【悲しみに漬け込む高額請求の実態と、葬儀形式ごとの費用相場および火葬場による格差から考える後悔しないための防衛策と、福祉の現場における死生観についての考察】

      

【悲しみに漬け込む高額請求の実態と、葬儀形式ごとの費用相場および火葬場による格差から考える後悔しないための防衛策と、福祉の現場における死生観についての考察】

AIが生成した男性高齢者と中年女性が、お墓に手を合わせ墓参りをしているイメージ画像です。

​障害福祉と社会の問題について考えるお時間です。
今日は、誰にでも訪れる別れの時につけ込む、葬儀トラブルをテーマに学びましょう。
大切な人を亡くした悲しみの中で、不当な高額請求に遭わないための知識を整理しました。
【実際に起きている葬儀トラブルの事例】
​葬儀費用を巡るトラブルは、私たちの身近で頻発しています。
​家族葬で33万円と言われていたのに、実際にかかったのは2倍の66万円でした。
遺体を冷やすためのドライアイス代や、お花の費用が、元の葬儀料金には入っていなかったことが原因です。
また、時期によっては火葬場が混み合っていて、希望した日に見送ることができず、遺体の安置料(宿泊費)が日々追加されていきました。
​一般葬では、さらに深刻なケースがあります。
家族葬を希望していたのに、病院から紹介された葬儀社に一般葬を勧められた例です。
紹介された数件の業者は、実はすべて同じグループ会社でした。
当初の見積もりは150万円でしたが、最終的な請求額は250万円にまで膨れ上がりました。
追加料金として100万円が上乗せされたことになりますが、詳細な説明はなく、手元に残ったのは最初の見積書と、高額な請求書だけでした。
50代での入院からわずか一か月という急死で、奥様が心の整理もつかないうちに、参列者の増加に伴う高価な返礼品や食事代、会館の貸し切り費用やマイクロバスの追加費用など、高額な請求に巻き込まれてしまいました。
​【葬儀の種類と費用の目安】
​葬儀は主に4つの形式に分けられます。それぞれの内容と一般的な相場を確認しておきましょう。
​【直葬(火葬式)】
費用目安は20万円から30万円前後です。
通夜や告別式を行わず、火葬のみを執り行う最もシンプルな形式です。
祭壇などの費用を抑えられますが、周囲の理解を得ておく必要があります。
​【一日葬】
費用目安は40万円から60万円前後です。
通夜を行わず、告別式から火葬までを1日で済ませる形式です。
遠方の親族の宿泊費や、会食の回数を減らすことができます。
​【家族葬】
費用目安は50万円から100万円前後です。
家族や親しい友人など、限られた人数で見送る形式です。
参列者が少ないため、接待費用は抑えられますが、式の内容を豪華にすると一般葬と変わらない費用になることもあります。
​【一般葬】
費用目安は100万円から200万円以上です。
親族だけでなく、仕事関係者や近所の方など広く参列者を迎える伝統的な形式です。
参列人数によって食事代やお返し物の費用が大きく変動し、見積もりを大幅に上回るトラブルが最も多い形式です。
​【火葬料金(火葬場使用料)の現状について】
​公営と民営、そして居住地によって料金が大きく異なります。各地域の正確な料金を整理しました。
​町田市(南多摩斎場):
町田市民であれば、火葬料金は無料です。
​松戸市(松戸市斎場):
松戸市民であれば、火葬料金は3千円です。
​柏市・流山市・我孫子市(ウイングホール柏斎場):
柏市民、流山市民、我孫子市民であれば、火葬料金は5千円です。
​東京都(東京博善などの民営火葬場):
都内23区にある主要な6つの火葬場(桐ヶ谷、落合、代々木、堀ノ内、町屋、四ツ木)は、現在、大人1名につき9万円が基本料金となっています。燃料費調整額などが加算される場合もあります。
かつては数万円でしたが、資本参入や経営方針の変化により、数年間で大幅に値上がりしているのが現状です。
​【葬儀トラブルを防ぐためのチェックポイント】
​病院から紹介された葬儀社に、その場で即決するのは避けましょう。
たとえ病院の紹介であっても、提携グループによる高額なプラン設定がなされている場合があります。
必ず、複数の会社から詳細な見積もりを取り寄せてください。
​追加費用の内訳を詳しく聞いてください。
ドライアイス、遺体の安置料、搬送費、会食や返礼品など、最初の提示額に含まれていない項目が多々あります。
悲しみという、人の心に付け込んで高額な請求をしてくる業者が多いことを知っておいてください。
​お坊さんについても、必ず頼まなければいけないわけではありません。
お布施も5万円から20万円まで大きな差があります。
長い戒名をつけるとさらに高い費用を請求されることもあり、本来人を敬うべき場において信じられないような状況も起きています。
自分自身の考えに合ったお別れの形を選ぶことが大切です。
【福祉の現場から見える最期の姿】
​ボランティアの現場では、生活保護を受給されている方の最期に立ち会うこともあります。
生活保護の方が亡くなると、ケースワーカーの方がお見えになり、部屋に残された1円玉の貯金箱や、床に落ちている小銭まで、すべてを回収していきます。
社会の仕組みとはいえ、そのような細かな作業を目の当たりにすると、本当に大変で、心がつらくなる仕事だと感じます。
​福祉課の方は、孤独死された方の身寄りを戸籍謄本から辿って探し出し、遺体や遺骨、残された荷物の行方を整理していきます。
居住支援のボランティアをしていると、生前に支援していた方の遺族探しで、協力要請が入ることもあります。
障害者や高齢者、難病患者の方々の支援を長く続けると、その時々で「死」を真っ向から見つめることとなります。
​生きているということはどういうことなのか、生きていることが本当に幸せなのか、どのような支援をすることがその人にとって幸せなのか、常に自問自答している毎日です。
​葬儀は、残された人々が故人を偲び、供養するためにあるべきものです。
それが、後から高額な請求に驚くような「後悔」になってしまったら、何の意味もありません。
寂しい気持ちの中に、さらに悪い思い出を作らないように、十分気をつけてください。
​皆様が、大切な人との最後のお別れを、納得のいく形で見送れることを願っています。