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​私たちは普段、美術鑑賞といえば「目」を使うものだと思い込んでいないでしょうか。しかし、今まさにその常識を心地よく揺さぶる試みが始まろうとしています
今回ご紹介するのは、千葉県立美術館で開催されている特別な展覧会、「彫刻に触れるとき:『さわる』と『みる』がであう彫刻展2026 -千葉盲学校アートギャラリー作品と共に-」です。
​この展覧会は、単に作品が並べられている場所ではありません。筑波大学彫刻研究室と千葉県立千葉盲学校が長年積み重ねてきた交流の結晶であり、視覚障害の有無に関わらず、誰もが「触れること」を通じて表現の本質に迫る挑戦の場でもあります。
​開催の背景には、非常に情熱的な歩みがありました。かつて、千葉盲学校の寄宿舎の建て替えに伴い、長年親しまれてきた彫刻作品たちが居場所を失いかけた時期がありました。その際、作品を修復して後世に繋ぐため、クラウドファンディングによる支援の輪が広がりました。多くの人々の善意によって命を吹き返した彫刻たちは、現在、千葉盲学校内の「アートギャラリー」として新たな価値を生み出しています。
​今回の展覧会では、その貴重な作品群が美術館という公共の場に飛び出します。彫刻の表面を指でなぞる。素材の温度や質感を感じる。そのとき、私たちの脳内には「視覚」だけでは決して到達できない豊かな形が浮かび上がります。それは「みる」ことと「さわる」ことが出会い、新しい感覚の扉が開く瞬間です。
​会場は千葉県立美術館の第7展示室、会期は2026年1月27日から3月1日までとなっています。開館時間は9時00分から16時30分までです。休館日には注意が必要で、月曜日がお休みですが、2月23日の祝日は開館し、翌24日が振替休館となります。
​指先から伝わる振動や重みを通じて、彫刻が語りかけてくるメッセージに耳を澄ませてみませんか。それはきっと、あなたの世界をより立体的で、奥行きのあるものに変えてくれるはずです。
​この展示の詳細については、以下の公式サイトをご覧ください。
https://www.geijutsu.tsukuba.ac.jp/chouso/11624/