【運動不足解消への第一歩:視覚障害者が安全に楽しめるスポーツと健康維持の提言】

      

【運動不足解消への第一歩:視覚障害者が安全に楽しめるスポーツと健康維持の提言】

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視覚に障害がある全盲の問題解決コンサルタント! 障害当事者が発信するブログ「https://eyesroom.com/blog」です。

目に障害を抱えているとどうしても活動範囲が狭くなり、運動不足になってしまいます。

アイズルーム代表の私は、視覚障害者 1級ということと両足に神経障害を抱えており、ある程度毎日足を動かさないと筋肉が固まってしまい壊死してしまう可能性があります。私の仕事は中小企業の問題解決コンサルタントをしておりますが、できるだけ白杖をついて一人で顧問先を回るようにしております。しかし新しい場所に行くことはなかなかできず、1日5000歩歩けるのが精一杯です。私の場合中途失明ということもあり、1日5000歩歩いていると電柱にぶつかったりかなりリスクを伴います。

私のような障害を抱えていても、健康のために運動ができないかと思い今日のテーマといたします。

視覚障害者が安全を確保しながら楽しめる5つの運動・スポーツ
視覚障害者が安全に運動を行うためには、転倒のリスクを減らすこと、周囲のサポートや誘導があること、そして音や触覚といった視覚以外の感覚を活かせることが重要な要素となります。ここでは、安全を確保しながら取り組める5つの運動・スポーツをご紹介します。

1. サウンドテーブルテニス(STT)
スポーツの内容

視覚障害者向けに考案された卓球です。通常の卓球台を使用しますが、ネットの下(約4.2cmの隙間)を、音の鳴るピンポン球を転がして打ち合います。

公平を期すため、全盲の方だけでなく弱視の方も含め、基本的にアイマスクを着用して競技します。

ボールの音や、ラケットでボールを打つ際の感触、相手の息遣いなどを頼りに行います。

始めるには

地域の障害者スポーツセンターや体育館で体験教室が開催されていることがあります。まずは、お住まいの地域の障害者スポーツ協会に問い合わせてみましょう。

どのような方に向いているか

室内で完結し、激しい動きが少ないため、転倒のリスクを避けたい方や、卓球経験者、反射神経や集中力を高めたい方に適しています。

2. タンデム自転車(サイクリング)
スポーツの内容

二人乗り自転車(タンデム車)を使い、主に視覚障害者が後ろの席(後席)に乗り、視力のある人(パイロットまたはガイド)が前の席でハンドル操作や安全確認を行います。

後席の視覚障害者もペダルを漕ぐため、有酸素運動として高い運動効果が得られます。

風を感じながら、安全に長距離移動やサイクリングを楽しむことができます。

始めるには

タンデム自転車を保有している障害者スポーツ団体やサイクリングクラブを探す必要があります。ガイドとなる健常者とのペアリングが必須です。

どのような方に向いているか

屋外で爽快感を味わいたい方、ガイドとのコミュニケーションを楽しめる方、全身を使って有酸素運動を行いたい方に向いています。

3. 視覚障害者水泳
スポーツの内容

基本的な泳ぎ方は一般の水泳と同じですが、壁への激突を防ぐため、タッピングという方法でサポートを受けます。

タッパーと呼ばれる支援員が、プールの端に近づいた際に、棒の先端についたスポンジなどで選手の頭や背中を叩いて合図を送ります。

水中での運動は浮力があるため、足腰に負担をかけにくいのが大きな利点です。

始めるには

障害者スポーツセンターや地域のプールで実施されている「視覚障害者水泳教室」に参加するか、支援スタッフがいる時間帯を確認しましょう。

どのような方に向いているか

足腰への負担を避けたい方、全身の持久力をつけたい方、また、水に慣れており、転倒のリスクが少ない環境で運動したい方に最適です。

4. 視覚障害者柔道
スポーツの内容

一般的な柔道のルールをベースに、試合開始時に両選手が互いに組んだ状態(組み合った状態)から始めることが特徴です。これにより、組み手争いに時間がかかることがなく、視覚に頼らずに試合を進められます。

組み合った状態から始まるため、聴覚や触覚を研ぎ澄まし、相手の動きを察知する能力が非常に重要になります。

体幹やバランス、筋力を養うことができます。

始めるには

視覚障害者柔道を専門とする道場や、受け入れ態勢のある柔道クラブを探し、指導者に相談してみましょう。

どのような方に向いているか

全身の筋力や体幹を鍛えたい方、相手との接触を通して身体能力を向上させたい方、そして武道精神に興味のある方に向いています。

5. ガイドランナーとのジョギング・ランニング
スポーツの内容

視覚障害者とガイドランナー(伴走者)が互いにロープやコードで手をつなぎ、ガイドランナーの指示や声掛けを頼りに屋外やトラックを走ります。

ガイドランナーは、進行方向の状況、段差、カーブなどを口頭で伝え、安全を確保しながら走行をサポートします。

ランニングは手軽に始められる有酸素運動であり、運動不足の解消に非常に効果的です。

始めるには

地域のランニングクラブや障害者スポーツ協会に問い合わせ、ガイドランナーを見つけることが第一歩となります。

どのような方に向いているか

屋外での活動が好きで、ウォーキング以上の運動強度を求めている方、また、ガイドランナーとの協力プレイを通して交流を楽しみたい方に適しています。

アイズルームとしての提言
私たちアイズルームは、視覚障害者が抱える運動不足という切実な問題に対し、上記のようなスポーツを積極的に推奨します。

特に私自身、両足に神経障害を抱えている身として、「安全性の確保」こそが運動を継続する上での最大の鍵だと痛感しています。屋外での単独歩行はリスクが高いため、まずは屋内や専用施設で、音や触覚を頼りにできるスポーツ、または信頼できるガイド(伴走者、タッパーなど)と共に取り組めるスポーツから始めることを強くお勧めします。

運動は、単に筋肉や心肺機能を維持するだけでなく、社会とのつながりや精神的な充実感にも直結します。一歩踏み出す勇気が、人生の可能性を大きく広げることにつながります。

アイズルームからのお知らせ
アイズルームは、ボランティア活動を中心とした障害者の就労支援・居住支援に力を入れております。

障害者・難病患者・高齢者などでお悩みを抱えている方は、電話での問題解決アドバイスを無料で行なっております。料金プランには1時間2500円と書かれておりますが、お金に余裕のない方はお金は一切頂きませんのでご安心ください。

5つの相談室を準備しております。あなたに合った問題解決方法を提案しますので、是非勇気を持ってお電話をください。AI 電話が受付をしますので、簡単な相談内容を申し付けていただきましたら、折り返し連絡を差し上げます。

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