【日曜日の散策と見えない壁・視覚障害者の小さな嘆きと社会貢献活動】

日曜日の散策と秋の気配
本日も昨日から続く穏やかな晴天に恵まれ、サポートスタッフと共に柏の葉公園へ向かいました。
ボランティア活動の予定がないこの日、白杖をついてのウォーキングは心身をリフレッシュさせてくれます。
園内の喫茶店は、かつて見えていた頃から通っている場所です。中央に配された大きな水槽では、小さな熱帯魚たちが活発に泳いでいますが、中途失明で視覚障害者となってしまった今は鑑賞出来ません。
本日も昨日から続く穏やかな晴天に恵まれ、サポートスタッフと共に柏の葉公園へ向かいました。
ボランティア活動の予定がないこの日、白杖をついてのウォーキングは心身をリフレッシュさせてくれます。
園内の喫茶店は、かつて見えていた頃から通っている場所です。中央に配された大きな水槽では、小さな熱帯魚たちが活発に泳いでいますが、中途失明で視覚障害者となってしまった今は鑑賞出来ません。
私の身長が高いこともあり、愛用している白杖は国内でも珍しい140cmという長さです。その姿は、公園の池で釣りができそうなほどの長さだと笑い話になるほどです。
今年の猛暑で葉が焼けてしまった紅葉もありましたが、鮮やかな赤や黄色に染まった木々を愛でる「紅葉狩り」を十分に楽しみました。過ぎゆく季節の美しさが、秋風に乗って心を潤します。
園内では猫の譲渡会が開催されており、子猫たちの賑やかな声が聞こえてきました。もし視力が残っていたなら、きっと愛らしい子を連れて帰っていたかもしれません。
バラ園は五分咲きを迎え、鮮やかな色彩が目に映ることはありませんが、一歩近づくと、芳醇なバラの香りがふわりとあたりを包み込みます。その高貴な香りは、私にとって視界の代わりに花弁の形や色を心に描き出してくれる、この上ない感動体験です。
園内では猫の譲渡会が開催されており、子猫たちの賑やかな声が聞こえてきました。もし視力が残っていたなら、きっと愛らしい子を連れて帰っていたかもしれません。
バラ園は五分咲きを迎え、鮮やかな色彩が目に映ることはありませんが、一歩近づくと、芳醇なバラの香りがふわりとあたりを包み込みます。その高貴な香りは、私にとって視界の代わりに花弁の形や色を心に描き出してくれる、この上ない感動体験です。
柏の葉公園の活気
この公園は千葉県立と柏市の管轄の2つのエリアから成り立っています。
大きな野球場とサッカー場が併設されており、どちらでも試合が行われていました。かなりの歓声が響き渡り、会場の熱気が伝わってきて、大変盛り上がっていました。
サッカー場の中には4台ほどのキッチンカー、公園内にはケバブのキッチンカーが一台出ており、食欲をそそる良い香りが辺りに漂っていました。
東葛地区の他の公園と比較しても、柏の葉公園は犬の散歩をする方やお子様からご年配の方まで、幅広い年齢層で活気に溢れています。
公園の使用料は無料ですが、車で訪れた場合は駐車代(300円)のみが発生します。
この公園は千葉県立と柏市の管轄の2つのエリアから成り立っています。
大きな野球場とサッカー場が併設されており、どちらでも試合が行われていました。かなりの歓声が響き渡り、会場の熱気が伝わってきて、大変盛り上がっていました。
サッカー場の中には4台ほどのキッチンカー、公園内にはケバブのキッチンカーが一台出ており、食欲をそそる良い香りが辺りに漂っていました。
東葛地区の他の公園と比較しても、柏の葉公園は犬の散歩をする方やお子様からご年配の方まで、幅広い年齢層で活気に溢れています。
公園の使用料は無料ですが、車で訪れた場合は駐車代(300円)のみが発生します。
大腸がん検査キットが突きつける「見えない壁」
さて、話は一転して、松戸市役所から送られてきた健康診査の受診券、その中の大腸がんの検査(600円)についてです。早速駅前の内科クリニックでキットを受け取ってきました。
自宅で検体を採取する手順の説明を受けましたが、視覚を完全に失っている私には困難が予想されました。
検査キットは非常に小さく、洋式トイレに専用の採便シートを敷き、小さな専用器具で微量の検体を集め、それを再び小さな容器に戻すという工程を2回にわたって行う必要があります。
