​​障害福祉の現場から、生活弱者の皆様が安全に暮らせる社会を目指して活動しているアイズルームです。
本日は、超高齢化社会の闇に潜む、極めて危険な不動産契約について警鐘を鳴らします。
​現在、団塊の世代が75歳以上となる中で、相続や低年金、そして軽度の認知症につけ込む「リースバック」という手法が横行しています。
大手不動産会社がテレビCMで大々的に宣伝している影響もあり、一見すると便利な仕組みのように誤解されがちですが、実態は「不動産業者が圧倒的に有利な契約」です。
​リースバックとは、住み慣れた自宅を一度不動産業者に売却し、その後は賃貸として同じ家に住み続けるという契約です。
しかし、その中身を紐解けば、普通では考えられないほど不条理な条件が並んでいます。
​まず、自宅の売却価格は市場相場よりも著しく安く買い叩かれます。
それにもかかわらず、その後の毎月の賃料は、周辺の家賃相場よりも高く設定されることがほとんどです。
つまり、資産を安く奪われ、高い維持費を払い続けるという、不動産業者だけが二重に儲かるシステムなのです。
​この契約の恐ろしい点は、一度署名捺印をしてしまえば、後から解約したり訴訟で勝ち取ったりすることが極めて困難であることです。
さらに、不動産売買契約にはクーリングオフ制度が適用されません。
「やっぱりやめたい」と思った時には、すでに手遅れなのです。
知識のないまま契約を結んでしまうことは、老後の安心を自ら手放し、地獄へ足を踏み入れることに他なりません。
​悪徳な業者は、言葉巧みに「老後の資金が得られる」「今の家に住み続けられる」とメリットだけを強調します。
中には、強引な勧誘で判断力を奪う業者も存在し、被害者が続出しています。
住む場所を失う高齢者が増えているこの現状を、私たちは決して見過ごすことはできません。

​アイズルームでは、こうした被害を食い止めるため、契約前の無料確認ボランティアを実施いたします。
もしリースバック契約を検討されているのであれば、書類にサインをする前に必ず私共へご相談ください。
ご自宅の本来の価値や、提示されている家賃が適正かどうかを無償で調査させていただきます。
​私たちは不動産販売や仲介を行う団体ではありません。
あくまで問題解決のコンサルタントとして、皆様の財産と生活を守るための確認作業を行うだけです。
調査には一週間ほどお時間をいただきますが、利害関係のない第三者の目を入れることが、最大の防御になります。
​本来であれば、こうした弱者を追い詰める契約から国民を守る法律が必要です。
私たちは国会議員の皆様にも働きかけ、高齢者が不当な契約で泣き寝入りすることのない社会制度の構築を強く求めてまいります。
​大切な自宅を守れるのは、あなた自身の慎重な判断と、正しい知識です。
少しでも不安を感じたら、一人で悩まずにアイズルームへご連絡ください。
私たちは、障害者や高齢者の皆様が、最後まで尊厳を持って安全に暮らせる社会を作るために、これからも活動を続けてまいります。