【令和7年10月から始まった新しい就労支援の形。就労選択支援が目指すものと私たちの役割】

      

【令和7年10月から始まった新しい就労支援の形。就労選択支援が目指すものと私たちの役割】

50代男性講師が、20代から30代の男女に就労支援研修をしているイメージ写真です。
現在、厚生労働省の検討会では、障害をお持ちの方の働き方について大きな見直しが進められています。具体的には、本人の希望や能力をしっかりと確認し、自分に合った働き方を選べるようにする「就労選択支援」という新しい制度が、令和7年10月から本格的に動き出しています。今回は、この新しい仕組みが私たち当事者や家族にとってどのような意味を持つのか、その課題も含めてお伝えいたします。
《就労選択支援が導入された背景》
これまでは、障害をお持ちの方が作業所などの福祉サービスを利用する際、本人の意向や適性が十分に確認されないまま場所が決まってしまうことがありました。新しく始まった「就労選択支援」は、利用を開始する前や更新のタイミングで、その方の強みや一般就労への可能性を専門的に評価する仕組みです。これは、一度決まった場所で活動し続けるだけでなく、本人が望めばよりステップアップできる環境を整えることを目的としています。
《制度が抱えている問題点》
制度が運用される中で、いくつかの課題も見えてきました。最も懸念されているのは、短い期間の評価だけで、その方の可能性を決めつけてしまうリスクです。もし評価が形式的なものになってしまえば、本人の選択肢を広げるどころか、逆に狭めてしまうことになりかねません。また、地域によって支援の質に差が出ないようにすることや、相談支援員の専門性をどのように高めていくかという点も、引き続き解決すべき問題として残っています。
《より良い未来のための改善点》
これから必要とされるのは、数字やデータによる評価だけでなく、本人の「働きたい」という気持ちを真ん中に置いた支援です。評価はあくまでも、より良い選択をするための相談ツールであるべきです。評価の結果によって行き先を強制されるのではなく、本人や家族が納得して次のステップを選べるような、寄り添い型の運用が求められます。また、私たちのような当事者団体が、現場の困りごとを拾い上げ、制度の改善を求めていく姿勢も重要になります。
《アイズルームによる経営コンサルタントのご案内》
私たちアイズルームでは、こうした新しい制度に対応しようとしている事業所様に向けて、無償ボランティアによる経営コンサルタントを行っております。福祉の現場で活躍される管理者の方々は、福祉の専門家ではありますが、一般企業での経験が少ない場合も少なくありません。そのため、企業側がどのような人材やスキルを求めているかという視点が、支援の現場に届きにくいという現状があります。私たちのスタッフには、四十年にわたる経営経験を持つ者や、企業で重要なポストを歴任した人材が揃っております。長年の経験に基づいた経営管理能力を活かし、企業とのミスマッチを減らすためのアドバイスをいたします。実際に就労につなげるための具体的なノウハウを丁寧にお伝えいたしますので、運営にお悩みの経営者様は、ぜひお気軽に問い合わせフォームからお申し込みください。

令和八年という新しい時期を迎え、障害福祉の形は少しずつ変わってきています。就労選択支援という仕組みが、単なる手続きの一つではなく、一人ひとりが自分らしく輝ける場所を見つけるための本当の助けとなるよう、見守り続けていく必要があります。アイズルームでは、これからも当事者の目線を大切にしながら、最新の動きを皆様にお届けしてまいります。