シルバーウィークをお過ごしの障害者の方々、難病患者の方々、そして日々現場を支えていらっしゃる福祉・医療関係従事者の皆様へ。
いつも福祉支援団体EYESROOM(アイズルーム)のブログをご愛読いただき、心より感謝申し上げます。
​当ブログでは、障害当事者の方々や難病と向き合う方々、そして医療・介護現場で尽力されている専門職の皆様へ向けて、真に価値のある情報を絞ってお届けしております。
​さて、皆様もよくご存じの通り、世界最大のコーヒーチェーンであるスターバックスは、グローバルで約40,000店舗以上を展開しています。海外市場では経営環境の変動により苦戦を強いられる地域もある中、日本国内においては2,000店舗を超える順調な拡大を続けています。 
​その膨大な店舗網を持つ日本国内において、聴覚障害のあるパートナー(従業員)が中心となって手話を共通言語に運営している特別なお店が「1店舗」存在することをご存じでしょうか。
福祉関係に携わる皆様であれば、一度は噂を聞かれたことがあるかもしれません。
​そのお店の正確な情報は以下の通りです。
​店舗名:スターバックス コーヒー nonowa国立店
所在地:東京都国立市北1-14-1 nonowa国立
特徴:2020年6月に日本初の「サイニングストア」としてオープンしました。聴覚に障害のあるスタッフが第一線で活躍しており、手話での注文はもちろん、指差しで注文できるデジタル表示板、音声テキスト化タブレット、筆談具などが整備されています。商品受け渡し時にはデジタルサイネージに番号が表示され、耳が聴こえなくても視覚的に安心して利用できる工夫が施されています。 
​ここで、実際にこの店舗を訪れたお客様から寄せられている好意的な口コミを5つご紹介いたします。
​① 手話ができなくても指差し用のメニューが用意されており、笑顔でスムーズに対応していただけてとても温かい気持ちになりました。
② 商品を受け取る際にスタッフの方が簡単な手話を教えてくださり、お互いに「ありがとう」と伝え合えた体験が素晴らしかったです。
③ 店内は声の飛び交う賑やかさとは異なり、静かでありながらもスタッフの方々の豊かな表情や目線、手振りのコミュニケーションによって活気と優しさに満ちています。
④ 音声認識タブレットや筆談ボードが完璧に設置されており、聴覚障害のある方にとっていかにバリアフリーな環境かが伝わってきました。
⑤ 障害のある方が生き生きと誇りを持って接客されている姿を見て、福祉のあり方やインクルーシブな社会の実現について深く考えさせられました。 
​スターバックスには、聴覚障害者に限らず「チャレンジパートナー制度」という枠組みがあり、全国の店舗で多様な障害を持つ方々が働けるような採用・育成体制が整えられています。
​しかし、一障害者支援団体として、現場のリアルな側面にも目を向けなければなりません。
お店側の姿勢として障害者への配慮やサポートが掲げられている一方で、実際の来店客への対応には大きな改善点が存在します。
現実の多くのスターバックス店舗は非常に混雑しており、スタッフの方々が多忙を極めているのが実情です。そのため、白杖を持った視覚障害者の方が並んでいても、注文や席への誘導を含め、障害に寄り添った丁寧な手助けを受けることが難しいケースが多々あります。介助者が同伴していなければ利用自体が困難に感じる場面も少なくありません。 
​この混雑による対応の課題については、今後企業側が現場の運用や人員配置を見直し、真の意味で誰もが立ち寄りやすい環境へと改善されることを心から願っております。
​このシルバーウィーク、お近くにお越しの際はぜひ「nonowa国立店」に足を運んでみてください。手話や視覚的コミュニケーションを通じ、聴覚障害のあるスタッフの方々と素敵な笑顔の触れ合いを体験してみてはいかがでしょうか。