​昨日(2026年9月21日)、台風25号の接近に伴い、松戸市内では各地で深刻な冠水および浸水被害が発生しました。
​現場の状況としては、宮前アンダーパスをはじめとする道路の浸水に伴い一時通行止め規制が敷かれたほか、古ケ崎などの低地エリアを中心に側溝やマンホールから水が噴き出す現象が各地で確認されました。下水道管の排水処理能力を超えたことで汚水管が満管となり、市から「家庭からの大量の排水を自粛してほしい」との要請が出され、一部地域では簡易トイレの配布が行われる事態にまで発展しました。さらに床上・床下浸水も複数発生するなど、住まいの安全が脅かされる極めて重い問題が浮き彫りになっています。
​近年の集中豪雨は従来の下水インフラの想定を超える頻度で生じており、このような被害を繰り返さないためには自治体としての対策刷新が不可欠です。しかしながら、現在の松戸市は財政事情が非常に厳しく、予算が大きく逼迫している現実があります。大規模な地下調整池の整備や全域にわたる下水管の全交換といった巨額の公共投資をすぐに行うことは困難です。
​そこで重要となるのが、限られた予算のなかで優先順位をしっかりと定め、段階的に進めるスマートな治水・防災対策です。具体的には、以下の手順と視点で取り組みを進めていく必要があります。
​費用対効果の高いグリーンインフラと流出抑制の導入
大掛かりな土木工事に頼る前に、公園や小中学校の校庭、公共施設の敷地を一時的な雨水貯留スペースとして活用する対策を最優先で推進します。また、民間住宅の雨水貯留タンク設置や浸透マス設置に対する小額の補助制度を拡充し、まち全体で雨水の流出を遅らせる取り組みを安価かつスピーディに広めます。
​低地エリアへのピンポイント集中投資
広範囲の工事が難しい場合でも、古ケ崎やアンダーパス周辺など、毎回の作業で冠水リスクが極めて高い特定の低地エリアに絞り、大型排水ポンプ車や仮設ポンプの配備、逆流防止弁の設置などを重点的に行います。
​DXとセンサー技術を活用したリアルタイム防災
道路や下水道管に安価なIoT水位センサーを導入し、溢水の危険を早期に察知して住民へ素早く避難情報や通行止め情報を届ける仕組みを構築します。大規模なインフラ工事に比べてはるかに低コストで命と財産を守る情報インフラが整います。
​自助・共助を高めるソフト対策と居住環境の改修支援
ハード整備にはどうしても時間がかかるため、ハザードマップの再徹底や止水板設置の啓発といったソフト面の支援を強化します。住宅のバリアフリー化や耐震化と合わせ、止水壁の設置や床上の浸水防止改修など、個々の住まいの安全性を高める相談体制づくりが急務となります。
​私たち福祉支援団体EYESROOM(アイズルーム)は、松戸市内に本店を構え、障害をお持ちの方や高齢者の方々が安心して過ごせる住宅改修事業を展開しております。また、日常的には松戸や柏の献血ルームにおいて、命をつなぐボランティア活動や声かけ運動に力を注いできました。
​地域に根差し、住まいの安全と命の重みに向き合ってきた私たちだからこそ、今回の水害被害を深く重い問題として受け止めています。
​地域のインフラを守る松戸市の取り組みと、高齢者や要配慮者の住まい・生活空間を守る当社の住宅改修事業が手を取り合うことで、水害に強く誰一人取り残されない街づくりを進めていくことができると信じております。
​詳しい事業内容や住宅に関するご相談については、ぜひEYESROOMの公式ホームページをご覧ください。皆様の安心できる暮らしと命を守るため、これからも全力で地域社会に貢献してまいります。