現地時間の夜、仰々しくカメラの前に現れたドナルド・トランプは、再び「自慢話」を始めた。アメリカがイランにおいて素晴らしいことをした、軍事作戦は成功であり、間もなく終結する――。しかし、その言葉を真に受ける者がどれほどいるだろうか。
​恐ろしいのは、彼が「自慢」として語る内容が、現実には何一つとして誇れるものではないという事実である。彼はアメリカを、そして世界をより良くしていると主張するが、実態はその真逆だ。国際秩序を完膚なきまでに破壊し、世界を未曾有の混乱に陥れている。歴代で最も愚かな大統領、そう断言しても過言ではない。
​トランプは自らを「戦争を嫌う平和主義者」として演出してきた。しかし、今彼がやっていることは何か。自分よりも力の弱い国を一方的に攻め立て、大義なき戦争を仕掛けている。それが今回のイラン攻撃だ。この独裁的な振る舞いによって、世界の生命線である石油価格は高騰し、世界中の人々が経済的疲弊に喘いでいる。
​さらに厚顔無恥なのは、自ら火種を撒いて国際秩序を壊しておきながら、日本やヨーロッパに対して「ホルムズ海峡は自分で守れ」と言い放っている点だ。そもそも、トランプが不要な紛争を煽らなければ、このような混乱は起きなかったのである。教育機関への嫌がらせや補助金のカットなど、国内においても彼のやることは常に一方的で、多様性を否定するものばかりだ。
​今のトランプは、自分だけが素晴らしい服を着ていると思い込んでいる「裸の王様」であり、周囲の迷惑を顧みない「老害」そのものである。そして悲劇的なのは、その姿がプーチンと鏡合わせのように酷似していることだ。力による現状変更、他国への一方的な軍事介入、そして自画自賛。彼らは同じ根を持つ破壊者である。
​我々日本人が直視しなければならないのは、これまでこのようなアメリカに対して、ただ頭を下げ、盲目的に追随してきた自国の姿である。アメリカが崩壊すれば、それは連鎖的に世界の崩壊へと繋がる。その濁流に飲み込まれる前に、日本は目を覚まさなければならない。
​トランプの予測不能なパフォーマンスは、単なる自己満足であり、人間としての底の浅さを露呈している。本人はアメリカを救っているつもりかもしれないが、その一挙手一投足がアメリカという国家、そして国際社会を内側から破壊しているのだ。
​今こそ日本は、真に正しいことは何かを自らに問い直し、対米追従という思考停止から脱却すべきだ。「裸の王様」の行進に付き合う時間は、もう終わったのである。