【雨の中の徒歩移動と障害児家庭が直面する課題〜「逃げない」社会を支えるために〜】

      

【雨の中の徒歩移動と障害児家庭が直面する課題〜「逃げない」社会を支えるために〜】

視覚障害者の男性と女性アシスタントが、中華料理を食べている画像です。
​皆さんこんばんは。今日も1日が終わりました。
本日は仕事の関係で、市川大野にある特別支援学校へ行ってきました。
​Googleマップによると、駅から学校までは徒歩で約1.6km、所要時間は約24分とのことでした。
全盲の私とアシスタントスタッフで向かったのですが、私は白杖を左右に振り子のように振りながら歩行しています。全盲になってまだ2年目(視覚障害者となって8年目)の私は、まだまだ初心者の域を出ません。幼少期から全盲の方は一般の人よりも速く歩くケースも多く見られますが、私の歩行速度は一般的な方の1/2ほどです。
​市川大野駅に着くと、あいにくの雨が降っていました。
お気に入りのワークマンのポンチョを着用し、大好きな黒のキャップをかぶって颯爽と歩き出したものの、気温は20度と低かったにもかかわらず途中で汗だくになってしまいました。結局「濡れても構わない」と途中でポンチョを脱ぐことになりました。
​道中、少し迷子にもなり、かなりの距離を歩いて30分以上かかって到着しました。「なぜこんなに駅から離れた場所に支援学校を作ったのだろう」とつい愚痴もこぼれてしまいましたが、往復しっかり歩いたことで良い運動にはなりました。歩数計を見ると約12,000歩を記録していました。
​無事に用件を終え、アシスタントスタッフと一緒に「れんげ食堂 Toshu 」へ立ち寄り、夕食をとりました。
​【本日いただいたメニュー】
・レバニラ炒め:540円
・生ビール:290円
・Bセット(チャーハン・餃子):830円
・ウーロン茶:100円
・餃子定食:599円
​小計:2,359円(税抜)
消費税等(10%):235円
合計金額:2,594円(税込)
​「れんげ食堂 Toshu」は、オリジン東秀株式会社(イオングループ)が運営する中華ファストフードチェーンです。近年店舗数を伸ばしている背景には、非常に優れた経営戦略があります。
​手頃な価格設定と高コスパ:生ビール290円や定食・ラーメン類をお手頃な価格帯で提供し、日常使いしやすいプライシングを徹底しています。
​女性や一人客も入りやすい清潔感:従来の「街中華」のイメージを一新し、明るく清潔で入りやすい店舗デザインを採用しています。
​効率的なオペレーションと安定した品質:オリジングループのセントラルキッチンや物流網を活用することで、仕込みの負荷を抑えつつ高品質な味をスピーディーに提供する仕組みが整っています。
​安さと利便性、そして誰もが入りやすい環境づくりを両立させている点において、非常に勉強になる経営モデルだと感じます。
​さて、本日は支援学校を訪問しましたが、ここで障害福祉の現場における大きな問題について触れたいと思います。
​支援現場に携わる中で強く感じることの一つに、「お子様に障害があると、父親が育児や現実から逃げてしまい、最終的に離婚に至るケースが非常に多い」という現実があります。
私自身、母子家庭で育った背景があるため、これまでシングルマザーの皆様への支援に力を入れてまいりました。その中で、障害のあるお子様を育てるお母様とお会いする機会も多くありましたが、かなりの確率で父親が育児を放棄し、離婚を選択している実態を目の当たりにしてきました。
​【客観的なデータ・エビデンス】
この問題は単なる個人の体感にとどまりません。国内外の研究や調査データにおいても明確に示されています。
・アメリカの調査研究:自閉症スペクトラム障害(ASD)などの障害児を持つ家庭の離婚率は、障害のない家庭と比較して約1.7倍から2倍高く、研究によっては非常に高い確率で破綻に至るリスクが示されています。
・国内における実態:日本国内の推計や福祉支援の現場データにおいても、一般家庭の離婚率(約30%)に対して、障害児家庭の離婚率は約50%〜60%(約2組に1組)に達すると推定されています。
​【なぜ父親が離脱してしまうのか】
このような事態が起きてしまう背景には、以下のような構造的要因があります。
​障害に対する受け入れの遅れと孤立:「現実を受け入れられない」「自分の育て方や遺伝のせいだと思いたくない」という心理的防衛から、父親が子どもや家庭から距離を置いてしまう現象(現実逃避)が発生します。
​ワンオペ育児と負担の偏り:日中の療育や病院への通院、日常生活の手厚いサポートが母親一人に集中しやすく、相談相手がいないまま夫婦間のコミュニケーションが断絶してしまうケースが多発します。
​経済的・精神的ストレスの増大:将来への不安や経済的負担から夫婦間の摩擦が増加し、家庭内でのサポート体制が崩壊してしまいます。
​【社会的仕組みによる解決策の提案(EYESROOMとして)】
母親ひとりに重圧がかかり、父親が脱落してしまう構造を放置することは、子どもの健やかな成長にとっても社会にとっても大きな損失です。
私たち「福祉支援団体EYESROOM(アイズルーム)」では、この問題を解決するために以下の社会的仕組みづくりを提案いたします。
​「父親向け」ピアサポート・心理カウンセリングの標準化
障害の診断が降りた初期段階から、母親だけでなく父親に対する心理的ケアや、同じ境遇の父親同士が相談できるネットワーク(父親会など)を公的に提供する仕組みが必要です。
​レスパイトケア(一時支援)の拡充と利用ハードルの低下
保護者が一時的に育児から離れてリフレッシュできるレスパイトサービスやショートステイの拡充を行い、夫婦双方の物理的・精神的負荷を軽減します。
​伴走型・ワンストップ相談窓口の確立
行政、医療、福祉、民間団体が連携し、家庭全体の生活課題(仕事、手当、将来の生活設計)を包括的に支援する体制を構築することで、孤立を防ぎます。
​子どもに障害があっても、家族が孤立せず、誰一人として取り残されない社会をつくることが不可欠です。
​私たちEYESROOMは、今後もこのような現場の課題や真実について情報発信を続け、障害を抱えていても、誰もが当たり前に安心して暮らせる社会の実現に向けて取り組んでまいります。
​本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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