【 堀江貴文氏の寿司職人蔑視発言に思う、真の経営者とYouTuberの境界線 ​】

      

【 堀江貴文氏の寿司職人蔑視発言に思う、真の経営者とYouTuberの境界線 ​】

YouTubeを撮影している画像

昨今、実業家の堀江貴文氏による発言が再び大きな議論を呼んでいます。まずは、現在注目されているニュースの要約と、それに対するSNSの反応を整理してお伝えします。
《ニュースの要約とSNSの反応》
実業家の堀江貴文氏がYouTube番組、日本未来会議に出演した際、鮨職人の修業や従事者に対して放った過激な発言が、SNS等で大きな物議を醸しています。堀江氏は、2026年に来るビジネスという文脈から、食の技術の民主化に触れ、10年もの修業を強いる風習を、馬鹿のための仕事だったと断じました。また、かつての鮨屋は、ブサイク、頭が悪い、家が貧乏といった層が行く場所だったとし、坊主頭の習慣も、だらしないからと表現しました。これに対し、ネット上では、職人の技術や背景を侮辱するものであり極めて失礼であるという声や、以前に他者の選別的な考えを、差別主義だと批判していた自身の姿勢と矛盾しているという指摘が相次いでいます。
《堀江氏とひろゆき氏の言動への違和感》
私はかねてより、堀江氏やひろゆき氏がYouTubeで展開する、計算高く合理的な話に強い違和感を持ってきました。お二人は自他共に認める聡明な方であり、実際に平均的な方よりも頭の回転は速いのでしょう。しかし、本当に素晴らしい技術や人格を兼ね備えているのであれば、そもそもYouTuberのような活動には至らないはずです。真に社会の役に立つ仕事をしていれば、もっと価値のある活動に忙殺されているはずではないでしょうか。現在のお二人の行動は、過激な発言で耳目を集める暴露系YouTuberと同類であると感じざるを得ません。
《職業への敬意と多様性の欠如》
寿司屋の修業期間について議論をすること自体は自由ですが、その仕事に一生懸命取り組んでいる人々に対し、最低限の敬意を払って発言すべきです。世の中には多様な人々がおり、それぞれの意見や生き方を尊重しなければなりません。全てが合理性だけで解決するのであれば、堀江氏はもっと大きな成功を収めているはずです。彼は過去に、自分はイーロン・マスク氏と同じことをしていたという趣旨の話をされていますが、同じロケット事業を手掛けていても、イーロン・マスク氏と堀江氏の間には、ゾウとアリほどの圧倒的な差が存在します。
《食の事業における継続性の欠如》
堀江氏は食の分野についても精通しているかのように語りますが、彼が監修や経営に携わる食関連の事業は、一時的に成功を収めても、後にうまくいかなくなることが多いように見受けられます。YouTuberとしての発信力があるため、客寄せパンダとしてオープン当初は名前でお客が集まりますが、食の事業の本質は地道な努力と継続性にあります。一過性の中身のない事業は、やがてお客様に飽きられてしまうものです。
《真のビジネスマンとしての資質》
確かに頭の回転が速いのはわかりますが、本当に頭の良い人間であるとは言い切れません。計算ができるだけで事業が成功するわけではないのです。彼らの周囲にはYouTube業界の広告収入を中心としたビジネスモデルばかりが目立ち、発信力はあっても真のビジネスマンとは到底言えません。最終的には、ただのYouTuberに留まっているのが実状です。
​《期待から失望、そして願う未来》
私はかつて、堀江貴文氏という人物に大きな期待を寄せていました。しかし、ライブドア事件において関係者に自殺者が出た際、彼らがしていたことは社会に対する挑戦などではなく、コンピューターの名を借りたマネーゲームであったと知り、深く失望いたしました。
​今回のブログに記した評価は私個人の意見であり、その全てが正しいとは限りません。私自身も彼と同様、決して清廉潔白な人生を歩んできたとは自負しておりません。しかし、同じベンチャー企業を経営する身として、周囲の人々への配慮や共生社会を意識しながら、彼の持つ素晴らしい頭脳を、自己紹介をするだけのYouTuber活動で終わらせてほしくないと願っています。いつかイーロン・マスク氏のような真の経営者へと脱皮を遂げれば、自らYouTubeで宣伝せずとも、世界が自ずと彼を評価してくれる日が来るのではないでしょうか。