【《フィジカルAIと福祉の未来》政府の10.5兆円投資がもたらす産業の地殻変動と、EYESROOMが目指す「人機融合」の共生社会】

      

【《フィジカルAIと福祉の未来》政府の10.5兆円投資がもたらす産業の地殻変動と、EYESROOMが目指す「人機融合」の共生社会】

2027年AGIの世界 未来を語るセミナー風景の画像です。

​おはようございます。EYESROOM代表の石原です。
​昨日は福祉従事者の方とともに千葉県議会へと足を運び、千葉県における高齢者、障害者、そして難病患者の方々が当たり前に、普通に暮らせる「共生社会」の実現に向けた熱い議論を拝聴してきました。
​県議会の終了後には、熊谷千葉県知事をはじめ、2名の県議会議員、地元松戸の市議会議員、盲導犬促進の会の代表、オストメイトストーマ関連の代表者、さらには読売新聞や千葉日報の記者の方々と名刺交換をさせていただきました。今後の千葉県の政治・社会、そして福祉のあるべき姿について、非常に有意義な意見交換ができたことは大きな収穫です。
​そんな現場での熱気が冷めやらぬ中、今朝は日本、そして世界の未来を大きく変える「フィジカルAI」という最先端技術の話題をお届けします。
​昨日、6時間という長い時間をともに過ごした介護現場の方からも切実な声をお聞きしました。入所者の方々を介護するにあたり、現場のスタッフは深刻な体力的消耗、特に「腰への負担」に日々悩まされています。
​日本は今、超高齢社会のまっただ中にあります。それに対比するように、少子化によって若者の労働人口は減少の一途を辿っています。外国人労働者の方々に力を借りることももちろん重要な要素ですが、テスラを率いるイーロン・マスク氏が予言するように、人口の1人に1台という規模で「身体を持ったAI(フィジカルAI)」が普及すれば、介護の現場の景色は一変するはずです。
​日本には、自動車の製造ラインなどで長年培ってきた、世界に誇る優れたロボット技術があります。ロボットの動作を人間工学に基づいた高度な仕様へと適応させていくことで、フィジカルAIは今後、爆発的な進化を遂げると確信しています。
​実は、政府もこの分野への巨額投資を決断しました。複数の報道によると、政府は2040年度までに10.5兆円という莫大な国家予算をフィジカルAI分野に投じる方針を固めたとのことです。これまで半導体、家電、スマートフォンといったデジタル分野で苦い敗戦を喫してきた日本にとって、このフィジカルAIこそが、世界シェア3割超、20兆円の市場獲得を目指して世界の中心へと返り咲く「最後の好機」と位置づけられています。
​日本工業大学大学院の田中道昭教授は、この地殻変動を「大地・OS・身体」という3つの層で読み解いています。
​現在、市場で先行して株価を押し上げている「日本版M7」と呼ばれる企業群(キオクシアHD、ソフトバンクグループ、東京エレクトロン、村田製作所、アドバンテスト、日立製作所、信越化学工業)は、主に半導体や材料を担う「大地」の層や、データセンターなどを担う「OS」の層に位置しています。
​一方で、政府が投じる10.5兆円の主たるターゲットは、実際に現実世界で動くロボットやその部品(アクチュエーター、モーター、減速機など)を指す「身体」の層です。田中教授は、米国が「脳(高度なAIモデル)」を握り、中国がドローンやEVの量産による「量(現場データの蓄積)」で勝負する中、日本が勝つための戦略はこれらを束ねた「層の厚み」と「世界が真似できない統合層」にあると指摘しています。
​そして、田中教授が政府方針のさらに先にある「日本の真の勝ち筋」として挙げているのが、まさに私が昨日現場で議論してきた領域、すなわち「人間の身体との融合(人機融合)」です。
​フィジカルAIは、単に工場で動くロボットにとどまりません。最終的には、装着型サイボーグやロボット支援医療、身体機能の補完・拡張といった「人間の身体に組み込まれるテクノロジー」へと進化していきます。規制や訴訟リスクの高い米国や、安全性と倫理面で課題を抱える中国に対し、日本は世界で最も「安全で信頼できる人機融合」を提供できる唯一無二のポジションにあります。
​私自身、かつてZ80や8086といったマイクロプロセッサの機械語に近い領域でのソフトウェア開発からキャリアをスタートし、超音波装置の開発や、大手物流倉庫における自動倉庫システムのソフトウェア開発など、ハードウェアとソフトウェアが密接に連携する最前線のモノづくりに深く携わってまいりました。
​これまでの約40年間にわたる私の技術的経験、そして多数の企業を経営してきた知見は、まさにこの「フィジカルAI」が現実世界を動かすための仕組みそのものです。
​EYESROOMは、中小企業や福祉支援団体の経営課題を解決するコンサルティングファームとして、この過去の経験を最大限に生かし、医療・介護分野におけるフィジカルAIの社会実装と促進に深く寄与していきたいと考えています。
​テクノロジーの進化は、単なるビジネスの成功のためだけにあるのではありません。現場で腰を痛めながら奮闘する介護従事者の方々の負担を減らし、高齢者や障害者、難病患者の方々が自立して豊かに暮らせる社会を作るためにこそ、その真価が発揮されるべきです。
​「下請けの国」で終わるのか、それとも未来の「共生社会の設計国」になるのか。その分岐点は、今この瞬間の行動にあります。
​EYESROOMは、最先端技術の動向を冷徹に見据えながら、どこまでも泥臭く、現場の優しさとぬくもりに寄り添った福祉の未来を切り拓いてまいります。ともに新しい時代を作っていきましょう。 
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