昨日の午前中は、会社のホームページのリニューアルに関する見積書が届いたため、経営企画スタッフや住宅改修相談室のメンバーとともに、新たなホームページの見積詳細を一つずつ確認しました。
​実は当社のホームページは、全盲である私が夜中に徹夜をして、主に音声入力を使って下地となる文章をすべて打ち込んでいます。ホームページに入れたい画像などは、事前に撮影してある写真の中からスタッフに一番良いものを探してもらい、文章の合間に差し込んでもらいます。そうして最終的な詳細指示が出来上がった段階で、札幌のホームページ制作会社へ外注しています。
​私が全盲になる2年前までは、会社で3つのホームページを運営しており、そのうち2つは自社内で完全に作り上げ、外注に出していたのは1つだけでした。しかし現在では、社内のスタッフ数が減ったことに加え、私が全盲になったことで細かなデザインの指示などが難しくなり、やむを得ず社外へ委託しています。社内で制作すれば実費程度で済むものが、外注にすると何倍もの費用がかかってしまいます。本来であれば、会社の理念や方向性を直接ホームページに表現しやすい社内制作が理想なのですが、現状の体制に合わせた選択をしています。
​昨日も、現実的な課題と向き合いながら徹夜をし、午後3時までパソコンの前でAIアシスタントと激論を交わし、時には怒り、時には情熱を傾けながら仕事に没頭していました。
​3時にひと区切りをつけ、遮光眼鏡に関する障害福祉課からの認可決定通知書が届いたため、さっそく富士メガネへ書類を届けに行ってきました。
​店頭では、株式会社富士メガネ 流山イトーヨーカドー店の店長である羽田正様とご挨拶を交わすことができました。先日、富士メガネの金井会長様とお話しさせていただいた内容をお伝えし、今後、福祉支援団体「EYESROOM」と富士メガネ様が連携して、地域社会におけるロービジョンケアを共に進めていくための前向きなお話を、名刺交換とともに行うことができ、非常に有意義な時間となりました。 
​前置きが長くなりましたが、その帰り道での出来事です。昨日も気温が30度を超える大変な暑さだったため、涼を求めて「サーティワン アイスクリーム」に立ち寄りました。注文したのは、3種類のアイスクリームを贅沢に盛り付け、持ち手となるコーンをワッフルコーン等にグレードアップする、私にとっては特別なお出かけの楽しみです。
​たまたまその時間は席が空いていたのですが、サーティワンはいつも若い方を中心に大変な人気で行列ができています。実は、視覚障害者が白杖を突きながら、あの混雑した店内の列に順番通り並ぶのは、非常にハードルが高いことです。
​全盲の私にとって、メニュー表を見ることはできません。サーティワンには、チョコレートフレーバーや小豆を使った和風のもの、爽やかなメロンシャーベットなど、バラエティ豊かなアイスクリームが並んでいますが、スタッフの付き添いがなければ、今どんな種類があるのかを知ることすら難しく、注文自体が困難です。さらに、盛り付けられたアイスクリームを受け取る際にも、手元の位置関係が掴みにくいため、誤って落としてしまう確率が非常に高いという怖さもあります。スタッフのサポートがあって初めて、安心して味わうことができるのです。私にとっては、たまにしか口にできないとても高価で、そして格別に美味しいご馳走です。
​ところで、この素晴らしいアイスクリームを提供しているサーティワンとは、どのような企業なのでしょうか。公式ホームページの正確な情報をもとに、その概要をご紹介します。
​正式な社名は「B-R サーティワン アイスクリーム株式会社」です。日本における設立は1973年12月で、米国バスキン・ロビンス社と株式会社不二家の合弁会社としてスタートしました。現在では、日本国内に1,000店舗を超えるチェーンを展開し、年間売上高は300億円を超える大企業です。
​サーティワンが掲げる企業理念は、“We make people happy.”(「アイスクリームを通じて、人々に幸せをお届けします。」)というものです。1ヶ月(31日)間、毎日違ったフレーバーを楽しんでいただきたいという願いから名付けられたその名の通り、単に商品を売るだけでなく、楽しさや嬉しさ、感動に満ちたひとときを提供することを目指しています。
​サーティワンは、若者や子どもたちにとって、まさに「夢」がある企業だと感じます。色とりどりのアイスクリームは、季節に応じたトレンドを形にした、食べる人を笑顔にする夢そのものです。
​私たちEYESROOMもまた、形は違えど、皆様に大切なものを届けたいと願っています。私たちが届けたいのは、障害を抱えた人であっても、誰もが当たり前に社会の中で安心・安全に暮らすことができ、自分らしく仕事ができる「共生社会」という確かな実態です。
​普段の地道な活動や仕事への情熱を通じて、サーティワンがアイスクリームで人々を幸せにするように、私たちは社会の仕組みと温かい環境づくりで、誰もが幸せに暮らせる未来を実現していきたいと考えています。