【母を見送ってくれた姉たちへの感謝を込めて、なごみの米屋の和菓子に添える想いと全国を駆け巡った日々の記憶】

      

【母を見送ってくれた姉たちへの感謝を込めて、なごみの米屋の和菓子に添える想いと全国を駆け巡った日々の記憶】

常真寺母の墓参りに行った時の画像です。お墓に向かって男性視覚障害者が手を合わせてお参りをしています。

​皆様、こんにちは。
​気持ちのよい季節となりましたが、いかがお過ごしでしょうか。
​昨日は、千葉を代表する老舗の和菓子店である「なごみの米屋」へ足を運び、二人の姉への贈り物をじっくりと選んでまいりました。私の姉たちは、それぞれ千葉県の野田と、茨城県の谷田部に暮らしています。実は、姉たちの家にはもう25年以上も訪れておらず、長い間、少し距離のある関係が続いておりました。
​かつて失踪していた父親が急死した際、私たちは一度顔を合わせました。その後はまたそれぞれの生活を送っていましたが、母親が脳梗塞で倒れたことをきっかけに、久しぶりの再会を果たすこととなったのです。姉二人の住所は当時からさほど変わっていなかったのですが、私自身の仕事の関係から、どうしても音信が途絶えがちになり、疎遠になってしまっていました。
​私は二十歳の時に会社を創業いたしました。それ以来、日本全国の主要な場所に次々と支店を構えることとなり、経営者として全国各地をせわしなく飛び回る日々を送っておりました。そのため、特定の地域にとどまることなく日本中を忙しく巡っていたことが、姉たちと長年離れて暮らす背景にあったのです。
​脳梗塞で倒れた母は、その後老人施設に戻り、それから3週間ほどが経った頃に静かに息を引き取りました。今年の3月5日のことです。本来であれば、私が中心となって葬儀を執り行い、すべての手続きを進めるべきところでした。しかし、私は全盲という障がいを抱えているため、周囲のサポートがなければ、煩雑な手続きや葬儀の手配を一人で進めることができません。
​そのような私の状況を察し、二人の姉が中心となって、母親の最後の見送りをすべて滞りなく執り行ってくれました。姉たちの深い慈しみと協力のおかげで、母を無事に送り出すことができたのです。姉たちの尽力により、母親は無事に私の自宅近くの常真寺に納骨を済ませることができ、ようやく心穏やかな一段落を迎えることができました。
​今回は、母を共に見送ってくれた二人の姉に対し、心からの「ありがとう」というお礼の気持ちを込めて、なごみの米屋の素晴らしい和菓子の詰め合わせを贈ることにいたしました。
​今回、姉たちへ贈ったお菓子の詰め合わせは、手土産やご進物として大変喜ばれる、お店自慢の味わいを揃えたものです。
​箱の中に詰めた内容は、千葉県特産の落花生の形をそのまま模した愛らしい「ぴーなっつ最中」をはじめ、香ばしいパイ生地で餡を包んだ「ぴーなっつパイ」、そしてしっとりとした食感が魅力の「ぴーなっつ饅頭」という、大人気のぴーなっつシリーズです。さらに、上品でフルーティーな味わいが口いっぱいに広がる「メロンまんじゅう」や、ミルクの優しいコクと甘みが心を解きほぐしてくれる焼き菓子「なごみるく」を添え、これらを上品な佇まいの贈答箱である「なごみ箱」に美しく詰め合わせました。それぞれの姉の自宅へ笑顔と共に届くよう、同じ内容の和菓子の詰め合わせをそれぞれに宅配の手続きをいたしました。
​ただ、昨今のインフレや物価高騰の影響なのでしょうか、送料が1件あたり1000円以上もかかってしまい、これには思わぬ出費だったと少し驚かされました。それでも、姉たちへの感謝の重さに比べれば、本当に些細なことです。
​ここで、私が昔から信頼を寄せ、何か大切な贈り物をする際には必ず利用させていただいている「なごみの米屋」についてご紹介させてください。
​なごみの米屋は、明治32年(1899年)に成田山の門前町で創業された、120年以上の歴史を誇る屈指の老舗和菓子店です。実は、成田山の精進料理にちなんで、日本で初めて「栗羊羹」を考案し、世に送り出したのがこのなごみの米屋なのです。伝統を頑なに守りながらも、時代に合わせた新しいお菓子を作り続けておられます。
