【全盲の私がAIを相棒に挑んだ執念の格闘。理不尽なプリンタービジネスへの憤り】

      

【全盲の私がAIを相棒に挑んだ執念の格闘。理不尽なプリンタービジネスへの憤り】

ブラザーの複合機です。

今日、私は愛用のプリンター、ブラザーのMFC-J738DNと絶望的な戦いを繰り広げました。この機種は、電話機と子機が付属し、FAX機能も備えた家庭用複合機の最上位に近いモデルです。販売当時は約3万8千円しました。製造から約5年9ヶ月。突然のインク認識エラーに対し、私は全盲という大きな壁を抱えながら立ち向かいました。
​液晶画面の文字も、インクを差し込むスロットの奥の状態も見えません。iPhoneで必死に角度を変えて写真を撮り、AIに状況を読み取らせながら、指先の感覚だけを頼りにインクを何度も何度も、数え切れないほど抜き差ししました。電源を切って数分待ち、再び入れてはエラーを確認する。この無益で神経を削る繰り返しの時間が、どれほど長く、どれほど辛かったか。
​YouTubeにある修復動画を音声だけで必死に学び、ICチップの接点を拭き取る作業も行いました。動画の中には「インクの塊を防止するためにカートリッジを振る」というやり方もあり、藁にも縋る思いで試してみました。しかし、カートリッジを振った瞬間、悲劇が起きました。黒色とカラー3色のインクが飛び散り、手伝ってくれていた家族の手が、見るも無残にインクの色で染まってしまったのです。慌ててティッシュで拭き取りましたが、そう簡単に落ちるようなインクではありません。家族にまで辛い思いをさせてしまい、申し訳なさと情けなさで胸が締め付けられる思いでした。
​考えつくすべての工程を試しましたが、結果は全滅でした。結局、メーカーのサポートに電話するしかないのですが、ブラザーのコールセンター(通信製品担当)の受付時間は平日の9時から17時30分まで。土日と祝日は完全に休みです。平日の昼間に仕事をしている人間、ましてや目が見えず一つ一つの作業に膨大な時間がかかる者にとって、この時間設定は切り捨てられているのも同然です。夜に家族の手を借りて確認しても、その時にはもうサポートは閉まっているのです。
​さらに、修理を依頼するにしても梱包の壁が立ちはだかります。メーカーは簡単に「梱包して送れ」と言いますが、この巨大な精密機械を全盲の私がどうやって安全に梱包しろというのでしょうか。障害者差別解消法がある中で、健常者と同じハードルを押し付けるのではなく、専用の梱包キットを送り、印刷済みの送り状を用意するくらいの配慮はできないのでしょうか
​そもそも、このプリンターは週に1回程度しか使っていません。使わないとインクが固まって故障しやすくなるという構造自体、納得がいきません。約3万8千円で買い、これまでインクセットは13回ほど買い直しました。今、買い替えの候補としてAmazonで13,291円で売られている電話・FAXなしのシンプルモデル「DCP-J529N」がありますが、本体が1万3千円なのに、純正インク4色セットは約4,000円もします。本体を安く見せてインク代で儲ける。そんな使い捨てを前提としたビジネスモデルはもう限界です。
私はこれまで、ブラザーの製品を愛用してきました。スモールビジネスを営む中で、1人事務所の立ち上げや、地方支店の準備段階など、ブラザーの複合機には幾度となく助けられてきました。3名以上の規模になれば大型コピー機を導入しますが、初期段階や1人事務所ならブラザーだけで十分戦える。そう信じて使い続けてきた愛用者だからこそ、今の現状が許せないのです。
​まだ見た目も美しく、十分に使えるはずの製品を、メーカーの製造責任も曖昧なままゴミにする。この理不尽な現実に、私は強い憤りを感じています。インク代を下げ、誰もが最後まで使い切れる、誠実な製品作りとサポート体制を強く求めます。
​もしブラザーの経営者、もしくはプリンター製造担当者の方がこのブログを目にしているのであれば、下部の問い合わせフォームから私に何かアクションを起こしてください。現場のユーザー、特に視覚障害を持つ愛用者のリアルな声を、どうか無視しないでいただきたい。 
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