【子どもを守るためなら命を懸ける いじめを助長する物語に異議あり 逃げる勇気と親の覚悟が絶望を断ち切る唯一の道である】

      

【子どもを守るためなら命を懸ける いじめを助長する物語に異議あり 逃げる勇気と親の覚悟が絶望を断ち切る唯一の道である】

視覚障害者用デイジー図書CD「ヘヴン」川上未映子著の画像です。

障害福祉をテーマに毎日発信を続けているEYESROOMです。
私は全盲の視覚障害者ですが、日々の大きな楽しみの一つがデイジー図書を通じて物語の世界に触れることです。毎週、千葉県視覚障害者協会から届く4冊の図書を大切に聴いています。
​今日聴いた作品は、川上未映子著のヘヴンです。
この物語について、内容を詳しくお伝えします。
​本作は、教室で凄惨ないじめを受けている14歳の少年「僕」と、同じくいじめの標的となっている少女「コジマ」の交流を描いた物語です。「僕」は斜視であることを理由に執拗な暴力を受け、コジマは不潔であることを強要されるなど、言葉を失うほど残酷な仕打ちが日常的に繰り返されます。
二人は密かに手紙を交わし、自分たちが受けている苦難には何か崇高な意味があるのではないかと信じることで、かろうじて精神の均衡を保とうともがきます。読者はいつこの地獄のような状況が解決するのかと願いながらページをめくりますが、物語の終盤、決定的な暴力事件が起きてしまいます。結局、いじめが解決して大団円を迎えることはありません。主人公が不登校になり、目の手術を受けるという、どこか淡々とした、突き放すような幕切れを迎えるのです。
​この本を聴き終えて、私は強い憤りを感じずにはいられませんでした。いじめの凄惨な状況を延々と描き続ける手法は、私から見ればいじめを助長しているのと変わりありません。
​もし現実にこのようなことが起きているのなら、一秒でも早くその場所から離れる必要があります。そして、子どもが発する小さなサインに気づかない親には重い責任があると考えます。
​私には二人の子どもがいますが、現役で育てていた頃から常にこう言い聞かせてきました。
学校で何かあったらすぐに私に言いなさい。命を懸けてでもお前たちを守る。もしお前たちをいじめる奴がいるなら、私が代わりにそいつを叩きのめしてやる。
言葉は過激かもしれませんが、それほどの覚悟を持って子どもと向き合ってきました。
​親として、子どもが勉強できなくても構いません。学校に行かなくてもいいのです。何か好きなことを見つけ、それを生きがいに生きていってくれる。それだけで親としては十分に幸せです。
​私自身、学歴は高校卒業までですが、努力とやり方次第で上場企業の関連役員を務め、運転手付きの車に乗るまでになりました。学歴が全てではありません。人生はいくらでも変えられるのです。
現在、わが子たちはエリートではありませんが、普通の生活を幸せそうに送っています。医者や弁護士だから偉い、市長や役人だから立派だということは決してありません。地位があっても心の汚い人間はいます。むしろ、毎日汗を流してゴミを収集してくださる方々の方が、社会にとってどれほど必要で尊い存在であるか、私は身をもって知っています。
​今、いじめに苦しんでいる小学生、中学生、高校生の皆さんに伝えたい。
もしこのブログを読んでいたら、迷わず私に相談してください。私は、いじめの証拠をしっかりと固めた上で、学校や警察へ何度でも同行します。
弱い者をいじめることは、絶対にあってはならない悪です。女性に対する暴力やDVも同じです。一人で悩まないでください。
​学校という組織は、往々にして保身のためにいじめを隠蔽しようとします。だからこそ、大人が介入し、動かぬ証拠を突きつけて、逃げ場のない対応をさせなければなりません。
​いじめを排除し、弱い者が安心して暮らせる社会を作る。そのために、私はこれからも声を上げ続けます。 
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