視覚障害者当事者が発信するブログ「EYESROOM(アイズルーム)」です。今日の話題は、糖尿病と腎臓病の深い関係についてです。私自身、糖尿病網膜症と緑内障によって視覚障害者となりましたが、人工透析については現在もギリギリのところで免れています。この経験を踏まえ、医学的観点から透析を防ぐための重要性についてお伝えします。
​糖尿病と腎臓病は、切っても切れない深い関係にあります。糖尿病は血液中の糖分が高い状態が続く病気ですが、その影響を最も受けやすい臓器の一つが、血液の浄化を担う腎臓です。腎臓には血液をろ過するための非常に細い血管が集まっており、長期間の高血糖によってこの繊細なフィルターが傷つくと、本来漏れ出すことのないタンパク質が尿に漏れ出る「糖尿病性腎症」を発症します。
​この病気の恐ろしい点は、初期段階では自覚症状がほとんどないことです。むくみや倦怠感といった症状が出る頃には、腎機能がかなり低下し、日本における人工透析導入原因の第1位となっている段階まで進行していることも少なくありません。透析を未然に防ぐためには、自覚症状が出る前の「微量アルブミン尿検査」や「eGFR(推算糸球体ろ過量)」の数値確認、そして厳格な血圧・血糖管理が不可欠です。
​合併症は連鎖する特性を持っています。私たちがEYESROOMとして活動を続けているのは、病気や障害があっても、誰もが自分らしく普通に暮らせる社会を作るためです。医学的な知識を持ち、自分の身体の変化に早く気付くことは、生活の質(QOL)を維持し、社会の中で自立して歩み続けるための大切な一歩となります。
​病気や障害を抱えたからといって、社会との繋がりが絶たれるわけではありません。一人ひとりが適切なケアを受け、互いの特性を理解し合いながら補い合える環境こそが、私たちの目指す共生社会の姿です。これからもEYESROOMは、正しい情報発信を通じて、皆さんが健やかに、そして普通に暮らせる社会の実現に向けて共に歩んでまいります。