視覚障害者にとって、目を守るための遮光眼鏡は、まさに「命綱」とも言える重要な存在です。 
​強い眩しさを感じると目の前が真っ白になってしまい、歩道から道路にはみ出しそうになったり、駅のホームから転落しそうになったりする危険と隣り合わせだからです。こうした危険を防ぎ、安全な歩行と生活を守るために、各地方自治体では、身体障害者手帳(視覚障害)を持つ方を対象に、補装具費支給制度を活用した遮光眼鏡の購入補助を行っています。生活保護受給世帯や市民税非課税世帯は自己負担0円、一般的な世帯は原則1割負担など、経済的なサポート体制が整えられています。 
​私自身、これまではビジネスの最前線に身を置いていたこともあり、自分のお金で遮光眼鏡を購入し、現在は3本の遮光眼鏡を所有しています。しかし、東海工学株式会社が開発したレンズを使用した遮光眼鏡は、一般的な遮光レンズよりも不要な光線をピンポイントでカットしてくれる非常に素晴らしい製品だと耳にしました。
​なんとしてもこのレンズを試してみたいと考えましたが、私の住む松戸市内の取扱店には東海工学のトライアルレンズ(見え方を確認するためのテスト用レンズ)が常備されておらず、その場で実際の効果を確認できる体制がありませんでした。
​そこで、松戸市以外の近隣の場所で取扱店を懸命に探し、柏市や流山市をあたってたどり着いたのが「富士メガネ」でした。
​富士メガネ流山イトーヨーカドー店には、東海工学のトライアルレンズが常備されており、その場でお一人おひとりの見え方に合わせてレンズの効果を確実に確認することができたのです。この素晴らしい体制のおかげで、松戸市の障害福祉課への申請手続きもスムーズに通り、同店で新しい遮光眼鏡を作っていただくことになりました。
​私は現在、松戸市視覚障害者協会の副会長を務めると同時に、福祉支援団体「EYESROOM」の代表としても活動しています。この東海工学の遮光レンズを必要としている多くの方々に、その存在と富士メガネの素晴らしい取り組みを広く知っていただきたいと考えました。全盲のインフルエンサーとしての発信活動や、ロービジョンケアに関するセミナー講師としての立場から、富士メガネの取り組みをご紹介したいと思い、富士メガネの金井会長へお手紙をお送りした次第です。 
​すると、富士メガネの金井昭雄代表取締役会長より、秘書室を通じて大変丁寧なお返事を頂戴いたしました。金井会長からいただいたお手紙の内容を、ここに抜粋してご紹介させていただきます。 
​金井会長からは、流山イトーヨーカドー店の副店長や副主任の対応に対する私からの言葉へのお礼とともに、次のような温かい励ましと共感のお言葉をいただきました。 
​「石原様が視覚障害当事者としてのご経験を活かしながら、福祉支援活動や地域社会への貢献に尽力され、多くの方々へ希望と有益な情報を発信されていることに深く敬意を表します。なかでも、『仲間たちの目を守りたい』という強い信念のもと、補装具費支給制度や遮光眼鏡の普及に取り組まれているお姿に、私どもも大きな感銘を受けました」 
​さらに、富士メガネ様が創業以来掲げられている「お客様の視力改善に貢献できることが私たちの喜びである」という理念のもと、本店に「ロービジョンセンター」を設置し、見えづらさでお困りの方々へ専門的な相談や支援を行っていること。そして、「これからも視覚にお困りの方々をはじめ、すべてのお客様に安心と希望、そして感動をお届けできる企業であり続けられるよう、社員一同より一層精進してまいります」という、非常に心強い決意が綴られていました。 
​富士メガネ様は、単に眼鏡を販売するだけでなく、人々の生活の質の向上を心から願い、社会貢献を企業のビジョンとして実践されている素晴らしい企業です。金井会長からのこの上なく丁寧なお手紙をいただき、私は胸が熱くなると同時に、これからますます千葉県東葛地域において、富士メガネ様とともに目の見えづらい方々のサポートに力を尽くしていきたいと、深く心に誓いました。 
​私たちEYESROOMの活動や思いも、富士メガネ様のビジョンと同じ方向を向いています。EYESROOMは、障害を抱えた人であっても、当たり前に社会の中で安心・安全に暮らすことができ、それぞれの能力を活かして仕事ができるような、温かい共生社会の実現を目指して活動しています。
これからも地域の皆様や素晴らしい企業様とのご縁を大切にしながら、一歩一歩、誰もが輝ける未来へ向けて歩みを進めてまいります。