​公式ホームページのアドレスは以下の通りです。
https://nagomi-yoneya.co.jp/
​私がこちらの柏光ヶ丘店を頻繁に利用するのには、大きな理由があります。実は、私の娘が勤務しているクリニックからとても近い場所にあり、駐車場も非常に広いため、車でのアクセスが抜群に良く利用しやすいのです。
​明るい店内には、四季折々の美しいお菓子が所狭しと飾られており、見ているだけで心が華やぎます。店内にはゆっくりと腰掛けられるテーブルと椅子が用意されているスペースがあり、落ち着いた環境のなかで、じっくりと送り状を書くことができます。もちろん、私は全盲のため自分で文字を書くことは叶いませんが、一緒に行ってくれる家族や、会社スタッフが代筆を引き受けてくれます。
​私は、まだ目が見えていた晴眼者の時代からこちらの店舗にずっと通い詰めております。そのため、光を失った今でも、お店のどこに、どのような商品が、どのように並んでいるのかが、頭の中に鮮明な映像として、はっきりと記憶されているのです。暗闇の中にいても、あの懐かしいお店の配置がすべて分かります。
​千葉県といえばやはり落花生が有名ですが、店内にはピーナッツに関わる豊かな風味の和菓子がたくさん並んでいます。そして、先ほども触れましたが、なごみの米屋の原点であり代名詞でもある「栗羊羹」は、私の大好物です。また、季節ごとに並ぶ限定菓子にもいつも心が迷わされますが、なかでも瑞々しい苺と柔らかなお餅、上品な餡が絶妙な調和をみせる「いちご大福」は絶品で、毎年楽しみにしています。丁寧な接客と確かな美味しさ、そして誰もが安心して過ごせる優しい店舗設計がなされており、読者の皆様にもぜひ一度訪れていただきたい素晴らしいお店です。
​さて、贈り物の文化といえば、本日、私のもとに大変嬉しいお届け物がありました。
以前、私がボランティアとして離婚協定に関するお悩みのご相談に乗り、心のサポートや親身なお手伝いをさせていただいた方が、このたび仙台へ行かれたとのことで、そのお土産として、様々な味が楽しめる贅沢な「笹かまぼこ」の詰め合わせを私に送ってくださったのです。かつての感謝の気持ちを今も覚えていてくださり、こうして旅先から贈り物を届けていただけることは、本当にありがたく、胸が熱くなります。
​実は私自身、以前に宮城県仙台市の青葉区に住んでいた時期がございます。当時は、歯科医院のレセプト関係の業務や、歯科経営に特化した経営コンサルタントとして、東北の地で忙しくも充実した日々を送っておりました。そのため、仙台は私にとって非常に馴染み深く、思い出深い大切な場所でもあります。
​仙台の名産品といえば、やはり真っ先に思い浮かぶのが、肉厚でジューシーな「牛タン」や、魚の旨味が凝縮された「笹かまぼこ」ですね。さらに、ふんわりとしたカステラ生地の中に、なめらかで濃厚なカスタードクリームがたっぷりと詰まった銘菓「萩の月」も全国的に有名です。これらのおいしい名産品は、仙台を訪れる人々を魅了して止みません。さらに仙台には、厳選された大豆から作られる鮮やかな緑色の「ずんだ餅」や、豊かな三陸の海の恩恵を受けた新鮮な海の幸など、その土地の気候と歴史が育んだ素晴らしい食文化が息づいています
​その土地その土地の歴史や料理、自然が育んだ様々な名産品には、送り手の想いが込められています。お世話になった方へ感謝を伝えるために贈り物を届けることも、また、誰かが自分のことを想って選んでくれた贈り物を受け取ることも、どちらも人生を豊かにしてくれる、本当に嬉しい境遇であると感じます。
​今回、姉たちへ送った和菓子が、無事に届き、母を想う私たちの心を繋ぐ架け橋となってくれることを願っています。そして、いただいた仙台の笹かまぼこを噛み締めながら、人の縁の温かさと、母が導いてくれた家族の絆に、改めて感謝する一日となりました。
カテゴリー