【《ニュースを考える》社会が向き合うべき言葉。大変さの裏側にあるもの】

      

【《ニュースを考える》社会が向き合うべき言葉。大変さの裏側にあるもの】

【アイズルーム問題解決電話相談室】30代女性、50代男性、60代男性が、観葉植物が置かれている綺麗なオフィスで、電話による相談に対応しているイメージ画像です。

アイズルーム Blog
~障害とともに生きる、これからの社会を考える~
​先日、ある政党の代表を務める男性政治家が、街頭演説において、障害のある子が生まれてくることは親にとって一生の大変さであるという趣旨の発言をし、大きな議論を呼んでいます。
​このニュースに触れ、複雑な思いを抱いた当事者やご家族の方も多いのではないでしょうか。今回はこの発言をきっかけに、私たちが本当に向き合うべき障害福祉のあり方について考えてみたいと思います。
​発言の背景と波紋
報道によると、その政治家は少子化対策や子育て支援の文脈の中で、障害を持って生まれてくる子が一定数いることに触れ、そうなると親は一生大変であるといった内容の話をしました。これに対し、多くの障害者団体や専門家からは、優生思想を肯定しかねない、あるいは障害者の存在を否定的に捉えているといった厳しい声が上がっています。
​大変さの責任はどこにあるのか
確かに、障害のある子を育てる家庭には、生活上の苦労や精神的な負担があることは否定できません。しかし、その大変さは障害そのものが生み出しているのでしょうか。
​私たちが考えなければならないのは、社会の側の仕組みが不十分であることが、その大変さを増幅させていないかという点です。
・相談できる場所や専門家が身近にいない
・必要な福祉サービスを申請するハードルが高い
・周囲の無理解や偏見の目にさらされる
・将来の生活や経済的な自立への道筋が見えにくい
​もし、これらの社会的な障壁が取り除かれ、適切なサポートが当たり前に受けられる環境があれば、大変さは、その子らしい成長を支える日常へと変わっていくはずです。
政治が果たすべき役割とは
公の場で影響力を持つ人が大変だと口にする時、それは、だからこそ社会全体で支える仕組みを強固にするという決意の表明であるべきです。単に個人の苦労として強調するだけでは、障害のある方々の尊厳を傷つけ、社会に、障害は避けるべきもの、という誤ったメッセージを広めてしまいかねません。
アイズルームとしての願い
私たちアイズルームは、障害の有無に関わらず、誰もが生まれてきてよかったと心から思える社会を目指しています
​今回の件を特定の個人の失言として終わらせるのではなく、どうすれば障害児家庭が大変さを一人で背負わずに済むのかを、私たち一人ひとりが自分事として考えるきっかけにしたいと考えています。
​障害は一つの特性であり、その人自身の価値を損なうものではありません。環境や支援のあり方をアップデートしていくことで、人生の豊かさは無限に広がっていきます。
ニュースを読んで、不安や悲しさを感じた方もいるかもしれません。でも、アイズルームは皆さんの声に寄り添い、共に歩んでいきたいと願っています。一人で抱え込まず、より良い福祉の未来を一緒に描いていきましょう。
障害児の子育てでお悩みを抱えている方は一人で抱え込まずに、アイズルームの電話相談へご連絡ください。一人一人の状況に適応した寄り添った対策を一緒に提案して参ります。
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