​世界が目まぐるしく変化する令和の時代において、日本の指導層や制度はいまだに古い概念に縛られ、国際的なジェンダー平等の感覚から大きく取り残されています。特に天皇陛下の皇位継承問題、そして選択的夫婦別姓の導入が進まない現状は、日本の停滞を象徴していると言わざるを得ません。
​かつて小泉純一郎内閣の時代、女性天皇・女系天皇の容認に向けた議論が大きく進み、国民の期待は高まりました。現在でも世論調査を行えば、女性天皇の誕生を容認する声は約60%に達し、反対派はわずか10%程度にとどまります。これほど多くの国民が時代の変化を受け入れ、女性の皇位継承を支持しているにもかかわらず、皇室周辺の一部の人々や、保守派・タカ派の国会議員、そして歴代の総理大臣らは、頑なに男性のみによる継承にこだわり続けています。
​歴史や伝統がどうであれ、世界は変わりました。男性だけが皇位を継承するという仕組みは、現代の男女平等の原則に完全に反しています。
​これと全く同じ構図が見られるのが、結婚時にどちらかの苗字への変更を強制される「夫婦同姓」の問題です。国民の大多数が選択肢を増やすことを容認しているにもかかわらず、一部の古い考えを持った同一家族主義者が「家族の絆」などを理由に反対しています。「両親の苗字が異なると子供に悪影響がある」といった根拠のない議論も散見されますが、人の名前は大切な個性のひとつです。同じ苗字にしたい人はそうし、別々にしたい人は別々にする。それこそが、多様性を認め合う共生社会のあり方ではないでしょうか。
​物事をひとつの方向性だけに無理にまとめようとするからこそ、社会に分断が生まれます。人の考え方は多様であり、自由であるべきです。自分の価値観や古い家族観を、法律を使って他人に強制することは決して許されません。
​現在、日本赤十字社に勤務されている愛子内親王殿下は、非常に素晴らしいお人柄で、次世代の皇位継承者としてふさわしい資質を十分に備えておられます。それにもかかわらず、「女性である」という理由だけで後継者の選択肢から排除されるのであれば、それは日本社会にとって最大の不幸です。
​日本の政治や企業経営の場を見渡しても、高齢男性の比率が圧倒的に多すぎます。私自身、経営者として多くの政治家や上場企業の経営者と関わってきましたが、ビジネスや組織運営において、女性の方が優れた手腕や視点を持っている場面に何度も直面してきました。男性だけの硬直化した社会では、これからの日本をより良く生まれ変わらせることは不可能です。政策決定の場や組織のリーダー層における男女比率が平等になり、バランスが取れて初めて、社会は健全に機能します。高齢の男性ばかりが世の中を仕切っている現状が続くようでは、日本の未来は沈没の一途をたどるでしょう。
​男性が上に立つべきだ、男性だけが継承するべきだというような、中東の一部の国々に見られるような古い男尊女卑の思考は、令和の現代には一切適しません。
​私たちアイズルームでは、グローバル社会に適応するため、女性を積極的に採用して管理職へと登用し、外国人スタッフの採用も進めています。多様なバックグラウンドを持つ人々が自由な発想で意見を出し合うからこそ、新しい技術や革新(イノベーション)が生まれるのです。
​日本が真の先進国として文化的に成熟し、国際社会から取り残されないためには、頭の固い皇室関係者や保守的な国会議員が古い概念を捨て去り、グローバルな現実を見据える必要があります。国民の大多数が望む「女性天皇の誕生」と「選択的夫婦別姓の早期実現」を今すぐ進め、すべての人が自分らしく生きられる寛容な共生社会を実現すべきです。これ以上、日本を遅れた社会にしてはなりません。