている「幽霊理事」を抱える法人の実態をすべて洗い出す必要があります。このようなグレーな手法が放置されれば、正直に重い負担を負っている国民の納得は得られず、社会保障制度そのものが崩壊してしまいます。
​今後、二度とこのような事態を招かないために、以下の改善策を明確に講じるべきです。
​第一に、役員報酬が著しく低い場合の社会保険加入条件を厳格化し、他の収入源がある場合には合算して保険料を算出する制度へと法改正を行うことです。第二に、政治家個人の資産や収入、そして就任している役職の実態を第三者機関が厳しくチェックできる透明性の高い仕組みを構築することです。
​政治家は、国民の模範であるべき存在です。制度の不備を突いて私腹を肥やすのではなく、制度の不備を正して国民の生活を守るのが本来の役割です。維新の会には、今一度、初心に立ち返り、国民に顔を向けた政治を再スタートさせることを切に願います。