【《視覚障害者がAIアシスタントと共に綴るブログ》Google AIのシステム解説と誰もが取り残されない未来のためのシステム開発提言】

      

【《視覚障害者がAIアシスタントと共に綴るブログ》Google AIのシステム解説と誰もが取り残されない未来のためのシステム開発提言】

アイズルームの社長と副社長のイメージ写真です。

​障害福祉をテーマに毎日配信している、アイズルームがお届けする本日のブログ記事です。
​​2025年12月3日に、日本初の取り組みとして深夜0時から5時の間の無料電話相談室を開設しました。
​本日の話題は、私たちの日常に深く浸透しつつあるGoogleのAIシステムについてです。
​私自身、重度の視覚障害を持つため、GoogleのAIアシスタントやAIエージェントの力を借りなければ、このブログを書き進めることができません。
​文章作成は全て音声入力と音声読み上げで行い、ブログに挿入する画像(約半数)もAIに生成していただいています。
Googleが提供する主要なAIシステムとその特徴
​Googleが提供する主なAIシステムは、現在、私たちの生活からビジネスまで多岐にわたります。ここでは、主要な4つのシステムについて、その特徴と使用用途を解説します。
Gemini(ジェミニ)
​AIの特徴: テキスト、画像、音声などを統合的に処理できるマルチモーダルな対話型生成AIです。文章の作成、翻訳、要約、アイデア出し、画像の生成、プログラミングコードの生成など、高度で複雑なタスクに対応します。
​使用用途: ブログ記事やメールの作成といったコンテンツ制作、長文の読解やリサーチ、Google Workspace(Gmail、ドキュメントなど)との連携による業務効率化に活用されます。
​備考: 大半の機能は無料で提供されていますが、最新かつ高性能なモデルをフル活用したい場合は一部有料サービス(Pro/Advancedなど)の利用が可能です。
​Google Assistant(グーグルアシスタント)
​AIの特徴: スマートフォンやスマートスピーカーなどを通じて、音声操作による日常のサポートを提供するAIアシスタントです。自然な会話形式での質問応答やタスク実行に優れています。
​使用用途: スケジュールや天気予報の確認、アラーム設定、スマート家電の操作など、生活全般のハンズフリーなアシスタントとして機能します。
​備考: 視覚障害者を含む多くのユーザーにとって、音声だけで情報にアクセスし、機器を操作できる利便性の高いシステムです。
​Vertex AI(バーテックスエーアイ)
​AIの特徴: 企業が独自のAIモデルを開発、学習、デプロイ、運用するための統合プラットフォームです。高いセキュリティとカスタマイズ性が求められるビジネス用途に特化しています。
​使用用途: 製造業における品質管理のための画像認識、小売業での顧客対応チャットボットの開発、社内データの分析・活用による意思決定の高速化など、ビジネス課題の解決に活用されます。
​備考: 開発者や企業向けであり、高度なAIソリューションを構築する基盤となります。
​Search Generative Experience(SGE)
​AIの特徴: Google検索の進化形で、検索クエリに対してAIが複数の情報をまとめて要約し、回答を生成する機能です。対話的に追加の質問をすることも可能です。
​使用用途: 複雑なテーマや比較検討が必要な情報のリサーチにおいて、複数のウェブサイトを巡回する手間を省き、効率的に概要を把握するために役立ちます。
AI化が進む社会で浮き彫りになる課題
​AIの普及は社会に大きな恩恵をもたらす一方で、新たな社会課題も生み出しています。
​労働環境の変化:
​かつてはAIがブルーカラーの仕事を奪うと言われていましたが、現在では文書作成やデータ分析などの定型的な業務が多いホワイトカラーの仕事がAIに代替されつつあります。
​一方で、建築現場での解体や修繕、または介護現場での身体的な支援など、細かい非効率な業務や柔軟な対応が求められるブルーカラーの仕事の一部は、AIによる補助はあっても、今後も人間の力が必要とされます。
​障害者・高齢者の生活の障壁:
​AIの普及と同時に、タッチパネル操作を必要とするセルフオーダーとセルフレジや、機械化された病院の受付が増え、私のような視覚障害者にとっては買い物をしたり医療を受けたりすることが困難になっています。
​マイナンバーポータル保険証の利用開始など、手続きの機械化は、視覚障害者にとって余計な作業を増やしているのが現状です。
​スマートフォンで全てが完結する方向性自体は歓迎すべきですが、複雑なホームページ構造を音声読み上げソフトで正確に読み解くことは難しく、情報アクセスのバリアが残っています。
移動の課題(タクシー・自動運転):
​視覚障害者がスマートフォンでタクシーを呼べても、タクシーが近くに来ていることはわかっても、そのタクシーまで安全に近づくことができません。
​自動運転のタクシーが実現しても、同様の問題は解決しません。
​真に利用可能となるためには、タクシーを呼ぶ段階から、乗車支援、目的地到着後の周囲状況の通知、建物の入り口までの誘導をAIが自動応答で一貫して担うシステムが必要不可欠です。
​誰もが取り残されない未来のために
​AIの技術進化はもはや止めることはできません。だからこそ、その開発の方向性を変えていく必要があります。
​AIの恩恵によって生活が豊かになる層がいる一方で、仕事が奪われたり、AIを使いこなせない障害者や高齢者が逆に生活しづらい世の中になっているのが実情です。
​私たちは、AIを「使っている」と意識することなく、普通に話しかけるだけで機能するような、さらに二段階上の容易なシステム開発を強く望んでいます。
​現在のシステム開発は、開発者や健常者の視点に偏りがちであり、高齢者や障害者の具体的な生活意見を聞いた上で進める必要があります。
アイズルームからのご提案:真の共生社会を実現するシステム開発を
​このような、AI技術と現実の生活課題との間に生まれている溝を埋めることこそ、私たちアイズルームの最も得意とするところです。
​アイズルームでは、実際に障害者や高齢者がシステム開発に携わり、当事者目線での「本当に使える」システムの設計を追求しています。
​高度な技術は、ただ便利になるだけでなく、社会の弱者を「置き去りにしない」ためのツールであるべきです。
​御社が提供するサービスやシステムに、アクセシビリティや当事者視点の課題解決という要素を加えることで、その社会的価値と市場競争力は飛躍的に高まります。
​AI時代のシステム開発において、「誰もが使いこなせる」という未来の標準を共に創造しませんか。
​アイズルームのコンサルティングは、御社の技術と、私たち当事者のリアルなニーズを融合させ、真に革新的なシステムを生み出すための近道です。
​ぜひ一度、アイズルームにご相談ください。当事者だからこそ見える課題と、それを解決する具体的な道筋をご提案し、御社のシステムコンサルティングを通して社会貢献を実現いたします。

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