​皆様こんにちは。福祉支援団体 EYESROOM です。
​私たち EYESROOM は、松戸市視覚障害者協会の皆様から温かいご協力をいただきながら、松戸市および柏市内の献血ルーム周辺にて、献血へのご協力を呼びかけるボランティア活動を行っています。
​主に木曜日は松戸エリア、金曜日は柏エリアを中心に街頭へ立っています。時には他のボランティア団体の皆様や、個人で活動を支えてくださる支援者の方々と力を合わせて活動することもあります。
​活動に携わる私たちの思いはひとつです。一人でも多くの方に献血へご協力いただき、ケガや病気で苦しんでいる方に適切な輸血支援を行いたい、ただそれだけです。
​街頭でのお声掛けの中で「献血された血液は保管できる期間が短いため、皆様の毎日のご協力が必要です」とお伝えしています。
​その中でふと「なぜ血液は長期間保管できないのだろう?」と疑問に思われたことはないでしょうか。
​本日は、なぜ血液の保管がこれほど難しいのか、その理由と科学的なエビデンスを皆様と一緒に勉強してみたいと思います。
​少々専門的なお話も含まれますが、私たちの体に流れる血液について知っていただければ幸いです。人間の体において、血液は体重の約8%を占めており、全身に酸素や栄養を運ぶ、まさに「命の循環液」です。
​それでは、厚生労働省や日本赤十字社が公表しているデータをもとに、血液保存の難しさについて分かりやすくお伝えしていきます。
​まず結論から申し上げますと、献血された血液は「生きている細胞や複雑なタンパク質の集まり」であるため、一括して長期間保存することができません。
​血液は採取された後、患者様に必要な成分だけを無駄なく届けるため、「赤血球」「血小板」「血漿(けっしょう)」という3つの主な成分に分けられます。そして、この成分ごとに生きていける環境がまったく異なるのです。
​1つ目の赤血球は、酸素を運ぶ大切な役割を持っています。赤血球は体外に出た後もブドウ糖を消費して生き続けているため、放置するとエネルギーが枯渇して柔軟性が失われ、血管内で詰まりやすくなってしまいます。また、細胞が破れて中のカリウムが漏れ出すと、輸血した際に患者様が高カリウム血症を起こす危険が出てきます。
​これを防ぐために、赤血球は2度から6度の冷蔵環境で代謝を抑えて保管します。しかし、どれほど厳重に管理しても品質や安全性を保てるのは「採血後21日間(約3週間)」が限界です。
​2つ目の血小板は、出血を止める働きをします。血小板は非常に繊細で、冷蔵庫で冷やすと構造が壊れて体内で使えなくなってしまいます。そのため、20度から24度の室温で保管しなければなりません。さらに、静止させると酸素不足で機能が失われるため、専用の装置で24時間常にゆらゆらと揺らし続ける「振とう保管」が行われています。
​室温で保管するということは、どうしても細菌が増殖しやすい環境になります。患者様への感染リスクを防ぎ、機能を維持するための限界は「採血後わずか4日間」しかありません。
​3つ目の血漿は、血を固めるためのタンパク質(凝固因子)が含まれている液体成分です。このタンパク質は常温や冷蔵では数日で壊れてしまうため、採取後すぐにマイナス20度以下で急速冷凍されます。冷凍することで最も長く保存できますが、それでも有効期間は「採血後1年間」と定められています。
​このように、赤血球は3週間、血小板に至ってはわずか4日という非常に短い期間でしか保存ができません。血液は人工的に作ることができず、代わりになるものも存在しないのです。
​だからこそ、一度に大量の献血があっても蓄えておくことができず、365日、絶え間なく毎日の献血協力が必要となります。
​EYESROOM は、この厳しい猛暑の中にあっても、思いを同じくするボランティアの皆様とともに、街頭に立ち続けています。
​世の中には、大きな組織、大きな売上を誇る企業、素晴らしい製品を作る会社など、社会に貢献する多様な企業や団体が存在します。それに比べて、私たちができることは本当に小さなことばかりです。
​私たちのスタッフには、自身が障害を持っていたり、障害を抱える家族を支えているメンバーがいます。そして、その活動をあたたかく支えてくださる福祉現場の仲間たちがいます
​EYESROOM は、決して大きな組織ではありませんし、利益を追求する会社でもありません。
​しかし、目の前にいるお一人おひとりに寄り添い、自分たちにできる小さな支援の手を差し伸べること。そうした活動の積み重ねの先にある「共生社会の実現」という小さな夢に向かって、一歩一歩進んでいます。
​これからも変わらず、街頭での地道な活動を続けてまいります。皆様の温かいご理解とご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。