【視覚障害者・経尿道的腎尿管結石砕石術手術・胃ろう】

今年3回目の「経尿道的腎尿管結石砕石術手術」を終え無事退院してきました。
大変なご迷惑とご心配をおかけしたにもかかわらず、励ましのお言葉やお見舞いに来ていただきまして、ありがとうございました。
私は視覚障害者という事で、入院中は生活空間が異なり、トイレの移動や食事など目の見える方には理解できない不安と困難が発生しました。
食事を取るのも何を食べているのか分からず、若干こぼす事もあり大変でした。
病院内の移動に関しても、頭の中で場所が理解できておらず、覚えるのに時間が掛かります。
入院中の病院から支給される寝巻についても、表と裏が分からなかったり、普段慣れていない服なので着替えるのにも時間が掛かります。
先生から病気の状況を説明されても、目が見えないのでレントゲンも見れず詳細な把握が困難です。
入院の書類、手術の同意書、保証人の届け出など様々な書類記入があり、視覚障害者には記入が難しい。
先生や看護師さんはとても忙しく、私一人にお手間を掛けさせてはいけないので、耐える事も難しい。
障害者が入院した際は、特別に障害者の状況を理解できるカウンセラーが付いていただけると助かります。
手術にあたり、家族へ胃ろうの処置に関して下記の文章を送りました。
【手術前家族に当てたライン文章】
もし手術が失敗して、意識が戻らない場合
胃瘻の処置を家族は判断することになる。
私は、胃瘻までして絶対に生きていたくないから、胃瘻はハッキリ断ってくれ。
既に視力を喪失している。胃瘻をしたら自分で食べる事も、話す事も出来なくなる。何の楽しみもなくベットの上で延命される人生は、私に取って地獄です。
万が一に備えて訴えただけです。手術は成功するから。
しかし実際に左目の手術は、簡単な手術といわれて受けたが失敗して失明してしまった。医者は信用出来ないし、人生何があるか分からない。人間がやることだから、医療ミスも起きる。
以上の文章を、家族ラインに流して手術室へ向かいました。
今回の手術は臓器にダメージを与える可能性があり、2時間以内に手術を終えると医師から言われておりました。
2時間を超えるようだったら一旦手術をやめて、また一定期間を置いた後再チャレンジするとの事です。
最終的に腎結石が全て除去出来たかは、次の外来の時にレントゲン及びCTスキャンを撮って確認します。
前回2回の手術は比較的短かったので、全身麻酔をしても問題が起きなかったのですが、今回は全身麻酔の時間が長かった為、目を覚ました時数分間パニックになりました。
手術の時に体を拘束されていたので、術後目を覚ました時に手足が動かず、自分が植物人間になったのかと思い発狂しそうになりました。
そもそも手術前に手術が失敗して胃婁になるなどというマイナス思考だったので、予期せぬ事態になったのだと思います。
最後に視覚障害者の方、入院は本当に大変です。苦痛のなにものでもありません。
健康に留意して入院しないようにしましょう。
今年に入り3回も入院し、スマホやラジオ、ナースコールボタン、照明のリモコンなどを手元に1ヶ所に集中させて、手術後ベットの上から動けない状態でも全く目が見えなくても、操作が出来るようなやり方を見出しました。
視覚障害者の方で今後入院予定のある方は、入院のイロハをお電話にてご指導いたしますので、お問い合わせください。
また、今回の入院に伴い先生や看護師さんには大変お世話になり、心の底から感謝しております。
障害者の入院対応に付いてご興味がありましたら、勉強会に呼んでいただければ無償で講師となります。
なお、私はNHKのテレビやラジオ、民放テレビに障害福祉の関係で過去に出演した実績があります。
本日も最後までblogを読んでいただき、ありがとうございます。