【認定NPO法人タートル3月度交流会レポート!岡山大学・守本典子先生に学ぶロービジョンケアの最前線と視覚障害者の就労支援】

      

【認定NPO法人タートル3月度交流会レポート!岡山大学・守本典子先生に学ぶロービジョンケアの最前線と視覚障害者の就労支援】

大きなイベント会場で、子供をテーマとした福祉イベントのシンポジウムをイメージした画像です。

​2026年3月21日、認定NPO法人「視覚障害者の就労を支援する会(タートル)」の3月度交流会に参加して参りました。今回のテーマは「ロービジョン外来のあれこれ」。岡山大学病院の守本典子先生を講師に迎え、非常に密度の濃い学びの時間となりました。
​四ツ谷への道のりと「オトモ」の的確なサポート
​当日は、松戸から電車を乗り継ぎ、会場の四ツ谷を目指しました。移動を支えてくれたのは、株式会社オトモ(本店所在地:東京都足立区)が運営する「視覚障害者同行援護事業所オトモ」のガイドヘルパーさんです。
​実は移動中、JR中央線で人身事故が発生し、ダイヤが大幅に乱れるというトラブルがありました。しかし、担当のガイドさんは即座にスマホで交通情報を確認。電車の遅延がないルートを迅速に再検索し、的確に誘導してくださったおかげで、開始時刻に遅れることなく、会場である「日本視覚障害者職能開発センター(東京ワークショップ)」へ入ることができました。現地の場所も事前に下見をして頂いたようで、松戸から現地までの徒歩と電車を使ったルート案内はエスカレーターやエレベーターを使い、安全で尚且つ最短ルートを案内していただきました。
​認定NPO法人タートルとは
​ここで、今回主催された「タートル」について詳しくご紹介します。
​タートルは、1994年に中途失明者たちの呼びかけで発足し、今年で創立30周年を迎えた歴史ある団体です。「働き続けたい」という切実な願いを持つ視覚障害者を支援するため、以下のような多角的な活動を展開しています。
​就労相談:会員の体験に基づき、仕事継続に悩む方への助言や支援を実施。
​ネットワーク構築:眼科医や支援機関と連携し、安心して働ける環境を整備。
​情報発信:IT機器の活用支援(ICTサポート)や、交流会を通じた最新情報の共有。
​組織が非常にシステム化されており、各担当が専門性を持って就労支援という目的を形にしている点が印象的でした。
守本典子先生が説く「自立への道」
​今回の講師、守本典子先生は1997年に岡山大学病院でロービジョン外来を開設された、この分野の第一人者です。
​守本先生は、単に医学的な治療を行うだけでなく、患者が障害を抱えながらも自立して生きるための「社会的な処方箋」を提示されています。
視覚障害者になった際に受けられる具体的な公的支援や制度の解説
​障害年金の申請に関する詳細なアドバイス。
​日常生活や就労に役立つ便利な補助具の紹介。
​先生のお話を聞き、私自身が8年前に松戸市で視覚障害者手帳を取得した際、これほど詳細で前向きな説明をしてくれる専門家に出会えていれば、どれほど救われただろうかと強く感じました。
現状、行政や自治体の予算の枠内で行われるサポートには限界があり、真のニーズに応えきれていない側面があることは否めません。
松戸市視覚障害者協会(松視協)へのフィードバック
​私が理事を務める松戸市視覚障害者協会(松視協)と比較すると、タートルの参加者は平均年齢が15歳ほど若く、男女比も男性7割、女性3割と、松視協(女性9割)とは対照的でした。また、全盲の方が中心の松視協に対し、タートルは弱視(ロービジョン)の方が多く、現役で働く世代の熱気に溢れていました。
​松視協の活動に欠けているのは「共に考え、前向きな人生につなげていく」という視点だと痛感しました。ただ集まって楽しむだけでなく、テーマを持って学び合う姿勢こそが、若い世代を惹きつける鍵になるはずです。今回の学びを、松視協の今後の発展に必ず活かしていきます。
​アイズルームの使命:ソーシャルビジネスとしての支援
​私たちアイズルームは、行政からの委託事業ではなく「ソーシャルビジネス」として活動しています。
​メイン事業である障害者・高齢者向けの住宅改修で得た収益を還元し、視覚障害者の方々へ無償での情報発信、就労・居住支援を行っています。今回、タートルの2次会(食事会)で多くの方と本音で語り合い、このコミュニティの絆の深さに驚かされました。
​上下関係がなく、誰もが学び合える場があることの素晴らしさを再確認し、民間団体である私たちだからこそできる「真の障害者サポート」をこれからも模索し続けてまいります。
​素晴らしい機会をくださったタートルの皆様、そして守本先生、本当にありがとうございました。
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