この一連の作業は、器具の正確な操作や、適切な検体を識別し採取するための視覚的な確認が不可欠です。全盲である私にとって、説明通りの手順を正確に実行することは、いかに試みても不可能であると痛感しました。
このような社会の仕組みの中で、簡単なことでさえ自分で完結できないという事実に、午前中は悲しみと怒りが入り混じり、深く落ち込んでしまいました。
もちろん、病院で大腸内視鏡検査を受ければ確実ですが、特に自覚症状がない状態で、時間と費用をかけて身体に負担をかけることを躊躇してしまいます。
結局、この検査キットは私にはあまりにも高い壁となり、悔しさからゴミ箱に投げ入れてしまいました。失われた600円は大きな金額ではありませんが、病院まで足を運んだ労力も合わせれば、これもまた視覚障害がもたらす小さな損失です。
検体の採取をヘルパーさんに依頼するという選択肢もありますが、還暦を迎えた身としては、排泄物に関わる作業を他者に見せることには、やはり強い抵抗があります。
これは、視覚障害者が日常生活で直面する、解決の難しい「見えない壁」を象徴する、小さな嘆きです。
さて、話は一転して、松戸市役所から送られてきた健康診査の受診券、その中の大腸がんの検査(600円)についてです。早速駅前の内科クリニックでキットを受け取ってきました。
自宅で検体を採取する手順の説明を受けましたが、視覚を完全に失っている私には困難が予想されました。
検査キットは非常に小さく、洋式トイレに専用の採便シートを敷き、小さな専用器具で微量の検体を集め、それを再び小さな容器に戻すという工程を2回にわたって行う必要があります。
この一連の作業は、器具の正確な操作や、適切な検体を識別し採取するための視覚的な確認が不可欠です。全盲である私にとって、説明通りの手順を正確に実行することは、いかに試みても不可能であると痛感しました。
このような社会の仕組みの中で、簡単なことでさえ自分で完結できないという事実に、午前中は悲しみと怒りが入り混じり、深く落ち込んでしまいました。
もちろん、病院で大腸内視鏡検査を受ければ確実ですが、特に自覚症状がない状態で、時間と費用をかけて身体に負担をかけることを躊躇してしまいます。
結局、この検査キットは私にはあまりにも高い壁となり、悔しさからゴミ箱に投げ入れてしまいました。失われた600円は大きな金額ではありませんが、病院まで足を運んだ労力も合わせれば、これもまた視覚障害がもたらす小さな損失です。
検体の採取をヘルパーさんに依頼するという選択肢もありますが、還暦を迎えた身としては、排泄物に関わる作業を他者に見せることには、やはり強い抵抗があります。
これは、視覚障害者が日常生活で直面する、解決の難しい「見えない壁」を象徴する、小さな嘆きです。
無料コンサルティング活動のご案内
私は現在、全盲でありながら、問題解決コンサルタントとして無償のボランティア活動を行っています。
具体的には、就職活動や転職活動中の学生・社会人を対象に、就労支援を行っております。
支援内容は、履歴書や職務経歴書のアドバイス、面接時の適切な服装、Excel入力のアドバイス、応募に使う写真の撮影ポイントなど多岐にわたります。
現役時代に約40年間、会社経営に携わり、数多くの面接を行ってきた経験から、企業側がどのような人材を求め、写真や書類のどこに注目しているかを熟知しております。その知見に基づいた実践的なアドバイスを提供します。
就職や転職に不安を感じている方は、どうぞ遠慮なく問い合わせフォームからご相談ください。面接に合格するまで、伴走型の丁寧な支援でご指導いたします。
私は現在、全盲でありながら、問題解決コンサルタントとして無償のボランティア活動を行っています。
具体的には、就職活動や転職活動中の学生・社会人を対象に、就労支援を行っております。
支援内容は、履歴書や職務経歴書のアドバイス、面接時の適切な服装、Excel入力のアドバイス、応募に使う写真の撮影ポイントなど多岐にわたります。
現役時代に約40年間、会社経営に携わり、数多くの面接を行ってきた経験から、企業側がどのような人材を求め、写真や書類のどこに注目しているかを熟知しております。その知見に基づいた実践的なアドバイスを提供します。
就職や転職に不安を感じている方は、どうぞ遠慮なく問い合わせフォームからご相談ください。面接に合格するまで、伴走型の丁寧な支援でご指導いたします。