【制度の「器」だけでは救われない。親亡き後に待ち受ける重度障害者の居場所なき現実】

      

【制度の「器」だけでは救われない。親亡き後に待ち受ける重度障害者の居場所なき現実】

 

高齢の親が障害のある子どもを介護し続ける、老障介護。今、この問題が限界を迎えようとしています。
​国は地域移行という旗印のもと、施設から地域生活への流れを進めています。しかし、その受け皿となるべきグループホームの実態はどうでしょうか。私たちアイズルームは、スタッフの多くが障害当事者やその家族です。だからこそ、きれいごとではない現場の過酷さを誰よりも知っています。
​実際のところ、重度の障害や行動障害に対応できるグループホームはあまりにも少なすぎるのが現状です。グループホームは、ただ順番待ちをしていればいつか入れるという場所ではありません。重度の障害がある場合、体験入居というステップで症状が重いと判断されれば、その時点で入居を断られてしまうのです。行き場を失い、ようやく見つけた希望の光さえも、障害の重さを理由に消されてしまうのが今の日本の姿です。さらに過疎地や地方に至っては、専門的なケアを担える施設自体が存在しない地域がいくつもあります。
​国は、社会保険労務士の活用や成年後見制度の利用を勧めています。しかし、資格を持っているだけで障害の実情に無知な専門家が、事務手続きをこなすだけでは、現場に横たわる無数の問題は解決しません。当事者やその家族だけが、夜も眠れぬ不安の中で明日を案じているのです。
​厚生労働省に強く訴えたいことがあります。本当に困っている家族の声を聞き、形だけの制度ではなく、重度障害者が「断られることなく」安心して暮らせるグループホームを増やしてください。地域移行を進めるのであれば、現場の要となるサービス管理責任者の育成と質の向上、そして相応の体制構築が不可欠です。中身のない制度だけを整えても、最後に路頭に迷うのは、声なき障害者本人なのです。
​アイズルームは、障害者や高齢者が主体となって活動する民間団体です。私たちは行政の支援や寄付に頼らず、ソーシャルビジネスの実践を通じて障害福祉を支援しています。重度障害のある家族を抱えていても、社会から孤立することなく、地域で助け合いながら共に生きる。個人の負担だけが膨れ上がる今の歪な構造を変えなければなりません。
​誰もが普通に暮らせる共生社会を作るために、私たちは皆さんと共に戦い、実態に即した制度設計を求めて活動を続けていきます。今後も変わらぬご協力をお願いいたします。
​私たちの活動に共感していただける方は、下部の問い合わせフォームよりご連絡をお待ちしております。共に歩みましょう。