障害福祉をテーマとしたブログを配信しているEYESROOMです。
今日のテーマは、非喫煙者の肺がん最先端リスクのお話です。
​まずは私の話から。
私の長男は幼少期から強いアトピー性皮膚炎と気管支喘息を持っていました。
幼少期から小学校に上がるまで、北柏の慈恵医大病院に何度も入院を繰り返しました。
家の中でタバコなんかを吸おうものなら、すぐに喘息が発症し、緊急治療が必要になってしまいます。
幼い頃は、ただ走り回っているだけでも喘息が出てしまうほどでした。
​そのような家庭環境の中で、私のファミリーは全員がタバコを毛嫌いするようになりました。
ファミレスなどで隣の席から流れてくる煙でさえ、息子の喘息の原因になってしまうからです。
昭和の時代はどこでもタバコが吸えました。
そのタバコの煙から逃げ回るのは本当に大変なことで、今振り返っても強い思いがあり、苦い経験です。
​おかげで、うちの家族は誰もタバコを吸いません。
基本的に私自身もタバコを毛嫌いしており、タバコを吸う人とは一緒に家庭を持てないと思っていました。
仕事上の付き合いでも、タバコを吸う人は定期的に席を外してタバコを吸いに行ってしまいます。
「なんであんな無駄なことをするのか」「それも体に悪いものに1箱500円も払って」「何一ついいことがない」。
タバコを吸う人の気持ちが、正直に言って私には分かりません。
タバコもお酒も、医学的に見れば人間にとっては両方とも健康によくありません。
​さて、ここからが本題となります。
今日は、非喫煙者でも肺がんになってしまうメカニズムについて詳しく解説します。
「タバコを吸わないから自分は大丈夫」と思っている方も、実は日常生活の中にリスクが潜んでいます。
そのような場面に遭遇する方は、ぜひ気をつけていただきたいという警鐘を込めてお伝えします。
特定の遺伝子変異(EGFR変異など)
非喫煙者の肺がん(特に腺がん)の多くは、特定の遺伝子変異が原因であることが分かっています。
日本人を含むアジア人の非喫煙者、特に女性において、肺がん細胞の中に「EGFR」という遺伝子の変異が見つかる割合が非常に高いのが特徴です。
このタイプの肺がんは、従来の抗がん剤よりも、その変異をピンポイントで狙い撃ちする「分子標的薬」が効きやすいという性質を持っています。
​調理時の煙(油煙)
最近のニュースでも大きく取り上げられていますが、調理中に出る油の煙を長年吸い込み続けることがリスクになるという研究結果が出ています。
高温で油を熱した際に出る微粒子や化学物質が、肺の奥深くまで入り込むことが原因とされています。
特に換気が不十分な環境で、毎日長時間調理をする人にその傾向が見られるという報告があります。
​環境因子(PM2.5やラドンなど)
タバコ以外の吸い込む物質も大きな要因です。
PM2.5(微小粒子状物質):大気汚染物質が肺に慢性的な炎症を引き起こし、がん化を促進することが近年の研究で強く示唆されています。
ラドンガス:土壌や岩石から自然に発生する放射性ガスです。建物の隙間から室内に溜まったラドンを吸い込むことが、非喫煙者の肺がんの隠れた原因の一つとして欧米を中心に指摘されています。
​受動喫煙
自分は吸わなくても、周囲のタバコの煙(副流煙)を吸い込むことで、肺がんのリスクは確実に高まります。
喫煙者の肺がんと非喫煙者の肺がんの違い
非喫煙者の肺がんは、喫煙者のものとは性質が異なる別の病気として捉えられるようになっています。
​発生場所:喫煙者の肺がんは肺の入り口付近(太い気管支)にできやすいのに対し、非喫煙者の場合は肺の奥(末梢)にできる「腺がん」が圧倒的に多いのが特徴です。
年齢・性別:比較的若い年齢層や女性に多く見られる傾向があります。
まとめ
非喫煙者で肺がんになる方の共通点としては、遺伝的な要因(特定の変異が起きやすい性質)に加えて、調理の煙、大気汚染、そして受動喫煙といった、生活環境の中で無意識に吸い込んでいる物質が複雑に絡み合っていると考えられています。
​タバコを吸わないからといって過信せず、長引く咳や背中の痛みなど、体に違和感がある場合は早めに専門の医療機関を受診することをお勧めします。