【立ち止まって考えよう!「手すりがあればOK」ではない!重度障害者が体験から語る真のバリアフリーと危険な手すりの盲点】

障害者支援団体・問題解決コンサルタントのアイズルームです。私たちは、障害福祉に関する情報を日々お届けしています。
代表である私は、重度の視覚障害と両足の神経障害を抱えており、年齢は今年60歳ですが、膝から下の麻痺による状況は80歳に近い感覚です。足の感覚がないため、階段の利用には常に手すりが不可欠です。
先日、大変栄えている神奈川県の相模大野駅を利用しました。駅構内は広々として活気に満ちていましたが、改札階からホームへ降りる長い階段の手すりに、大きな問題を感じました。
問題点としての手すりの実態
見た目はステンレスで連続性があり、一見使いやすそうに見えました。
しかし、手すりの裏側、壁との固定部のつなぎ目(ブラケット)が、定期的に手に当たる構造になっていました。
私たち障害者や高齢者は、安全のために手すりをしっかりと握り、滑らせるようにして昇降します。
この構造では、ブラケットが手に当たるたびに痛みを感じ、安全な昇降の妨げとなります。
理想の手すりの条件
しっかりと握れる形状であること。
手すりの表面に連続性があり、昇降中、切れ目なく滑らかに手が移動できることが極めて重要です。
相模大野駅の手すりは、表面上は連続して見えますが、実質的な使用感において手の動きが遮られ、連続性が損なわれていました。
代表である私は、重度の視覚障害と両足の神経障害を抱えており、年齢は今年60歳ですが、膝から下の麻痺による状況は80歳に近い感覚です。足の感覚がないため、階段の利用には常に手すりが不可欠です。
先日、大変栄えている神奈川県の相模大野駅を利用しました。駅構内は広々として活気に満ちていましたが、改札階からホームへ降りる長い階段の手すりに、大きな問題を感じました。
問題点としての手すりの実態
見た目はステンレスで連続性があり、一見使いやすそうに見えました。
しかし、手すりの裏側、壁との固定部のつなぎ目(ブラケット)が、定期的に手に当たる構造になっていました。
私たち障害者や高齢者は、安全のために手すりをしっかりと握り、滑らせるようにして昇降します。
この構造では、ブラケットが手に当たるたびに痛みを感じ、安全な昇降の妨げとなります。
理想の手すりの条件
しっかりと握れる形状であること。
手すりの表面に連続性があり、昇降中、切れ目なく滑らかに手が移動できることが極めて重要です。
相模大野駅の手すりは、表面上は連続して見えますが、実質的な使用感において手の動きが遮られ、連続性が損なわれていました。
企業訪問で感じたバリアフリー意識の欠如
本日訪問した企業様でも、数段の階段がありましたが、手すりは設置されていませんでした。
壁に手すりがない場合、私たちは壁にもたれかかろうとしますが、それも不可能な構造で、非常に危険でした。
その企業様は高齢者の相続問題などを取り扱っていると伺っています。
高齢のお客様も多く来訪されることが予想されるにもかかわらず、なぜこのようなバリアフリーに配慮のない物件を選んでいるのか、大きな疑問を感じました。
「高齢者が来るからこそバリアフリー」という意識の欠如が、そのまま企業の姿勢として現れていると感じます。
手すり施工の注意点:安全な生活のための専門的な提言
アイズルームでは、介護保険対象者や障害者手帳をお持ちの重度障害者を対象に、家屋内の手すり設置を行っています。手すりは「付いていれば良い」というものでは決してありません。
避けたい「よくない手すり」の施工と構造
連続性のない手すり:途中で途切れている、またはブラケット(壁との固定具)が定期的に手のひらや甲に当たり、滑らかに手が移動できない構造。
問題点:手の動きが遮断されることで、握り直しが必要になり、特に視覚障害者やバランスに不安がある方にとって、転倒のリスクが高まります。
角張った手すり、太すぎるまたは細すぎる手すり:握りやすい形状でないもの。
問題点:握る力が分散されたり、しっかりと握り込めず、力が入りにくい。
両端が適切に処理されていない手すり:手すりの終端が下に向かって曲げ込まれていない構造。
問題点:服の袖が引っかかったり、終端が目に入らない視覚障害者が手すりを探してぶつかった際に怪我をする危険性があります。
設置高さが不適切な手すり:使用者の身長や使用状況に合わせていないもの。
問題点:力が入りにくい、不自然な姿勢になりやすい。
推奨する「安全な手すり」の仕様と解決策
連続性・滑らかさの確保:
推奨されるのは、ブラケットが手すりの下側など、手を滑らせる動きを妨げない位置に固定されている構造です。
握りやすい断面形状:
断面が丸型(直径32ミリメートルから36ミリメートル程度)や、手のひらにフィットしやすい楕円形、またはディンプル(くぼみ)付きのものが推奨されます。
終端処理(袖絡み防止)の徹底:
