【仙台の一等地に激震。築66年のソープランド売却ニュースから考える、現代社会における特殊浴場の存在意義と、障害者の性欲求、そして性犯罪抑止と公衆衛生を守るための「法の防波堤」としての役割】

      

【仙台の一等地に激震。築66年のソープランド売却ニュースから考える、現代社会における特殊浴場の存在意義と、障害者の性欲求、そして性犯罪抑止と公衆衛生を守るための「法の防波堤」としての役割】

男性の視覚障害者が、ガイドヘルパーと電車に乗車し、移動する画像です。

仙台市青葉区一番町の一等地に立つ、築66年のビルが3億円で売りに出され、大きな話題となっています。かつてソープランドとして営業していたこの物件は、警察の指導を受けて急遽廃業が決まったといいます。このニュースをきっかけに、私たちは現代社会におけるソープランドという存在の是非、そしてその裏側に隠された切実な性の問題について、今一度深く考える必要があります。
​まず、ソープランドの法的な位置づけを確認しておきましょう。ソープランドは、公営ギャンブルなどと同様に、一定の条件のもとで警察の許可を得て営業が認められている産業です。しかし、現在の法律では、一度廃業して建物を取り壊してしまうと、同じ場所で新たに営業許可を取ることは極めて困難です。そのため、既存の店舗が消えていくことは、単なる一店舗の廃業に留まらず、法的に管理された性サービスの場が社会から失われていくことを意味しています。
​ソープランドには独自の安全管理システムが存在します。料金の明朗会計や、徹底した衛生管理、そして働く女性たちの安全確保など、許可制だからこそ維持できている秩序があります。もし、こうした場所が規制によって排除されてしまったらどうなるでしょうか。
​現在、街角には立ちんぼと呼ばれる無許可の売春行為が増加しています。そこでは低価格化が進み、若い女性が危険な目に遭うリスクが高まっています。さらに深刻なのが、マッチングアプリやSNSを介した個人売春の広がりです。これらは匿名性が高く、誰でも容易に利用できる反面、ぼったくり被害や、いわゆる闇バイト、トクリュウといった犯罪組織が関与する詐欺事件に発展するケースが急増しています。管理の行き届かない個人間のやり取りは、性病の蔓延や未成年者の被害、さらには重大な犯罪の温床となっているのが実態です。ソープランドという「管理された場」があることで、結果としてこうした闇のサービスや犯罪の広がりを防ぐ防波堤の役割を果たしている側面は否定できません。
​また、無視できないのが、障害を持つ方々や、現代社会で孤独を抱える方々の性欲の問題です。障害福祉に関わる中で、多くの方が「どこに行けば安全に、そして尊厳を持って性的欲求を解消できるのか」という悩みを抱えている現実に直面します。また、現在は独身男性が増加し、コミュニケーションの難しさから女性と交際することが困難な方、あるいはあえて割り切った関係を求める方も増えています。男女の関係を誰もがうまく築けるわけではありません。そうした方々にとって、犯罪に巻き込まれる心配がなく、衛生的な環境でプロのサービスを受けられるソープランドは、切実な救いの一手となっているのです。
​性欲は人間にとって食事と同じように自然な生理現象であり、決してタブー視して済む問題ではありません。「正義」や「道徳」という言葉だけで、これらの施設を簡単に規制し、無くしてしまうのは容易です。しかし、性欲という人間の根源的なエネルギーが行き場を失えば、それは性犯罪の増加という最悪の形で社会に跳ね返ってくる恐れがあります。性犯罪を未然に防ぐためにも、正当な性のはけ口としての存在価値を認めるべきではないでしょうか。
​私たちは、この仙台のニュースを単なる不動産の売却話として片付けるべきではありません。管理された環境がなくなることで、誰が被害に遭うのか。障害者の権利や、現代人の孤独な性にどう向き合うべきなのか。そして、闇に潜む危険な売春や犯罪から社会をどう守るのか。多角的な視点から議論を深めていくことが、今、私たちに求められています。
​皆さんも、この機会にソープランドの是非、そして障害福祉と現代の性のあり方について、ぜひ真剣に考えてみてください。
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