​福祉支援団体「EYESROOM」代表の石原です。普段は全盲の問題解決コンサルタントとして、福祉関連企業の経営改善にあたっています。実は現在、福祉事業所や介護、医療といった私たちの社会の土台を担う大切な企業の約半数が赤字という厳しい現実に直面しています。経営を支えることは、社会の命綱を守ることに他なりません。
​私はコンサルタントとしての仕事の傍ら、松戸市視覚障害者協会の副会長としても活動しています。現在、松戸市には障害者手帳をお持ちの視覚障害者の方が約780名いらっしゃいます。この街が障害のある方々にとって少しでも住みやすくなるよう、バリアフリーの具体的な提言を行ったり、福祉用具補助金の拡大を訴えたりと、行政への働きかけを続けています。また、障害当事者同士が力を合わせ、どのように前を向いて生きていくべきかを語り合い、イベントなどを通して深い交流を育んでいます。
​こうした日々の活動に加え、来月から私にとって大きな2つの挑戦、私なりのトライが幕を開けます。
​1つ目の挑戦は、東京都北区十条台にある「東京都障害者総合スポーツセンター」へ通っての体力作りです。この施設は、体育館や屋内プール、トレーニング室だけでなく、ブラインドサッカー用のグラウンドやサウンドテーブルテニス室など、視覚障害者をはじめとする多くの障害者が安全に本格的な運動を行える専門的な拠点施設です。ここでしっかりと身体を鍛え直す予定です。
​そして2大挑戦の2つ目であり、今日のブログの本題となるのが、日本赤十字社様との念願のコラボレーションとしてスタートする、献血ルームでの呼びかけボランティア活動です。
​ここまで何度も打ち合わせを重ね、ようやく具体的な形として始動することになりました。活動の舞台は2ヶ所あります。1つは、柏駅東口のダブルデッキを降りてすぐ、1階にみずほ銀行が入っている榎本ビルの5階にある「柏献血ルーム」。もう1つは、松戸駅西口からほど近い大型商業施設「キテミテマツド」のすぐお隣、松戸ビル1階にある「松戸献血ルームPure」です。この地域の名所とも言える2つの献血ルームを交互に掛け持ちしながら、まずは週に1回程度、街頭に立って呼びかけをさせていただきます。
​なぜ私が今、この活動にこれほど突き動かされているのか。そこには日本の献血制度が持つ、世界に誇るべき素晴らしい歴史があります。
​先日、あるYouTubeの映像を見て深く感銘を受けました。現在の日本の献血は、完全な無償のボランティア、つまり善意の提供によって成り立っています。しかし世界に目を向けると、今でも血液をお金で売買する国や地域が少なくありません。
​日本でもかつて、1960年代以前は「売血」が行われていた時代がありました。しかしお金のために何度も血を売ることで貧血に倒れてしまう人が続出し、さらには生活費のために感染症などの病気を持っていることを隠して血を売る人が後を絶たず、医療用血液の安全性が脅かされるという深刻な社会問題が発生してしまったのです。
​私が生まれた1960年代、まさにこの危機を乗り越えるために、日本は大きな決断を下しました。様々な理由から血の売買を禁止し、善意のボランティアによる無償提供の体制へと舵を切ったのです。この改革により、無理な売血で健康を害する人は激減し、検査を欺いて行われる危険な献血も減り、安全で質の高い輸血医療が確立されました。見返りを求めず、誰かの命を救うために自らの血を分かち合う。世界的に見ても、日本人の優しさとモラルの高さが凝縮された、本当に誇るべき素晴らしい制度です。
​しかし、この世界に誇る仕組みがあっても、季節の変わり目や時期によっては、今なお医療の現場で血液が不足してしまう現実があります。
​私は、もし自分からじっとして何もしなければ、重度の視覚障害者として家に引きこもり、ただ人生の終わりを待つだけの人間になってしまうかもしれません。残された人生がどれほどあるかは分かりませんが、私は常に前を向いていたい。障害者だからといって、ただ人からサポートを受けるだけの存在で終わりたくはないのです。障害があっても人のために何ができるのか、自分が生きている価値はどこにあるのかを、生涯をかけて追求したいと思っています。
​冬の寒さや夏の暑さの中、道路に立って何時間も呼びかけを続けることは、決して楽なことではありません。だからこそ、十条のスポーツセンターでしっかりと体力をつけるのです。一人でも多くの、病気や手術で苦しんでいる人たちへ新鮮な輸血を届けられるよう、命を繋ぐ声を一生懸命に響かせたいと思います。
​最後に、私のこの挑戦を支えてくださる「同行援護サポートスタッフ」を心から募集しております。
週に1回、6時間程度、松戸市内や柏市内での私のボランティア活動を見守り、一緒に歩んでくれる同行援護の方が必要です。もちろん、同行援護の時間としてしっかりとカウントされます。
​私と共に、誰かの命を救うための温かい一歩を社会に踏み出してみませんか。
画面下部の問い合わせフォームより電話番号をご確認いただき、皆様からのご連絡を心よりお待ち申し上げております。