衆議院選挙の投開票日まで残り数日となりました。
私の手元には視覚障害者団体から衆議院選挙の手引きとしてデイジー図書CDが4枚届きました。
これは私が依頼したものではなく、私の民間団体での活動履歴などから送られてきたものだと思います
視覚障害者は選挙について情報が乏しいと思われているのかもしれませんが、私は1枚目のCDを聴いて途中で止めてしまいました。
私は二十歳で会社を創業し、還暦を迎えるまで零細企業から上場企業の役員、さらには海外企業の役員も歴任してきました。
政治と経済の繋がりも、その裏側も身をもって知っています。
選挙については、誰よりも詳しく理解しているという自負があるからです。
私は2年前から全盲となり、一度は多くの立場を失いましたが、現在は最低限の会社運営を継続しています。
以前は政治献金を行い、選挙になれば組織的にポスター貼りを手伝い、有力政治家の演説会では中心となってマイクを握り、応援の声を上げてきました。
全盲となった今、そうした表舞台での活動は難しくなりましたが、現在は障害福祉に力を貸してくれる議員の後援会に入り、細々と活動を支えています。
​後援会活動には、会費だけでなく、政治家と対話するための時間や交通費もかかります。
無名の政治家をゼロから育て上げ、表舞台に押し上げる。
そして、その方が町のため、国のために奮闘する姿を見ることは、私にとって大きな充実感となっています。
​しかし、今回の選挙を巡る情勢には複雑な思いがあります。
事前の予想では自由民主党が単独で過半数を確保するという勢いですが、看過できない問題が山積しています。
自民党と旧統一教会の根深い関係、そして日本維新の会で取り沙汰されている約300人規模の国民健康保険料逃れの問題。
これらは本来、政権を揺るがす大きな問題であるはずですが、大手メディアの扱いは十分とは言えません。
​一方で、れいわ新選組(大石あきこ共同代表ら)や日本共産党は議席を減らすという予測も出ています。
彼らの主張する原発反対や消費税廃止は、理想としては誰もが否定しないものでしょう。
事故を起こせば収拾がつかない原発はない方が良いに決まっています。
しかし、現実は容易ではありません。
AIの急速な進化により、電力需要は今後さらに加速度的に増加します。
この電力を原発なしでどう賄うのかという現実的な課題があります
東日本大震災の際、私も日本国民の多くと同じように、原発はなくすべきだと心の底から思いました。
その思いは、れいわの大石共同代表とも通じるものがあると感じます。
​一方で、安倍元総理の路線を引き継ぐ高市首相の政策は、軍事力の拡大や防衛装備品の開発、さらには輸出までを視野に入れています。
道徳的な観点から言えば、武器を売りさばくような政策には抵抗を感じるのが当然です。
原発を止め、軍事政策を縮小する。理想論としてはそれが正しいのかもしれません。
しかし、文明の発展や国際情勢の厳しさに逆らえるのでしょうか。
電気を制限し、海外からの脅威に対して無防備なまま我慢し続けることが、果たして国を守ることになるのか。
武器製造を通じて産業を活性化し、技術力を維持するという側面も現実として存在します。
​高市首相と大石共同代表の意見は対極にありますが、それらを選び取るのは私たち国民です。
中国、北朝鮮、ロシアといった近隣諸国との関係の中で、いかに国を守るのか。
核装備を持たず、アメリカの支援がなくなった時に日本は自立して生きていけるのか
私たちは、こうした厳しい問いに向き合わなければなりません。
経済に目を向ければ、少子高齢化が進み、団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる現代において、8パーセントの消費税を減額したとしても、それだけで状況が劇的に変わるわけではありません。
円安が進み、デフレの影響が残る中で、日本の所得水準は深刻です。
厚生労働省の国民生活基礎調査などのデータによれば、相対的貧困率は約15パーセントに達しており、日本人の約7人に1人が低所得層に該当します。
この過酷な経済状況の中で、命を落とす人さえいるのが今の日本の姿です。
​再生可能エネルギーへの転換についても課題があります。
太陽光パネルは、耐用年数を過ぎれば大量の産業廃棄物となります。
本来であればリサイクルの仕組みを法制化すべきですが、費用負担や制度の不備から法案の提出が見送られている現状があります。
リサイクルの仕組みがないまま推進することは、原発のゴミ問題と同じ轍を踏むことになりかねません。
​私は、こうした日本の現状と将来を深く案じています。
冒頭に触れたデイジー図書が届くよりも前、2月1日にはすでに期日前投票を済ませてきました。
​皆様も、ご自身の立場で、日本の将来のために何が必要なのかを真剣に考え、必ず投票所に足を運んでください。
皆様の一票が、この国の行く末を決めるのです。
最後に少しだけ私自身の話をさせてください。
私はこのブログを通じ、政治経済の問題に対して現実的な目線から毎日発信を続けています
全盲というハンデを背負い、ともすれば部屋の中に閉じこもってしまいがちな状況ではありますが、地道な会社経営と、様々な福祉団体での活動を今も継続しております。
これまでに、ありがたいことにNHKのニュースや福祉番組、民放局などのメディアにも出演させていただき、ボランティアでのセミナー講師なども務めてまいりました。
一歩外へ踏み出し、社会と繋がり続けることが、私の原動力となっています。
お時間のある時に、過去のブログも併せてご覧いただければ幸いです。