階段や廊下の終点では、手すりを下に曲げ込んで固定(持ち出しをなくす)することで、衣類や身体の接触による危険を回避します。
適切な高さの設置:
一般的には、床面から75センチメートルから85センチメートル程度が目安ですが、使用される方の肘の高さなどを考慮し、最も力を入れやすい高さを選定します。
材質:
木製:握った時に冷たさが少なく、住宅内での使用に適していますが、水回りでの使用や公共施設では定期的なメンテナンスが必要です。
ステンレス製:耐久性、耐候性に優れ、公共施設や屋外での使用に広く推奨されます。
本日訪問した企業様でも、数段の階段がありましたが、手すりは設置されていませんでした。
壁に手すりがない場合、私たちは壁にもたれかかろうとしますが、それも不可能な構造で、非常に危険でした。
その企業様は高齢者の相続問題などを取り扱っていると伺っています。
高齢のお客様も多く来訪されることが予想されるにもかかわらず、なぜこのようなバリアフリーに配慮のない物件を選んでいるのか、大きな疑問を感じました。
「高齢者が来るからこそバリアフリー」という意識の欠如が、そのまま企業の姿勢として現れていると感じます。
手すり施工の注意点:安全な生活のための専門的な提言
アイズルームでは、介護保険対象者や障害者手帳をお持ちの重度障害者を対象に、家屋内の手すり設置を行っています。手すりは「付いていれば良い」というものでは決してありません。
避けたい「よくない手すり」の施工と構造
連続性のない手すり:途中で途切れている、またはブラケット(壁との固定具)が定期的に手のひらや甲に当たり、滑らかに手が移動できない構造。
問題点:手の動きが遮断されることで、握り直しが必要になり、特に視覚障害者やバランスに不安がある方にとって、転倒のリスクが高まります。
角張った手すり、太すぎるまたは細すぎる手すり:握りやすい形状でないもの。
問題点:握る力が分散されたり、しっかりと握り込めず、力が入りにくい。
両端が適切に処理されていない手すり:手すりの終端が下に向かって曲げ込まれていない構造。
問題点:服の袖が引っかかったり、終端が目に入らない視覚障害者が手すりを探してぶつかった際に怪我をする危険性があります。
設置高さが不適切な手すり:使用者の身長や使用状況に合わせていないもの。
問題点:力が入りにくい、不自然な姿勢になりやすい。
推奨する「安全な手すり」の仕様と解決策
連続性・滑らかさの確保:
推奨されるのは、ブラケットが手すりの下側など、手を滑らせる動きを妨げない位置に固定されている構造です。
握りやすい断面形状:
断面が丸型(直径32ミリメートルから36ミリメートル程度)や、手のひらにフィットしやすい楕円形、またはディンプル(くぼみ)付きのものが推奨されます。
終端処理(袖絡み防止)の徹底:
階段や廊下の終点では、手すりを下に曲げ込んで固定(持ち出しをなくす)することで、衣類や身体の接触による危険を回避します。
適切な高さの設置:
一般的には、床面から75センチメートルから85センチメートル程度が目安ですが、使用される方の肘の高さなどを考慮し、最も力を入れやすい高さを選定します。
材質:
木製:握った時に冷たさが少なく、住宅内での使用に適していますが、水回りでの使用や公共施設では定期的なメンテナンスが必要です。
ステンレス製:耐久性、耐候性に優れ、公共施設や屋外での使用に広く推奨されます。
アイズルームからのメッセージ
アイズルームは、障害当事者やその家族、実際に車椅子での生活を経験しているスタッフなど、自らの体験をもとに、真に安全で快適な住環境の修繕・改修を行っております。
手すりは「バリアフリーの象徴」ではなく、「安全な生活のための命綱」です。
国や行政からの補助金制度(介護保険、障害者総合支援法など)を利用すれば、一部の自己負担で安全な手すりの施工が可能です。
もし、ご自宅や店舗、施設のバリアフリー化でお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。できる限り補助金を活用した最適なプランをご提案させていただきます。
アイズルームは、障害当事者やその家族、実際に車椅子での生活を経験しているスタッフなど、自らの体験をもとに、真に安全で快適な住環境の修繕・改修を行っております。
手すりは「バリアフリーの象徴」ではなく、「安全な生活のための命綱」です。
国や行政からの補助金制度(介護保険、障害者総合支援法など)を利用すれば、一部の自己負担で安全な手すりの施工が可能です。
もし、ご自宅や店舗、施設のバリアフリー化でお困りごとがありましたら、お気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。できる限り補助金を活用した最適なプランをご提案させていただきます。
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