皆さんこんばんは。
今日は、いつもご紹介している大好きな作家、中山祐次郎先生の作品をまたご紹介します。書き下ろしの作品で、2024年に刊行された一冊です。
​こちらの作家・中山祐次郎先生は、現役の外科医として日々患者さんと向き合いながら、小説家としても精力的に執筆活動を続けられている方です。代表作『泣くな研修医』シリーズはテレビドラマ化もされ、多くの読者の心を掴んでいます。医療の最前線に身を置く医師だからこそ描けるリアルな描写と、そこに生きる人々の人間ドラマを見事に表現される素晴らしい先生です。
​今回の本『メスを置け、外科医(泣くな研修医 8)』は、主人公である外科医・雨野隆治が、過酷な医療現場で直面する葛藤や成長を描いた物語です。患者の命を救うことへの情熱、限界に直面したときの苦悩、そして医療従事者同士の強い絆など、命と真剣に向き合う現場のリアリティが克明に描かれています。
​私はこの本を聴いていて、最後にがん(癌)で亡くなった母親の幼い子どもと先生との別れのシーンで、思わず号泣してしまいました。シーンと言っても画面で映像を見たわけではありません。プレックストークを使い、デイジー図書で音声を聴いていただけです。それでも、目の前にその情景が鮮明に浮かび上がり、胸が締め付けられるほどの感動に包まれました。ほぼ2日間、2時間睡眠という凄まじい集中力で一気に聴き切ってしまいました。
​私自身は医師でもありませんし、医療現場で働いているわけでもありません。しかし、これまでに数多くの医療機器の生産やシステム開発を担当してきた経験があります。そのため、現在でこそ機会は減りましたが、以前はお医者様や看護師の方々とのお付き合いが数多くありました。だからこそ、少なくとも一般の方よりは医療界のこと、医療機器のこと、そして専門用語についての理解があります。
​そんな私から見ても、中山先生の作品は現役の外科医が書かれているだけあって極めてリアルであり、圧倒的に面白いです。現在、私が行っている日本赤十字社の献血推進活動における医療的な情報発信のネタとしても、大変役に立っています。
​ぜひとも、医療関係者の方、医療ミステリーに興味のある方、そしてがん患者の方やそのご家族の方に、この本を聴いて(読んで)いただきたいです。
​必ず心に熱いものが走り、命の尊さについて深く考えさせられる一冊です。